もちだ

「なんでそんなに暗いんですか?」と聞かれたことがあります

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最近の記事

躁うつ日記#11 誰にも許されないままライブに行く

軽躁状態の私は軽率にライブチケットを取る。「おっ!休みの日じゃん!」と思ったが最後、チケットは予約済みになる。 問題なのは、当日だ。大体苦しんでいる。 鬱状態で行けない、とかではない。もちろんそういう場合もあるが、多くは、不安に駆られているのである。 新しい場所が苦手だ。新しい場所に行くことを回避してきた人生と言っても過言ではないくらい、同じところにしか行かない。気軽にふらっとカフェに寄る、といったような手軽さから私は遠い。ライブは未経験のライブハウスであることもしばしば

    • 私は「かわいいおばあちゃん」になれないだろう

      道端やスーパー、パン屋さんなどで、可愛いおばあちゃんを見かけることがある。 可愛いおばあちゃんは、たとえばセルフレジなどで分からないことがありもたついた時に、少し恥ずかしがりながら「ごめんなさいね〜!私ったら全然分からなくて〜」なんて話しかけてきたりする。思わずこちらもニコッとして「全然大丈夫ですよ〜!」なんて答えたりして、ほっこりする。 ほっこりした帰り道で、うっすらと死にたくなる。 それは、私がそういう「かわいいおばあちゃん」に将来なる未来が思い描けないからだ。 *

      • 躁うつ日記#10 「頑張る」を手放してドーナツを食らうまで

        双極症と診断されて今の薬の種類と量に調整されるまで、日常生活のあらゆることが出来なくなった時期がある。 たとえば、謎の頭痛と微熱に襲われ「入浴できない〜!!!!!」と泣いたり、どうしても体が動かないけれど、洗濯をしなければ明日着る服がないのに布団から出れず泣いたり、仕事でのミスが多くなり泣いたりしていた。爆泣き期間。 役に立ってないしもう死ぬしかないのでは、と当時処方されていた薬を机の上に大量に並べ、規定の量より少し多く飲んだら猛烈な吐き気と頭痛に襲われ洗面台をゲロまみれ

        • 『黄色い家』を読んで、あの子を思い出した

          だいぶ前に『黄色い家』を読み終わった。分厚く、内容としても決して気軽に読める本ではなかったけれど、読む手が止まらなかった。久々にものすごい読書体験をしたと思った。 主人公含む登場人物たちは、社会のサポートの網目のようなものにひっかからず(そうしたサポートがあることを知らず)、生きるため、徐々に犯罪行為に手を染めていく。 この本を読んで、個人的な体験が呼び起こされたので、今回はそれについて書きたい。 * 大学生の時は、福祉系の仕事に進みたいと思って、その一環で児童福祉に

        躁うつ日記#11 誰にも許されないままライブに行く

          躁うつ日記#09 世界が私についてこない

          今日は、先日ドライヤーをしながら「もしかしてあれも躁状態だったんじゃね……?」と思いあたったことがあったので、そのことについて書こうと思う。 私の躁状態のバロメーターの一つに、やたら他の人と話すようになる、というものがあるのだが、その時の私もいろんな人と話していた。 関係性としては知り合い〜仲良くなりかけくらいの人たちで、頭の中では「相手の会話にテンポよく相槌をうち、話を聞きながら自分の話もさりげなくしよう」なんて思っていた。 しかし、話してみると、全然上手くいかないの

          躁うつ日記#09 世界が私についてこない

          脱会しても生き残っていいらしい 後編

          ★前回のあらすじ★ 宗教のおばさまから「選挙は◯◯さんに入れてね!あとその話をするために×日にお家を訪問していい?」というLINEがきたよ!  うわー、またかあ。と思った。やっぱり来るよねえ。 今までの私だったら、嫌だなあ……と思いながらも対応していた。どうせあの人たちは私の話など聞かない。彼らに言いたいことがあるだけなのだ。だから黙って聞いていればいい、実際に投票するのは自分が決めた別の人にする、それでいいじゃないか。わざわざ波風立てなくても、と。 いやいや、私はこれ

          脱会しても生き残っていいらしい 後編

          躁うつ日記#8 デスゲームで頭爆発

          現状の私は、読書ができるくらいのエネルギーがある。これは以前の私から考えるとすごいことだ。 おそらく鬱だか混合状態なんだかがひどかったであろう時期に、「でも何か、インプットしなきゃ……!」という猛烈な焦りを感じて読んだ本たちの内容は、今ほとんど思い返せない。 読書の記録を読み返して、「あれ!?私もうこの本読んだんだっけ!?」ということもしばしばあり、ここまで認知機能(?)って落ちるんだ……と驚いたことがある。 それを考えると、今の私は、なんと小説が読めるのである!結末な

          躁うつ日記#8 デスゲームで頭爆発

          脱会しても生き残っていいらしい 前編

          以前のnoteに、とある宗教の3世だったということを書いた。そう、「だった」である。いまは脱会している。まさか、私が脱会できるなんて思いもしなかった。 今回は脱会とその後について書こうと思う。 まず、私をとりまく宗教がどんなものであったかについて書こう。なお、今回も具体的な宗教の名前は出さない。 ・宗教3世で、親戚はほとんど信者。名ばかりだろうという人もいれば、実際にその宗教が応援している党の議員になった人や、子どもがその宗教系の学校に行った人までいる。 ・両親は熱心な

