iPod+MacなCinema Display(第2世代)のデザイン
この記事では2004年に発表された、第2世代のCinema Displayのデザインについて書きたいと思います。
この製品を見てまず気づくのは、同時期の製品であるiPod miniとの外観の共通性です。
Apple
しかし、製造方法という点ではかなりの違いがあります。
iPodの場合、押出成形で、アルミニウムを筒状に押し出して整形しています。
一方、Cinema Displayの場合は、アルミニウムの板を折り曲げて筐体を作っています。
そうすると、外観は共通していますが、製造方法が違いので、この2つは別のデザインということになります。
どちらかというと、元になっているのはPower Mac G5 です。Cinema DisplayはAppleのデスクトップMacのディスプレイとして開発されたものなので、比べるなら同時期の製品であるPower Mac G5ということになります。
Power Mac G5を見てみると、アルミニウムの板を曲げて筐体を作っている点など、明らかに共通するものがあることがわかります。
Apple
話をiPodとの共通性に戻しましょう。
最初にiPodに似ていると言ったのは、アルミニウム素材の部分だけではありません。
側面のポリカーボネートとTPEを組み合わせたプレートもiPodに近いといえます。
使われている素材はiPodとは少し異なるようですが、白い素材の上に透明な素材が重なっているのはiPodと同様ですね。
iMacとの関係では、iMac G5のスタンドのデザインの先駆けになったのがこのCinema Displayです。まあ発売時期がそれほど離れていないので、どちらが先という程の話でもないのかもしれませんが。
ディスプレイのデザインとiMacのデザインが共通になるのは、新型iMacのデザインがPro Display XDRのデザインに近くなると言われているのと似ていますよね。
スタンドの構造に関してiMac G5と違うのは、スタンドと筐体の接続部分です。
Apple
iMacの場合は、スタンドのジョイント部分は本体に収納されていて見えませんが、Cinema Displayの方はジョイント部分が外にでています。
1枚のアルミニウムを折り曲げ、先端部分をシリンダー状に丸めることで、ジョイントを作っています。横から見たときに、スタンドの折り曲げ方向と、筐体を作っているアルミニウムの折り曲げ方向が一致しているので、非常にシンプルに見えます。
iMacでこのデザインが用いられていないのは、ミニマリズム的な観点から接続部分すら排除することにしたからでしょう。
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