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読書記録

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#読書感想文

短いは正義 − 「60字1メッセージ」で結果が出る文章術 田口まこ

短いは正義 − 「60字1メッセージ」で結果が出る文章術 田口まこ

良書!
ちびちび読んでたんだけど、読んでる途中から自分が読んだり書いたりする文章を意識するようになる。

自己啓発とかスキル本って、タイトルだけでお腹いっぱいになったり、実際に活かせることがあまりなかったりしがち。

だけどこの本は本当に使える技術が書いてある。文章を書くことが多いので本当に自分の力になる。
その上文の書き方を伝える著者が書いてるから読みやすい。noteで物書きする人におすすめ◎

無戸籍の日本人 井戸まさえ

無戸籍の日本人 井戸まさえ

非常に読みやすい そして良書
この本に出てきたすべての人に人生があって、それはどれも行政や政治や司法では想定できないような壮絶さで、そして解決されない

ノルマがない年功序列の公務員、票をもらうことが一番大事な政治家、無戸籍の問題解決が自分たちにとってメリットがないので取り組まない その考えは民間企業と一緒だと思った

それでいいのか、という正義感と、じゃあお前はその立場になったらやるのかと言われ

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そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ

そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ

※作品のネタバレや結末の内容を含みます。ご注意ください。

なんか、悲惨な物語というわけではないのに、なんだか読んでてものすごくしんどくなった。
主人公はつらい気持ちを無意識に抑え込んでいるようにしか思えなかった。抑え込むことで、周りから見ても、自分から見ても強くなって、冷めていったんだって。
それが私には苦しかった。
この物語はただの御涙頂戴や感動物語ではないと思う。実は苦しんで、苦しみながら生

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ケーキの切れない非行少年たち 宮口幸治

ケーキの切れない非行少年たち 宮口幸治

毒々しい帯のイメージとは違い、現場でがんばっている先生が書いた優しい新書だった さらさらと非行少年の話や認知機能などのトレーニング方法が書いてあるが、著者のこれまでの努力は計り知れないと思う あと久しぶりに教育や心理学に関する知識にふれていきいきした気持ちになった

〆切本 左右社

〆切本 左右社

先日の記事でちらっと話した本。
夏目漱石から手塚治虫、村上春樹まで、いろんな作家が〆切について語る文章を集めたもの。エッセイ形式が多くて、内容も面白い。さすが作家さん。
私も書きたくなる。
〆切に切迫する筆者たちを読みながら、私まで一緒になって「ああ…」とか「いやーーー!」などと声を出しながら読んだ。
本の末尾にはすべての筆者の紹介もされていて、そこと照らし合わせながら読むのもまた楽しい。

私が

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52ヘルツのクジラたち 町田そのこ

52ヘルツのクジラたち 町田そのこ

すごくよかった 与えられるだけの存在から与える存在にならないといけない 私は与える存在になれているのだろうか 琴音さんのようになってはいないか考えた
優しさと責任と、自分から愛する力 今の私にはないなあ それを持ったみんなは強かった

毎日読みたい365日の広告コピー

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以下、備忘録。ネタバレ注意。

7/3 涙は、人を守るもの。
7/4 群れに答えはない。
7/10 文句も知性があれば、提案になる。

ほかにも、好きだったページ
7/14、7/17
7月に好きなページが多かった。

人間失格 太宰治

人間失格 太宰治

プレミアムカバーがおしゃれで購入 なんと税抜き280円
二度目の読了 一度目は難しいなと思っていたが二度目で大体の内容を理解していたし他の作品も読んできたので比較的するっと理解できた

世間は人。

以前は無料の電子書籍で読んだから解説がなかったんだけど、この本には解説がついていて非常に秀逸だった (太宰治は自分と同じだ、自分だけが太宰の真の理解者だという同志感を持つ) 私は今までこういう気持ちで

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愛するということ エーリッヒ・フロム

愛するということ エーリッヒ・フロム

難しかった 自己啓発の要素もあるがやはり哲学書 中盤は読むと眠くなる
それでも何十年前に書かれた本とは思えないほど現代の資本主義社会に生きるわたしたちの欠陥を鋭く突いていて、こんなに前から現代の私は見抜かれていたのか…というあっけに取られたような気持ちになる ただ本当に眠くなるので頑張って読んでほしい