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機会の平等をITで実現!Antwayのシステムアーキテクト部とは?


株式会社Antwayのシステムアーキテクト部でマネージャーをしている佐々木です。

私たちは、「機会の平等」を目指し、「あらゆる家庭から義務をなくす」ことをミッションに掲げて、共働き世帯向けの手作りお料理配達サービス「つくりおき.jp」を提供しています。

今回はつくりおき.jpをITの面から支えているシステムアーキテクト部(以下、SA部)について紹介できればと思います。

SA部のミッション

つくりおき.jp」事業におけるSA部の役割を端的に言うと、「ソフトウェアとデータサイエンスでバリューチェーンを最適化すること」だと考えています。

私たちは、メニューの企画から、顧客の集客→注文→食材発注→製造→(配送)まで、広範なバリューチェーンを自社で担っています(配送は外部パートナーに委託)。

そのため、事業成果の最大化のためには、いかにボトルネックとなる要素を迅速に特定・改善できるかが非常に重要になってきます。

例えば、顧客ニーズがあっても製造が追いつかない、製造ができても消費期限の観点から地方にお届けができない、お届けができるエリアでも顧客認知が弱い、などが考えられるでしょう。

全体のスループットを上げるためには、まずは、各業務プロセスにソフトウェアを導入し、データを取得・分析できるようにします。そして、そのデータを元に課題を特定し、業務・ソフトウェアを修正していくサイクルを、高速に回す必要があります。適切な業務設計・ソフトウェア設計を行うことで、高品質なデータが出力され、上記のアジリティを獲得することができると考えており、SA部が全社のシステムのアーキテクチャに責任を負っています。

SA部の組織構成

システムチーム(以下、システムTM)・データチーム(以下、データTM)の2TM体制で運営しています。

システムTMは、社内外で使用するアプリケーションの開発を担当しており、現在はお客様の注文受付を行うLIFFアプリ開発や、決済処理・注文情報連携などの基幹システムの開発、CSが使用する管理画面の開発を行っています。
データTMは、社内データを管理するデータ基盤の開発、データ分析・BI開発による意思決定のサポート、機械学習・統計モデリングを使った業務最適化などを担っています。

メンバーはシステムTM正社員2人、データTM正社員2人の計4名体制で、フルタイム・副業で7名ほどの業務委託に参画いただいています。(2024年8月現在)

開発プロセスやカンバン、ソースコードなどは各TMで独立しているため、日次のstandupなどは各TMで行なっていますが、週次で部の定例を開催しており、SA部全体で注力して取り組んでいるテーマ・PJの状況共有や課題相談などをしています。

社員は左からシステムチーム2名、データチーム2名の計4名でやっています

SA部のカルチャー

現在SA部は、全員中途採用のメンバーで構成されており、Antwayの中では相対的に落ち着いた雰囲気なのかなと思っています。基本的に全員リモートワーク主体で、全体で顔を合わせる頻度は少ないですが、Slackベースで毎日密にコミュニケーションを取っていますし、会社のイベントなどには各メンバーが積極的に参加しているので、オフラインのコミュニケーションも多いです。

仕事へのスタンスについては、全体的に責任感が強く、組織やPJの目標達成意識が強いと感じています。一方で、これはAntway全体にも言えることですが、部署間のセクション意識があまりなく、Antway全体の成功のために他部署へのサポート意識が高いです。大企業から転職してきた身としては、ここはいい意味でギャップが大きい部分でした。

先期はSA部メンバーがGOOD SUPPORT賞で表彰されました

SA部で働く魅力

事業のスケールに対してまだまだ人数が少ないので、大きな裁量を持って働けるということです。ミドルベンチャー以降のサイズ感の企業であれば、分業が進んでいるため、各職種のジョブディスクリプションもかなり細分化されていると思います。Antwayでは、システムTM・データTMという大きな括りはあるものの、それぞれのTM内でフルスタックに動くことができます。加えて、事業成長のドライバーは常に変動するため、ビジネスを大きくするために何でもやるというスタンスを楽しめる人にはすごく向いているのではないでしょうか。(もちろん特定分野を深掘りすることもOK。メンバー間でお互いのWILL,CANを把握して、一定の分業は積極的に行うことを推奨しています。)
そうした中で、マネージャーとしては、エンジニアのキャリアアップ支援をもっと拡充させていきたいです。例えば、カンファレンス参加やイベント登壇の支援、学習支援(書籍購入制度をもっと使いやすくしたり、O'Reillyのサブスクを会社で契約したりなど)が挙げられます。事業の変化のスピードが非常に速く、組織から求められる学習速度が速いからこそ、せめて制度としてはそこの妨げにならないように投資していきたいと考えています。

今後のチャレンジ

まずは、「つくりおき.jp」のプロダクトをより高速に進化させていき、ミッションである「お客様の自炊の義務を解消」を拡大させることです。今期の重要テーマとしては、①メニューカスタム機能の開発②サービス提供範囲の拡大に取り組んでいます。

メニューカスタム

お客様がある程度自由にメニューを選択できることは、利便性の向上においては重要な機能ですが、各メニューの注文数が不安定になることで、事前に用意しておく食材の発注や製造にとっては大きな不確実性の要因となります。ソフトウェアとデータサイエンスでいかにその不確実性を制御していくか、ということが今後の大きなチャレンジとなってくるでしょう。例えば、各メニューを交換できる上限設定をすることや、メニューの人気不人気をもとにどのメニューが交換されやすいかを事前に予測することなどは一つの手だと考えられます。

リリース予定のメニューカスタム機能(いらないメニューを交換・除外できる予定)

サービス提供範囲の拡大

また、現在26都府県しかお届けできていませんが、今後フランチャイズなどを通してサービス提供エリアを拡大していきたいと考えています。しかし、現在のデータ設計では各製造拠点と郵便番号を紐づけて管理しているため、提供エリアが製造拠点の生産キャパシティに大きく依存してしまいます。例えば、宮城の製造拠点が北海道・東北地方の郵便番号をカバーしているとすると、関東の拠点は生産キャパシティに余裕があるのに、宮城の拠点のキャパシティが埋まった段階で該当地域にはお届けできなくなります。そのため、拠点と郵便番号が紐づかないようにデータ構造自体を見直したり、一番効率のいい担当拠点の振り分けロジックを考えていく必要があります。Antwayでは、ROIがしっかりと合うのであれば、このような中規模以上のリファクタリングにも積極的に投資していく意思決定をしています。

新規事業

加えて、「家庭の義務の解消」をミッションに掲げるAntwayでは、今後炊事領域以外の事業にもチャレンジしていく予定です。限られたリソース制約の中で、いかにスピードと品質をバランスしながらマルチプロダクトを構築するかであったり、いつ、どのように共通ID基盤などのプラットフォームを構築していくかなどが、今後は焦点になっていくと思います。

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