          脱会しても生き残っていいらしい 前編

          「もー!心配してたんだよ?(笑)」に真顔になるとき、関係性が終わったな〜と思う

          あーなんか、今までしっくりきてたこの人との距離感というか、テンポ感が違う気がする……という時に、ねえねえなんでどうして!?と無理やり修復しようとしたくなる。え、私たち、そんなわけないよね?って。 でも、それをやって今までうまくいった経験がない。 なので、間合いを計り直すためにしばし距離を置くようにしていた時がある。距離を置くといっても、より相手との距離が密なSNSを更新しないとかそれくらいのことで、連絡が来たらその時はちゃんと返そう、くらいの心づもりである。 だいたいそう

          「もー!心配してたんだよ?(笑)」に真顔になるとき、関係性が終わったな〜と思う

          躁うつ日記#7 お医者さんは探偵ではない

          ここ2週間、いや下手したら1ヶ月くらい、右くるぶしが痛いまま放置していた。歩いたり、少し捻るような動作をするとちょっと痛い、くらいだったので、そのうち治るかな〜と思ってそのままにしていたら治る気配がなく、重い腰をあげて整形外科に行った。 レントゲンを取ってもらっても正常。痛みのきっかけとなるような出来事もなく、普段足を酷使するような動作をしているわけでもなく。 「んーーーなんでしょうね。強いて言うと足首がちょっと硬いみたいなので普段から足首を回してあげてください。気になる

          躁うつ日記#7 お医者さんは探偵ではない

          躁うつ日記#6 よく知らん界隈の反応集みたいな動画しか見られない

          一昨日は200%くらい頭を使って300%くらい当社比増しで喋ったので、昨日はほとんど何もしなかった。 あーーーーー昨日スキップしたから風呂に入らないとなーーーーー洗濯物も溜まっているなーーーーーーと思いながら全然布団から動けず、でもじっとしていることも出来ない結果、1mmくらいしか知らない界隈で話題になったニュースに対する反応集!みたいなYouTubeの動画を「別にこれが見たいわけじゃないんだよな……」と思いながらひたすら見続けた。不毛だ。 前はこういう時間があると、「家

          躁うつ日記#6 よく知らん界隈の反応集みたいな動画しか見られない

          躁うつ日記#5 しょーもないことで久々にポロポロ泣いた

          直接のきっかけは、ほんとーにしょーもないことで、お腹が空いたからご飯を食べに行こうと夫に言ったら、全然身支度をせず、したと思ったらこちらに声をかけずスマホをいじっていたということだった。 急に一気に外に出る気をなくし、仕返しで私も声をかけずにスマホをいじっていたら「食べに行こう」と言われ生返事をしていたら異変に気づいたらしく「大丈夫?」と聞かれた。全然大丈夫じゃなかった。 結局家で適当にお菓子とかを食べてやり過ごす。 自分でも、なんで、たったこれだけのことで、世界が終わっ

          躁うつ日記#5 しょーもないことで久々にポロポロ泣いた

          私はなぜスピ界隈にハマっていったのか?

          この前、エネルギーがあったときに家にある様々なものを断捨離した。その大部分を占めたのが、スピグッズである。袋に詰めていった大量のものたちは、それだけで何か気迫を感じた。 以前、私はnoteでいわゆる宗教2世であること、またその事が私の人生に及ぼした影響について書いた。 宗教が家族の中心にドンとあったことで、私が苦しい思いをしたことは、私にとっての紛れもない事実である。 そんな私は一時期、スピ界隈の情報ばかり集めていたことがあった。どちらかというと宗教的なものに距離を置き

          私はなぜスピ界隈にハマっていったのか?

          躁うつ日記(4)加重ブランケットがいい感じ

          躁うつと睡眠は切っても切れない関係にある。興奮気味の時は寝付くまでに時間がかかるくせに朝早くに目覚める。そして睡眠に対する満足感が足りないことは心身ともに割とストレートに影響が出がちで、頭痛やイライラ、体のだるさにつながる。 睡眠とのバトルは今までさんざん繰り広げてきた。睡眠薬の種類の変更はもちろんのこと、メラトニンのグミを海外から輸入したり、CBDグミを食べてみたり、ヨガや瞑想をしてみたりなど様々で、結果は引き分けくらいで落ち着いている。(個人的にはヨガ+アロマを入眠の儀

          躁うつ日記(4)加重ブランケットがいい感じ

          今思えばアレは軽躁状態だったかも?な色んなコト

          以前、もしかしたら「うつの症状だったかも」と思ったアレコレについてnoteに書いた。 今回のnoteでは、あれってもしかして軽躁状態だったのかな……?と思うことについて書くことにする。 なお、主治医に確認したわけではないため、正確性という点では保証ができないことにご留意いただきたい。 ①急にお風呂上がりのような爽やか感がやってくる 双極性障害Ⅱ型の人(私)は、一般的にⅠ型の方に比べて躁状態の度合いが顕著ではないので軽躁が発見されにくいという話をよく聞く。 わたしの中で

          今思えばアレは軽躁状態だったかも?な色んなコト

          躁うつ日記(3)100%自分のせいでいたかった

          今日は先生とのカウンセリングの日だったので、最近ストレスに感じた出来事を話したのだが、そのなかで、やはり自分は自罰思考がすごく強いんだな〜ということを実感した。 つらつらと「でも自分が悪いんで……」ということを多種多様な言葉で繰り返す私に、先生は「◯◯なので、その点は一般的な範疇から考えてあなたが責任を感じる部分ではないと思う」という趣旨のことを言われ、確かに!なんでこんなことに気づけなかったんだろう?と不思議に思った。 なんか、私が世界を支えているみたいな感覚になってい

          躁うつ日記(3)100%自分のせいでいたかった