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Photo by kibitanko

聞いてっか、親族ども。#4

橋本なずな｜書籍「10歳で私は穢された」発売中📖

起業家という道を経て、今は二作目の出版を目指して執筆活動に明け暮れる橋本なずなです。

ここのところ、病み度高めな内容やら、母の重篤な状態を綴ったnoteばかりでごめんなさいね。
（ まぁ、あんま思ってないんだけど… ）
今はnoteを書くことが心の平穏に繋がっているので、どうかお許しくださいませ。


母が救急搬送された日の夜。
母の恋人・ヤナちゃんを見送り、買って来てもらったお弁当を食べて、YouTubeを観ながらぼーっとしている時のことでした。

———  090-XXXX-XXXX
見知らぬ番号から電話が掛かって来ました。
病院関係だったりするのかな？と思って出てみると、相手は父でした。

私と父は高校生くらいまでは個人的に関わりはあったものの、私が精神疾患の闘病中に「 お父さんも、心を病む要因の一つなんじゃね？」となって、LINEもSNSも全部ブロックしていたんですよね。

約2年ぶりくらいの会話。結論から言うと、相変わらず、父は父でした。

母の容体とこれからについて話をして、久しぶりに童心というか “お父さんと娘” みたいな居心地の良さを感じた私は、子どものように言いました。

「 なぁなぁ、ていうか、私が出版したの知ってる？本出したんやで！ 」

返ってきた言葉に、私は少しの間、言葉を失います。

『 あー、そうみたいやなぁ… なんか暴露本みたいな感じらしいやんかぁ！俺が暴力親父みたいな書き方されてるって。ちーこ (叔母/父の妹) が 「なずなちゃんどういうつもり⁈」って怒りの電話掛かって来とったわぁ 』

・・・え、なに？暴露本？どういうつもりって？
実際、あんた暴力親父じゃん。そりゃ日常的ではなかったよ。でも、確実に2度はあったよね。あんた、まさか “2度くらい” とか思ってんの？

恰幅の良い成人男性の握った拳が目の前に迫り来る光景に、小学生だった私とお兄ちゃんは、お母さんを守る為に立ち向かったんだよ。
その光景がどれほど怖かったか分かるか？
どれほど子どもの心を委縮させ、どれほど心の成長を阻んだか分かっとんか？

つか、そこかよ？お前がどう描かれたかがそんなに大事かよ。
こちとらその後性的虐待に遭って、心病んで自殺未遂してんのに、お前が第一声に掛ける言葉はそれか？他に言うことないんけ？

叔母さんもやで、どういうつもりって？お前の兄貴が振るった暴力よりも、それを包み隠さず書いた私のほうが悪者とでも言いたげな。晒し系とでも言いたいんか？え？
あの当時確かに周囲に居た大人の一人のくせに、父の暴力も、性的虐待にも気付いてくれへんかった大人のくせに。


「 全部、事実やんか… 」

私は声を震わせて、怒りと悔しさを噛み締めながら言いました。
勇気を出して告白した経験は、世間からは “勇敢だ” と称えられて、身内からは “何やってくれてんだ” と怒りを買う結果となったようです。

まぁ、いいよ。母がこんな状態になろうとも、救いの手一つ差し伸ばそうとしない親族にどう思われても。
お前らの葬式では、手を叩いて笑ってやるよ。


すみません、言い過ぎました。

とまぁそんなことがあり、私はより一層、母を守り抜くと心に固く誓うことになったわけですね。
何をしてでも母の命を、母が戻って来る場所を整えておこう。
周りの大人なんぞあてにならない。私が頼れるのは自分自身だけだ。

そうは言っても、正直に言えば心細いですよ。

昨日、母の手術は無事に終えたのですが、今朝になり脳梗塞が起きたと病院から連絡がありました。
その可能性は事前に伝えられていたし、スマホの画面に映る病院の電話番号を見た時点で「 来てしまったか 」というような気持ちでした。

くも膜下出血は3分の1の割合で、死に至る or 脳梗塞などの合併症を引き起こす（後遺症が残る）or 歩いて帰られるまでに回復する、そうです。

日々、予断を許さない状態で、母が一番苦しいし、つらいし、しんどいはずだから。
私が暗くなっちゃいけないって、ここ数日はなんとか気を保っていたんですけど…

さすがに、今日のそれは落ち込みました。
昨日無事に手術を終えたからと安心したのもあったので。


話は変わりますが、ある友人に『 気は張るだろうけど無理なくね 』と連絡をもらって「 ありがろう、頑張る 」と返すと、『 うん、無理なくね！ 』と念を押されました。
また別の友人からは『 なずなちゃんの頑張るは＝無理をする、だから頑張っちゃダメ！ 』とお叱りを受けました。

私以上に、私のことをよく分かっている友人の皆さんです。ありがとう。

まだまだ書きたいことは沢山あるんだけど、途中で憎悪が爆発してしまったせいで長くなったので今回はここまでにしておきます。

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