【使えるフレームワーク】Will-Skillマトリックス(後編)
みなさんこんにちは。
戦略コンサルタントのアップルです。
アップルが「実践的に使えるフレームワーク」を紹介するこのシリーズ。
第一弾としてWill-Skillマトリックスを紹介しています。今回はその後編です。
【本シリーズの想定読者】
①実践的に使えるフレームワークを知りたい
②積極的にフレームワークを使って思考をしていきたい
③フレームワークの使い方/利用シーンがよくわからない
【本記事の想定読者】
・部下のマネジメントや育成について悩んだり試行錯誤している管理職やマネージャーの方
・どうしたら人は動機付けできるのか、ということに課題感をもっていらっしゃる方
紹介するフレームワーク:
Will-Skillマトリックス
前編の振り返り
前回の記事(前編)では、このWill-Skillマトリックスがどういうものかという概要、またこれの使い方には「①自分に当てはめる」「②他人に当てはめる」の2パターンあるというお話をしました。
また、「①自分に当てはめる」ときの各象限の意味合いや利用シーンについても解説しました。
後編では、「②他人に当てはめる」について解説をします。
使い方②:他人に当てはめる
これは文字通り同僚や部下などの他人にこのフレームを当てはめるということです。部下をもつ管理職やマネジャーが部下に当てはめてマネジメントに活かしていくのに有効です(後程ご紹介する本でも解説されているので、ご興味ある方は購入の上読んでいただくとよいと思います)。
少しアップルの話をしましょう。
私もコンサルティングプロジェクトのリーダーとして数多くのプロジェクトをリードしてきました。その中で、メンバーをどううまくマネージするかは日々試行錯誤しています。ちょっとずつうまくマネージできるようにはなってきている感覚はありますが、まだまだの部分もあり、メンバーのマネジメントや育成というのは本当に難しいと感じています。
マネジメントの難しさは、相手によってツボが三者三様であるという点にあります。ある人はこのツボを押すとモチベーションが上がり、勝手にガンガン仕事をするようになる。またある人は何をやっても動きが変わらない。相手の特性を観察し、その特性を踏まえてその人に対するマネジメントのやり方にカスタマイズするということは頭ではわかっていても、実際にはなかなか難しいものです。
このように、マネジメントというのは非常に難しいですが、多少なりともうまくやるためのひとつの拠り所が、Will-Skillマトリックスです。
結論を先に書きましょう。
マネジメントの対象がマトリックスの4象限のどこに位置するかについて、マネジメントのやり方には大きくセオリーがあります。
右上:任せる
右上はWillもSkillもある人材です。いわばハイパフォーマーとも言うべき人材です。こういう人材は、上司がつべこべ指示を出さなくても、勝手に成果をしてくれます。むしろつべこべ介入する方が、デモチしてしまうリスクがあるでしょう。
こういう人材には思い切って任せて、信頼していること、期待していることを伝え、モチベーションアップするのが有効です。
左上:手を取る
やる気はあるがスキルがおぼつかない人材です。こういう人は、やる気があるので前向きに取り組みますが、その中でうまくいかないことにぶち当たります。そこをフォロー・アドバイスしたり、場合によっては手本をみせてあげることが大事になります。
右下:励ます
スキルは高いがやる気があまりないという人材です。このタイプの人材が最もマネジメントが難しい印象です。
・スキルはあるので自信がある
・ゆえに上司のゆうことをちゃんと聞こうとしない
・仕事に対する熱意もそれほどないので、全力で取り組もうとしない
こういうタイプの人材です。
こういうタイプの人材は、どうやってモチベーションアップするかが肝です。その方法は相手によりけりでしょう。相手によっては「この仕事は超重要だからお前に任せるんだ」と仕事の重要性で訴求するのが有効だったり、また相手によっては「ありがとう、さすが助かったよ」と感謝の言葉をひたすら言いまくっておだてるのが有効だったりします。
ともかくその人のモチベーションのツボをどう押すかが肝です。
左下:指揮する
スキルもやる気もおぼつかない人は、ハンズオンで介入してマネジメントするしかありません。ある意味、任せるのは無理だとあきらめるセグメントです。
とこんな感じです。
4タイプに分けるのは粗すぎるとは言え、まったくタイプ分けせずにやみくもにマネジメントするよりはずいぶんと有効だと思います。
セオリーとしてぜひ使ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
Will-Skillマトリックスについて2回にわたって紹介してきました。
ごく簡単に、ポイントをまとめておきましょう。
・Will-Skillマトリックスは、やる気のあるなし、スキルのあるなしの4象限に分けるフレームワーク
・使い方としては2パターン
-使い方①:自分に当てはめる
自身の今の仕事での立ち位置や今後のキャリアを考える上で使える
-使い方②:他人に当てはめる
相手に応じた部下のマネジメント方法を考える上で使える
・特に「他人に当てはめる」については、4象限だと粗すぎるので、大枠はこのフレームで捉えつつ、個々人の特性を見極めたマネジメントや接し方のカスタマイズが必要
いかがでしたでしょうか?
フレームワーク第一弾でしたが、「使えそうだ!」という感覚を多少なりとももっていただけたでしょうか??
この記事を読んで「いいね」「使えそうだね」と思ってくださった方は、
シェアして広めて頂けると嬉しいです!
みなさんの周りにも、自分の仕事やキャリアの選び方、部下のマネジメントの仕方でお悩みの方はきっとたくさんいらっしゃると思いますので。
お勧めの本:「世界最高のチーム」
「他人に当てはめる」についても論じた本として、以下の本はなかなか面白いです。グーグルが徹底的に分析した結果として、
・いいパフォーマンスを出すチームはどのような特徴をもっているか
・その中でリーダーやマネージャーはどういう役割を果たしているか
を解説している本です。組織で働く人すべてに示唆に富む内容となっています。
今回の記事のような内容も含め、チームの生産性やマネジメントの在り方に問題意識のある方はぜひ読んでみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました!
今後も使えるフレームワークを継続してご紹介していきますので、
ご関心ある方はぜひフォローをお願いいたします!
◆◆◆
質問、コメント絶賛募集中です(必ず回答します)!
記事のコメント欄かpeingまで質問をお寄せください。
https://peing.net/ja/apple_ringo
twitterもよろしければフォローお願いいたします!
@apple_ringo_lcl
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?