第4話 タイムスリップを知る女-02
「おまん、タイムスリップする方法、知らんか?」
龍馬はエルサルバドルから聞いたタイムスリップという言葉を流暢に使いこなしていたが、かなり発音がおかしい。女はその言葉を聞き、しばらくキョトンとした顔で静止したあと、また声高らかに笑い出した。
「なんが可笑しいんじゃ!ワシは真剣やき!」
「いや、ごめんごめん。タイムスリップの方法を
マジで聞かれるってウケるじゃん。」
「何か知らんか?」龍馬はあくまで真面目に、
懇願する顔で女に詰め寄った。
「いやー、ふつう知らないでしょ。」
「そ