竹下雅敏説
3万2000人もの大勢の修行僧たちと共に、ラージャグリハの鷲の峰に滞在していたと書いてある。この記述は地球レベルの場所を指しているわけではない。すでにゴータマ・ブッダが亡くなってから200~300年が経っている。したがって、師がここに滞在していたというのは明らかに霊界のことを指している。霊界のある場所に3万2000人もの修行僧たちと一緒に滞在していたということだ。
仏説とは霊界でゴータマ・ブッダが直接弟子に語った内容を指す。それを霊界通信を通じて降ろしてきたもの。浄土三部経に関しては、ブッダが直接語ったものだが、般若経典群はアラハンレベルの者たちの思想を現したものであり、仏説ではない。
ディーパンカラはじめ、ここに登場する如来たちは架空の人物である。
ただし、ダルマーカラ(法蔵)は実在した。別名バガヴァット・ギーターの 主人公クリシュナ。説教を聴いている弟子たちは、全く知らない。まさか、クリシュナのことを言っているなんて思ってもいない。しかし、ゴータマ・ブッダははっきり分かっていて、クリシュナのことをここではダルマーカラ(法蔵)という名前にして説法しているわけである。
アミターバ(無量光)如来=アミターユス(無量寿)=阿弥陀仏=クリシュナ
クリシュナは解脱者ではない。したがって、誓願を完成成就したということはありえない。クリシュナは天界でクーデターを起こして権力を勝ち取ったにすぎない。
浄土経は大乗仏教の根幹にある経典である。ここから大乗仏教が生まれてきた。立派な人であるダルマーカラが誓願を見事に完成・成就したと言われている。まず大乗仏は菩薩の誓願を立てる。そしてそれを完成・成就させるために、懸命の努力をする。この努力は六波羅蜜と呼ばれる。六波羅蜜を何が何でもやり遂げるという誓願を立て、やり遂げる。そしてやり遂げた暁には、自分は如来になり、衆生を救済するというのが大乗仏教の根幹である。
だからこそ、我もお釈迦様が解かれたダルマーカラのような道を歩むのだ。そして小乗仏教ではアラハンまでしか行けなかったが、同じようにゴータマ・ブッダの前世のように努力をして、ダルマーカラのように努力して、自分もブッダになるというのが大乗仏教の運動だった。しかし、その全てが嘘である。嘘で塗り固められた経典であり、その上に成り立っているのが大乗仏教だ。菩薩の誓願、六波羅蜜が全てその基盤になっている。ゴータマ・ブッダの説法が基盤となり、それに感動した者たちが「我もその道を歩まん!」と努力して教学を作り上げていった。しかし、その出発点が全て崩れてしまっている。
バガヴァット・ギーターと大乗仏教思想は同じ。
浄土経は、バガヴァット・ギーターを仏教的に翻訳したものだといえる。
恵心僧都源信とバガヴァット・ギーター
参考文献
仏教の基礎知識シリーズ一覧
#仏教 #仏法 #禅 #ブッダ #仏陀 #釈迦 #小乗仏教 #原始仏教 #大乗仏教 #瞑想 #マインドフルネス #宗教 #哲学 #生き方 #人生 #仏教の基礎知識シリーズ #竹下雅敏