私訳!華厳経 普賢広大願王清浄偈
日本独自の「法身仏教」の在家根本経典として重視する華厳経のなかで、「入法界品」は最も早期に成立した部分と考えられており、中心思想である重重無尽法界縁起の世界観ならびに利他の普賢行の誓願が込められている、まさに華厳経の「エッセンス」と呼べるものである。この入法界品だけをピックアップして翻訳した、般若三蔵訳(798 年)の「大方広仏華厳経入不思議解脱境界普賢行願品」、いわゆる「四十華厳」の偈文「普賢広大願王清浄偈」のハイライト部分を日本語訳した。韻を踏むことも重視したので若干訳に