Appleデザイナーが作ればピエロの鼻すらかっこいい。〜The Red Nose for Comic Reliefのデザイン〜
Appleを退社し、LoveFromを立ち上げたジョナサン・アイブの新作は、イギリスのチャリティイベントRed Nose Dayで使われる赤い鼻でした。
この「赤い鼻」もといThe Red Noseは2.5ポンド。世界的デザイナーのプロダクトがたった2.5ポンド!
主催団体であるComic Reliefの公式サイトか、イギリスのAmazonで購入できます。
公式サイト は記事執筆時点では売り切れ、AmazonではToys&Gamesのジャンルで1位になっています。
コンセプト
ピエロの鼻を世界最高のデザイナーがデザインする滑稽さが最大のポイントです。
上の動画は公式の紹介動画ですが、茶化しまくっています。
とはいえ、出オチアイテムではなく実際にも優れたデザインになっています。
なお、ジョナサン・アイブ本人はどこまで本気なのか、いつもどおりの語り口でコメントをしています。
使い方
折りたたみができて、専用のケースも付くのでコンパクトに保管できます。
写真では無段階で広げて好きなところで固定できるようにも見えますが、内部にゴムのパーツがあり、ある程度広げると自然にボール状に展開されるようです。
このバネのような仕掛けのおかげで、クリップのように鼻に挟んで固定できます。
以下は開封動画。
デザイン
私はピエロの鼻に詳しくないのですが、よくあるのはプラスチック製のものやスポンジ製のものでしょう。
プラスチック製のものは紐で固定し、スポンジ製のものは切れ込みを入れて鼻に差し込んでいるようです。のり等で固定する方法もあるかもしれません。
とはいえ、プラスチック製はかさばりますし、スポンジ製は見栄えがしません。
こうした点を踏まえると、The Red Noseはの価値がわかります。
The Red Noseはコンパクトに収納でき、軽く、そして非常に美しいハニカム構造をもっています。鼻への固定方法も無駄がありません。
このハニカム構造、見覚えがあると思ったら中国の紙提灯にそっくりですね。
紙提灯に限らず、折りたためる紙製品には似た構造が使われているものがあります。
わざわざ専用のケースがつくのもワクワクするポイントです。
パッケージには、Apple製品とよく似たタブもついています。
開封時にシール跡がケースに残って見栄えが悪くなるようですが。
問題点?
問題点があるとすると、耐久性に欠けるということです。
赤い鼻を構成しているハニカム部分は紙のような素材でできており、ここが非常に「フラジャイル」です。
とはいえ、チャリティイベントで使うものですし、価格も2.5ポンドと安く、本質は慈善団体への寄付です。耐久性を気にするようなアイテムではないでしょう。
ジョークグッズというと失礼かもしれませんが、耐久性など気にせず、おもしろアイテムとして楽しむのがちょうどいいでしょう。
ジョナサン・アイブがAppleをやめたのは残念ですが、こんな面白いアイテムが見られるなら、悪いことばかりではなかったと言えそうです。
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