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ロジック力は3つの武器になる

みなさんこんにちは。
戦略コンサルタントのアップルです。

ここ数日、ロジック力やWhy思考についての記事を書いてきましたが、これらが多くのPVを集めました。古くからある「ロジカルシンキング」というテーマですが、読者の方の関心の高さを踏まえると、やはり全くコモディティ化はしていないのだなと実感しています(コモディティ化していたらさほど興味は惹かないはずなので)。

これまでの記事で、「ロジック力とは何か」とか、「どういうパターンやレベルがあるのか」というお話はしてきましたが、「どういう価値があるのか?」という点はちゃんとは書いていませんでした(記事の中に断片的には書きましたが)。

ですので、なぜロジック力を高めると有効なのか、どういうシーンで武器になるのかということをこの記事でまとめておきたいと思います。

ロジック力の3つのレベルの振り返り

詳しくは以下の記事をご覧いただければと思いますが、ロジック力には3つのレベルがあり、レベル2くらいから難しくなってくる(逆に言えばそれができるようになれば希少性がある)というお話をしました。

ロジックの強さには3段階のレベルがあるというお話①
ロジックの強さには3段階のレベルがあるというお話②

レベル①:MECE、So Whyが自然にできる(易)
レベル②:フレームワークが作れる(やや難)
レベル③:全体の構造化ができる(難)


概念的に図にすると、以下のとおりです。

ロジックの3レベル

一般にロジカルシンキングというと、概ねレベル①の話をしているように思いますが、これまでの記事でお話したのは、広義に捉えるとレベル②やレベル③のようなロジック力も含まれるしそれが武器になるということでした。

ロジック力の3つの価値

さて、ロジック力についてこれだけ力説しているのは、それには当然価値があるからです。私の経験も踏まえると大きく3つの価値があります。

 価値①:主張の説得力が高まる

これは最もベーシック、かつ汎用性のある価値です。

ビジネスを進めていく上で、関係者を説得していくことはほぼ不可欠と言ってよいでしょう。

大企業などの企業組織において何かを提案し、意思決定をする上では、上司、同じ部署のメンバー、関係する他部署の人たちと合意形成をする必要があります。つまりいろんな人を説得する必要があります。

また、比較的機動的に動けるスタートアップで働く方や、実質一人で仕事を営んでいる個人事業主の方も、社内という意味では説得の手間はあまりないかもしれませんが、社外に目を向ければ顧客、取引先、パートナー企業などを説得しながら事業を推進していく必要があります。

このように、どんな立場でどんな仕事をしているにせよ、常にだれかを説得することは必要になります。

このときに土台の武器になるのがロジック力になります。自分の提案、アイデア、主張を論拠とともに示すことで、「なぜその提案、アイデア、主張なのか?」という疑問が解消し、理解が促され、合意を取りやすくなります。

ロジック力が高ければ、関係者の合意をとりつけながら自分のやりたいことを推進しやすくなる。これがまず大きな価値になります。

 価値②:仮説が浮かび上がる

これは「レベル②:フレームワークが作れる」のロジック力と対応します。

適切なフレームワークを作って、そのフレームワークに市場やプレーヤーをマッピングすることで、

・このあたりの市場は今のところ空白地帯だからねらい目だな
 とか
・このあたりの事業領域はプレーヤーが込み合っている、つまりレッドオーシャンだから参入するのは微妙かもしれないな

ということが視覚的に見えてくることがあります。

仮説というのはどちらかというと右脳から出てくるイメージが強いかもしれませんが、このように左脳でフレームを作り、そこに情報を足しこんでいく中で仮説が見えてくることもあるのです。

やや高等テクニックですが、仮説を浮かび上がらせるという価値はひとつの大事な価値としてあります。

 価値③:効果的な打ち手が導かれる

これは主に「レベル③:全体の構造化ができる」に対応する価値です。

全体の構造化の対象には「課題の構造化」と「ビジネスの構造化」の大きく2パターンがあるという話を以前の記事でしました。構造化によって全体像の中での「ツボ」が明らかになるので、効果的な打ち手につながります。

例えば、課題の構造化によって、どの課題が最も根っこにある「真因」がわかるので、そこに対して手を打てば、課題が全体として解消に向かうわけです。

課題を構造化せず、目に見える現象としての課題に対してやみくもに手を打つと、対処療法になり、課題の本質的な解決にはなりません。

構造化を踏まえた手を打つことで、「やぶ医者」ではなく「名医」になれるというわけです。

「レベル」と「価値」の関係性

以上をまとめると、ロジック力のレベルと、ロジック力の価値との関係は次のとおり図解できます。

価値との対応

まとめ

今回の記事のまとめです。

・ロジック力には3つの価値がある
  -①主張の説得力が高まる
  -②仮説が浮かび上がる
  -③効果的な打ち手が導かれる

・ロジック力をリアルな価値を生み出す武器にするためにも、レベル②、
 さらにはレベル③のロジック力まで強化していくことが大切


今回は以上です。

ちょっと抽象度が高かったかもしれませんので、疑問点などがありましたらぜひコメント欄にお書きください!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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