デザインの重箱

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Apple製品のデザインの秘密を探る、マニア向けなnote。|旧ブログ→ https://designed-by-apple.blogspot.com/|ショップ→https://suzuri.jp/AppleDesign

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    Appleのプロダクトデザインに詳しくなれるマガジンです。

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Appleのシンプルとは。ジョナサン・アイブがデザインについて語ったことまとめ

Appleのデザイナーであったジョナサン・アイブ(Sir Jonathan Paul Ive)がこれまでにメディアのインタビューなどで、デザインについて語ったことをまとめ、Appleのデザイン哲学(例えばシンプルとは何か)を探る記事です。 Apple製品のデザインを読み解く上では、Appleのデザインをリードしてきたジョナサン・アイブの発言に着目するのが非常に有益です。 これは主に個人的な必要性からまとめるものですが、ばらばらになっているジョナサン・アイブの発言を1か所に

    • 今年はなに買う?Apple Event感想会( 2024年9月10日)

      毎年恒例のApple Eventがありましたので、内容を振り返っていきましょう。 今年も夜中に起きてリアルタイム視聴しました。あいかわらず翌日はしんどくて死にそうでした(厳密には当日ですが)。休暇をとって、体を休めつつ新製品の吟味をしたい気分でした。そんなわけにはいきませんでしたが。 さて、みなさんは新製品、何を買いますか? 私は今年の前半にApple Vision Proを買うのに60万円も使い破産寸前です。財布の紐がいつも以上に固くなっています。毎年買っているiPh

      • ジョナサン・アイブの最新作は「ファッション」(おどろきの○価格!)

        Appleの伝説的デザイナーのジョナサン・アイブが率いる会社LoveFromから新作が登場しました。 ファッションブランドのモンクレールとコラボした服です。 さっそく見ていきましょう。 注目ポイントその1は、モジュラーシステムです。 Moncore(モンコア)と名付けられたベース部分にジャケットやポンチョを組み合わせることができます。モジュラーシステムを支えているのが今回のために開発されたduo button(デュオボタン)。 duo buttonはネットではMagS

        • Apple Vision Pro1か月使ってどうだった?意外とよかったアレ、気にならなかったアレ

          Apple Vision Proの発売から1ヶ月ほど経ったので、感想などを書きたいと思います。 買ってよかったのかまず確認するべきことは、60万円に見合うものだったかです。つまり買ってよかったのか。 答えはイエスです。価格に見合う満足感がありました。 とはいえ、国内価格が約60万円と発表されたときは買うのをやめようかと思いました。 私がいかにApple信者といえども、60万円をポンと出すのはためらいました。アメリカでの発売から半年ほど経ち、熱がすこし冷めていたことは否定

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          Apple Vision Proこそが「究極のApple製品」であるわけ

          今回はApple Vision Proのデザインについて書きたいと思います。 究極のApple製品とは何かまず、Apple Vision Proとは直接関係なさそうなところから話をさせてください。 ご存知のとおり、かつてiPodという製品が一世を風靡しましたが、現在は販売されていません。それはiPodの音楽プレイヤーとしての機能がのちに登場したiPhoneの中にすべて含まれていたからです。 それでは、もしもディスプレイのサイズを自在に変えることができるデバイスがあったと

          Apple Vision Proこそが「究極のApple製品」であるわけ

          Apple Event感想会(2024年5月7日) 新iPad Proのデザイン

          薄くなった……のか?2024年5月7日の午後11時より、Apple Eventが配信されました。 告知のビジュアルにはApple Pencilが描かれていました。iPadが発表されることは疑いがないほど明らかでしたし、実際、iPadオンリーの発表会と言っていい内容だったと思います。 Apple Vision Proの国内発売をまだかまだかと待ち望んでいた身としては、発表会後にしれっとApple Vision Proの国内発売が開始されないかと期待していましたが、こちらは空

          Apple Event感想会(2024年5月7日) 新iPad Proのデザイン

          Apple Event感想会(2023年9月12日)

          Appleの発表会がありました。 発表された製品の詳しい説明は他のサイトに譲るとして、ファーストインプレッションを書きたいと思います。 すでにiPhone予約の日も終わってしまい、今更ファーストインプレッションかと思われそうな状態ですが。 今年はApple Watch買わずまずApple Watchから。 無印のApple WatchもApple Watch Ultraも外観に変更はありませんでした。 公式サイトの製品イメージではApple Watchに謎のエフェクトが追加

          Apple Event感想会(2023年9月12日)

          NothingはAppleに対する究極の逆張り ーNothing製品はなぜ魅力的か

          先日Nothing Phone (2)が正式発表されました。 以前から情報が出ていたので驚きはありませんでしたが、価格は噂よりも安かったので食指が動いています。 どうやら日本では、実際の英ポンド/円の為替レートで計算した価格より2万円ほど安い価格に設定されているようです。GoogleもPixel 7シリーズを日本で発売した際に実際の為替レートで計算した価格より安くしていましたよね。 日本でiPhone以外のスマホを根付かせるには値段を下げるくらいのことは必要ということでしょ

