第2話 feat. 坂本龍馬-03
「ていうか、やっぱタイムスリップしてきた感じ?」
「タイムスリップ、とこの時代では言うらしいの。ここは、ワシの時代からずっと先の日本じゃ。時やら所やらを飛び越えてしもうたらしい。」
「マジなんだ、ヤバい、映画じゃん。」女は興奮のあまり、癖付いたスマホを取り出して写真を撮ろうとしたが、咄嗟にさっきのことを思い出しすぐにやめた。一度注意されたことは肝に念じるタイプである。
「えいが?」
「あー、ドラマの凄い版みたいなやつ。」
「どらま?」
「ヤバ、マジ会話になんない。ウケる。」