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およそ140字の落語小噺

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だいたい140字くらいの小噺(短い落語)です。 毎日20時に新ネタを公開します。
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#先生

503:お歳暮

503:お歳暮

A「先生にお歳暮送ったか?」
B「先生て英語のか?あの人、イギリス人やし帰国中なんやから別にエエやろ」
A「おいおい、先生クリスチャンなんやから、ちゃんとせなアカンで」
B「宗教は関係ないやろ」
A「そんな事ないで。クリスチャンやから…

歳暮(聖母)は大事なんや」

475:第一人者

475:第一人者

A「あの先生がこの分野の第一人者らしいで」
B「そうなんか?さっき自分が一番わかってへん言うてたで」
A「謙遜して言うてはんねやろ。やっぱりあの先生が第一人者で間違いないな」
B「なんでや?」
A「自分で言うてんねん。あの先生が…

最高峰(最後方)や」

351:お中元

A「世話になった先生にお中元を贈りたいけど、何がエエかな?先生の趣味に合うもんがエエけど」
B「ほな、アマチュア無線で連絡してみたらどや?」
A「確かに先生はアマチュア無線が趣味やけど、それではお中元にはならんがな」
B「そんな事ないで。アマチュア無線は…

ハムや」

231:オーケストラ

A「このオーケストラ、全員アマチュアらしいで」
B「マジか! プロかと思った」
A「指揮者は学校の先生やて」
B「音楽の?」
A「いや、数学やて」
B「数学の先生がオーケストラの指揮すんの? ますます凄いがな」
A「慣れてはるんやろ。数学に…

指揮(式)は付きもんやからな」

190:マラソン

A「この漫画家、世界中のマラソン大会で好成績らしいで。次のオリンピック出るかもな」
B「そら凄いけど、本業はどうなんや?」
A「ちゃんと毎週連載してる」
B「ホンマかいな!マラソンばっか出てて描く時間あるんか?」
A「大丈夫や。この先生はな…

アシ(脚)を鍛えてあんねん」

93:サバ缶

A「先生、また『原稿間に合わんかも!』ってホテルに篭ってしもた」
B「もうネタが出ぇへんのか?」
A「先生もえぇ歳やからな。もう65やて」
B「いや、とうに70は超えてるで。サバ読んでんなぁ」
A「そうか。でも、サバならしゃあないわ。あの先生いっつも…

カンヅメになってるから」

76:席替え

A「あのクラス、盛り上がってますね」
B「席替えしてるんですよ」
A「なるほど。やっぱり後ろが人気ですかね」
B「いや、先生の正面が一番人気です」
A「へぇ、人望でしょうか」
B「いや、あの先生ズボラで、ポケットに穴が空いてるので…

よく足下に小銭が落ちてくるそうです」

5:夏休みの宿題

親「たかし、夏休みの宿題やってんのか?去年はやらんまま2学期になったけど」
た「もう終わったよ。ほら!」
親「お!さすが4年生!見直したで」

 学校で…

た「先生、今年は宿題やってきたよ」
先「お!がんばったなぁ。どれどれ…
たかし君、この宿題…3年生のや」