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読書まとめ『どこでも誰とでも働ける』→Share Your “Professional”

『どこでも誰とでも働ける 12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール』尾原 和啓


一言で言うと

Share Your “Professional”

(あなたの「プロフェッショナル」をシェアしよう)



概要

社内での立場が変わるタイミングで、
「どこでも誰とでも働ける」人材
なるために読んでみました。

副題のとおり、転職の話題が多いですが、
副業やボランティアなどにも触れられています。

そのため、転職する予定がない方にも
参考になるところはあると思います。


筆者は、専門性をもったプロフェッショナルとして
「リンク」「フラット」「シェア」の働き方

が求められると述べています。

この 3要素は、糸井重里さんが
『インターネット的』で指摘した内容とのこと。

世の中のインターネット化が進んで
物理的な制約や情報格差が少なくなったことで、
働き方・求められる人物像も変わってきました。


試しに 3要素の反対を考えてみると、
こんな感じかなと思います。

  • 転職したら絶縁(⇔リンク)

  • 立場で人間関係が決まる(⇔フラット)

  • ノウハウの囲い込み(⇔シェア)

こんな働き方は前時代的になっていますよね。


「どこでも誰とでも働ける」ようになるヒントは、
自分のプロフェッショナル領域を定め、
それを社会にシェアする
ことだと考えました。

本稿では、そのために心に留めておきたいことを
3点でまとめました。



① 得意なことをギブする

自分の得意なことで他者に貢献できる人は、
働く場所に困ることはないでしょう。

他者から感謝され、必要とされる存在になるはず。

他者に貢献できている状態は、
自分の満足感にもつながります。


他者にギブできることを継続して増やすには、
自分の好きを突き詰めることが有効です。

情報格差が小さくなった現代では、
調べれば様々なノウハウが見つかり、
80点くらいの結果はすぐ得られます。

しかし、そこからさらに 90点や 95点を
狙いに行く人は少ないので、
そういった人の試行錯誤や体験談は重宝されます。


90点・95点を目指すには時間やコストがかかりますが、
自分が好きなことなら、その労力は苦ではないはずです。

費やす労力よりも好奇心や楽しさが勝る状態は、
「好き」とか「没頭」とか表現できますね。

自分が没頭できることは何なのかを知ることが、
得意なことを作るための第一歩になると感じました。


② 宣言して自律する

プロフェッショナルとは、
自分が何者であるか、何ができるのかを宣言し、
成果を出すことができる人
を指します。

この単語は、profess (公言する) が
語源になっているとのこと。


宣言するには、自分に何ができるのか、
定期的なスキルの棚卸・精査が必要になってきます。

私も直近の転職活動を通じて棚卸ができましたし、
面接官からの質問によって
自己理解がより深まったところもあります。

面接官は人を理解するプロフェッショナルなので、
私が深掘りしきれていなかった部分への
質問をしてくることもありました。

採用面接としては冷や汗をかく場面ですが、
自己理解がより深まった感触もあります。


また、宣言することで、
自分の行動を律する
効果があります。

目標やルールを決めたら、
言語化して宣言するとよい、といいますよね。

それと同様に、自分のプロフェッショナル領域を
宣言することで、そこに対する努力を怠らないように
律することができます。


③ 好き嫌いをオープンにする

他者から愛される人は、
自分の働き方を選びやすく
なります。

社会という人間の集まりで生活する以上、
プロフェッショナル領域を作ることと同じくらい、
人間としての魅力は重要になってきます。


他者から愛される人の特徴の一例として、
好き嫌いを隠さないことが挙げられています。

特に、嫌いなこと・苦手なことをオープンにするのは、
抵抗を感じる人もいると思います。

そういう抵抗を感じたときは、
自分とは逆にそれが好き・得意な人に
助力を求めるためのアクションにつなげるため、
と考えるとよさそうです。


好き嫌いをオープンにすることで、
相手との共通点・相違点が見つけやすくなります。

初対面の相手であっても、共通点が見つかると
人間関係の距離はすぐに縮まります。

ここは偏愛マップを活用したいところですね。


一方、相手との相違点が見つかったら、
お互いが自分ごととして感じられるゴール
を探りましょう。

例えば、「巨人ファン」と「阪神ファン」は反発しがちですが、
目線を上げた「野球ファン」としてなら、
同じゴールを共有しやすくなります。

でも、「スポーツファン」だと、漠然としすぎていて
距離が縮まらない感じがしますね。

ちょうどいい距離感のゴールを示せるように、
たくさんの人と関わりながら
引き出しを増やす努力をしたいと感じました。



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いつも図書館で本を借りているので、たまには本屋で新刊を買ってインプット・アウトプットします。