マミートラックからの脱出と、自分らしい働き方を見つけるまで
はじめに
はじめまして、Antwayヒューマンリソース部で労務を担当している小長井です。
夫と5歳の娘との3人家族で、平日はほぼワンオペ状態のワーママです。現在は自分らしく、やりがいを持って働いていますが、育休明けにはマミートラックにはまり、育児と仕事の両立を諦めそうになったこともあります。
そんな私が自分らしい働き方を見つけるまでの経緯と、Antwayでの働き方について書きたいと思います。
育休復帰の現実
妊娠当時、私はとある財団法人に勤務していました。新卒で金融機関に就職しましたが、長期的なキャリアを考え、キャリアを継続しやすいバックオフィスの仕事に就きたく、未経験で経理として入社を決めました。その後は労務も担当し、業務の幅を広げることができました。産休前も残業はほとんどせず、効率化に注力、業務時間を減らす工夫をしていたので、育休復帰後もやっていける自信がありました。
ですが、育休復帰1週間前の面談でのことです。人事から異動と減給を伝えられました(休業前の部署で復帰することが原則です)。
経理にも労務にも思い入れがあり、何よりこれまでの評価を減給という形で否定されたことに、本当にショックを受けました。「経理や給与計算などの重要な業務を、子育て中の人一人には任せられない。急な休みの場合にフォローが整った部署の方が良い」と言われ、「今までの人は妊娠すると辞めるから復帰すると思わなかった」とも言われました。
これがマミートラックか…と落胆しました。
そして、絶対に経理労務の仕事に戻ってやる!と誓い、私は翌日から転職活動の準備を始めました。
新しい働き方の模索
両実家は同じ関東とはいえ遠く、夫の帰宅時間は遅いため、平日のワンオペはほぼ確実でした。
「18時までには保育園にお迎えに行くこと」
「経理労務の仕事に戻ること」を最優先に転職活動をする中で、
「時短正社員」「経理労務」「クラウドソフト」
という明確な条件が固まりました。
「クラウドソフト」という点は、経理労務のようなバックオフィスの場合、未だにインストール型のシステムを使っていたり、紙での管理がメインだったりすると、育児との両立には向かないため必須だと思ったからです。そして、結果的に希望どおりの条件で、スタートアップ企業の子会社から内定をもらうことができました。
ここでは、一人目のバックオフィスだったため、社内の管理は本当にカオスでした。これまでルールやフローが整った環境で改善を行う経験はありましたが、一からルールを作ること、課題を発見すること、経営陣からの無茶な提案に対して正確な返答をすることなど、初めて求められることばかりでした。特に労務分野においては社内に知見のある人がいないため、社労士さんに質問を繰り返すことが多くありました。社労士さんに自分が納得するまで質問を繰り返す様子を見て、上司からは「アグレッシブだね」とも言われました。「バックオフィスだけどアグレッシブ」これは私のお気に入りの言葉になりました。
当時は原則出社での勤務でしたが、夫婦でコロナに罹った時は1週間以上在宅勤務を行いました。自宅療養中、体調を見ながら、一人自宅作業で月次決算を締めた時、「子育て中の人には任せられない」というマミートラックの呪いから解放された気がしました。
どんな状況であっても環境さえ整っていれば、子育て中でも働き続けることができる、そう身を持って実感しました。
ワーママでもチャレンジすること
「社労士さんに聞かず、自分で判断する力が欲しい」日々の労務業務を行う中でそう強く思い、給与計算実務能力検定の資格を取りました。
電卓で給与計算をするという非常に実務に直結した内容で、これまでなんとなくでやっていた業務のロジックをしっかり理解することができました。
その後、社労士の勉強にもチャレンジしましたが、「この勉強時間で仕事すればフルタイムに戻れるのでは」「私は社労士になりたいのではなく、企業の中でリアルなことを経験したい」と考えるようになりました。(勉強に挫折したというのもあります)
ちょうどその頃、給与計算の内製化を任されたり、転職した元上司からの誘いで経理の業務委託をしたりと、新たなチャレンジの機会が増えてきました。その中で、もっと業務を広げていきたい、もっと仕事の時間を増やしたいと考えるようになりました。これは、マミートラックの経験があったからこそ、「人々の働き方に携われる労務メインでやっていく」そう決断することができました。
前職の環境に不満があったわけではありません。職種や働き方だけではなく、本当に自分が良いと思えるサービスをしている企業に転職したいとずっと考えていました。そこで出会ったのがAntwayです。このサービスが、かつての私のように苦しんでいるワーママの助けになると思い、入社を決めました。
Antwayでの働き方
現在は週1〜2のペースは在宅勤務をして、フレックスを活用しながらフルタイムで働いています。帰宅後ワンオペの私にとって朝の時間は貴重なので、夫に娘の支度を任せて早めに家を出ることもあります。また、給与計算は、明確な締め日が決まっているので、「残業したい日」を月1回決めて、その日だけは夫にお迎えをお願いしています。
おわりに
ワーママとして働くことには正直さまざまな制約があります。とはいえ、自分の理想の働き方を明確にして、少しずつ変えていけば、キャリアを諦めずに働き続ける道がきっとあると思っています。
ワーママだけではなく、さまざまな制約を抱え、自分らしく働くことを諦めている人に対して、つくりおき.jpを利用することやAntwayで働くことが助けになれば嬉しいと思っています。
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