記事一覧
本を売るということ(第15回)
小説家の仕事は、言うまでもなく物語を書くことです。物語を書き始め、「了」の文字を打つ、そこまでが小説家の本来の仕事です。
しかしそれは、終わりであると同時に、始まりでもあります。というよりも、「本を売る」という意味では、本が書店に並んでからがスタートです。
そう、本を「売る」です。よく「今売れてる本」「あの本は売れた」などといいますが、本は勝手に売れません。
「よいものならば、読者は分かって
無人島からのボトル(第14回)
なんだかんだでひと月ほど更新が空いてしまいました。
水沢氏も書いていますが、とくにイワサキ更新の回は絶望的閲覧数なので、正直なところ、モチベーションが上がりませんでした。
ただ、良く考えたら作家さんは本を出す前は毎回のようにこんな気持ちを味わっているんですよね。
ある大作家さんが「原稿を書いているときは、無人島から海に向かってボトルに入れた手紙を流すような気持ち」と言っていましたが、その気持ちの
タイトルについて(第十三回)
もはや誰も読んでいないような気がするが、やりかけたことは最後まで。
さて、今回はタイトルの話です。実は小説を出版するとき、もしかすると一番難しいのは「タイトルを決めること」かもしれません。
これまでの作品でも、タイトルが簡単に決まったことはほとんどありません。「あの日~」が出るまで最新作だった「俺たちはそれを奇跡と呼ぶのかもしれない」は、完成までは「因果」という題名だったし、現段階で一応
本を読まない人に、本を読んでもらう方法(連載第12回)
●自分で売るしかないこんにちは。
いよいよ3月突入ということで、花粉症のイワサキは2月中ごろから薬を服用しております。
今のところ、ちょっと目がかゆいくらいで、まだ「鼻水が止まらんっ!」みたいな症状は出てきていないのですが、これからゴールデンウィークまでは、マスクが手離せません。
さて。
先日、面白い記事を発見しました。
【出版不況?「だったら自分で売るしかない」 開高賞作家・川内有緒さん、
編集者が著者に伝えようとしていた、たった1つのこと
●前回までの編集者イワサキの話・本屋に行くと新人をチェックしている
・ある日、『プラットホームの彼女』という文庫を発見した
・読了後、すぐに手紙を書いて、キノブックスで書いてほしいと依頼
・テーマは「水沢さんの書く王道恋愛小説」
・水沢さんに本を書いてほしかった理由
などが書いてあります。
よろしければ、「誕生秘話2」「誕生秘話4」をどうぞ。
●「これだけは伝えよう」と思っていたことさて。