          NothingはAppleに対する究極の逆張り ーNothing製品はなぜ魅力的か

          Appleデザイナーが作ればピエロの鼻すらかっこいい。〜The Red Nose for Comic Reliefのデザイン〜

          Appleを退社し、LoveFromを立ち上げたジョナサン・アイブの新作は、イギリスのチャリティイベントRed Nose Dayで使われる赤い鼻でした。 この「赤い鼻」もといThe Red Noseは2.5ポンド。世界的デザイナーのプロダクトがたった2.5ポンド! 主催団体であるComic Reliefの公式サイトか、イギリスのAmazonで購入できます。 公式サイト は記事執筆時点では売り切れ、AmazonではToys&Gamesのジャンルで1位になっています。 コン

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          Appleデザイナーが作ればピエロの鼻すらかっこいい。〜The Red Nose for Comic Reliefのデザイン〜

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          iPhone 12Sが存在しない理由〜iPhone 13のデザイン〜

          Sモデルを超えるも、14への壮大な助走だったかもしれない モデルチェンジの周期iPhone 13シリーズは、従来のiPhoneのモデルチェンジの周期からすれば、iPhone 12Sと呼ばれるはずのモデルです。ところが実際にはiPhone 13として登場しました。その理由は何かというのを切り口にしてiPhone 13シリーズのデザインを考えようと思います。 くどいかもしれませんが、iPhoneのモデルチェンジを振り返ってみましょう。 初代iPhone発売の翌年のiPhon

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          iPhone 12Sが存在しない理由〜iPhone 13のデザイン〜

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          今年もよろしくお願いいたします(2023年版)

          あけましておめでとうございます。 今年もAppleの新製品が豊作だといいですね。 それにしても、サムネイルの雰囲気が他の記事のサムネイルの雰囲気と揃ってないですね。年賀イラストをサムネ用にいじってたらやりすぎてしまったわけです。

          今年もよろしくお願いいたします(2023年版)

          新しいiPad感想会(2022年10月19日)

          2022年10月19日に発表された新型iPadのデザインをレビューする感じの記事です。 iPad(第10世代)iPad Airとの違いがあまりない? いちばん安いiPadのラインナップがついにフルスクリーンになりました。 ただし、第9世代から価格がアップし、第9世代も併売されています。いちばん安くない。 ディスプレイは10.9インチのLiquid Retina ディスプレイ。iPad Air(2020年、2022年発表のモデル。以下同じ。)と同じディスプレイですが、実際

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          新しいiPad感想会(2022年10月19日)

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          Apple Event感想会(2022年9月8日)

          2022年9月8日に行われたApple Eventの感想記事です。 発表会の目玉はApple Watch UltraとDynamic Islandを搭載したiPhone 14 Pro、堅実に進化したAirPods Proあたりでしょう。 ざっくりとした分け方で言うと、高価格帯のモデルには進化が見られた一方で、普及価格帯のモデルは昨年のモデルからほとんど変わらない程度の変更にとどまりました。高価格帯と普及価格帯の違いが、例年よりもはっきりしたように感じます。 常々言われて

          Apple Event感想会(2022年9月8日)

          iPhoneはユーザーのニーズに合わせて変化する〜iPhone 12のデザイン〜

          はじめにiPhone 12は3年ぶりのデザインチェンジであると言われます。iPhone X、iPhone XS、iPhone 11と続いたデザインからの脱却です。 iPhone XのデザインがiPhone 6のデザインを踏襲したものであると考えるならば、6年ぶりのデザインチェンジであるとも言えます。 Appleの製品全体で見れば、2018年に登場したiPad Proのデザインと共通する部分がありますが、iPhone 12はMagSafeを搭載し、さらに洗練されたデザインにな

          iPhoneはユーザーのニーズに合わせて変化する〜iPhone 12のデザイン〜

          WWDC22 Keynote感想会

          WWDC22 Keynoteの感想を書くnoteです。 例によって勢いで書いているので、適当な部分があります。 WWDC22自体はオンライン開催のようですが、ユーチューバーやらニュースメディアの人がkeynoteを見に現地参加していたようです。 現地参加と言っても、結局大きなスクリーンで録画映像を観てるんですよね。 だったら生でやりなよという感じですが、録画の方が出演者のスケジュール調整がしやすいでしょうし、演出も色々できるので都合がいいんですかね。今回も結構手が込んで

          WWDC22 Keynote感想会

          Apple Event感想の会(2022.3)

          2022年3月のApple Eventの感想記事を書きました。 こういう記事は細かい部分を気にしていると公開するタイミングを逃して、永遠に下書きのままになる(実際にそうなった記事があります)ので、細かいことは気にせずに書いていきます。画像は断りがない限り発表会映像からのものです。 iPhone SE 日本では安売り合戦が繰り広げられているiPhone SEの後継機が出ました。 iPhone XRの筐体をベースにしたモデルに刷新されるうわさ(期待?)もありましたが、前モ

          Apple Event感想の会(2022.3)