最終話 Good Luck, Good Vibes.-01
「龍馬ちゃん…。」
「どうやら、催眠やら暗示やらが解けるようじゃ。意識が薄くなってきとるぜよ。」
「そんな…。」
「悲しむことではないき。やっと、ワシの時代に戻れるんじゃ…。」
龍馬は決して過去へ戻るわけではない。意識ごと彼方に消滅するのだ。リカにもそれは理解できたが、あえて口にするほど野暮ではなかった。
「リカにはまっこと世話になったぜよ。」
「ううん、こちらこそだよ…!何もしてあげられなくて…ごめんね。」
「何を言うがじゃ。こうしてワシの時代に帰れるのは、リカのおかげじゃ