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ウクライナの人々へ

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ウクライナの人々に思いを寄せること。無力感にさいなまれながらも何かを発信したいと思います。My thoughts are with people of Ukraine🇺🇦
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#ウクライナ

ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(14)

ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(14)

(映像の世紀バタフライエフェクト 「プーチンとゼレンスキー ロシアとウクライナ」から)

21世紀になってまさか戦争が起きるとは思っていなかった。最初にウクライナの記事を書いたのは、大方の観測筋が数日間でウクライナの敗北で終わると予測していたからだ。

歴史上3度の独立の機会を奪われ、大国に翻弄されてきたこの国に深い同情の念を抱いたからだ。負ける戦争を戦うこの国の人々が気の毒でならなかったからだ。

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コメディドラマの主人公が大統領にー“Servant of the people”(国民/人民の僕)

コメディドラマの主人公が大統領にー“Servant of the people”(国民/人民の僕)

(写真はcinta.comより転載)

ゼレンスキー演じるドラマの大統領は、高校の歴史の教師である。ひょんなことから政治をこき下ろす動画を生徒にアップロードされる。「ピー」と何度も音が入るほど下品な動画で、校長も学校の品位を落としたとカンカンになって怒るほど。だが、それが多くの人に支持された。

生徒たちは大統領選挙に立候補するよう薦める。大統領候補の申請料が、生徒たちによってクラウドファンディン

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「何を守るのか、それが問題だ」 ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(13)

「何を守るのか、それが問題だ」 ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(13)

今回もUkraineに関する新聞記事から心に響いた言葉を記したい。4月30日付 朝日新聞から早稲田大学教授(憲法学) 長谷部恭男氏の「戦争と憲法」から(要約と引用)

長谷部教授は、ジャン=ジャック・ルソーの言葉を引用して、「戦争において攻撃の対象となっているのは敵国の社会契約、つまり憲法原理である。憲法原理が根底的に異なるからこそ国家は対立する」と述べている。

「共産主義陣営と自由主義陣営が対

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プーチンとゼレンスキー、歴史は二人をどう評価するのか?Ukraine 🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(12)

プーチンとゼレンスキー、歴史は二人をどう評価するのか?Ukraine 🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(12)

4月24日付朝日新聞に掲載された南塚信吾・千葉大名誉教授の記事ー

「Russiaの今回の軍事行動は暴挙であり、侵略は絶対悪だ。そのうえで世界史の観点に立つと、この戦争は旧社会主義圏にグローバル経済の「新自由主義」が浸透する過程で起きた出来事の一つと言える。」
               (中略)
「ロシア側の主張に一片の合理性を見出すならば、欧米型の新自由主義とは別の道を探ろうとして今回の戦争

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「ウクライナ語で叫びたい」(NHK ドキュメンタリーから)ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(11)

「ウクライナ語で叫びたい」(NHK ドキュメンタリーから)ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(11)

「ウクライナ語で叫びたい」(NHK ドキュメンタリーから)

私の全く知らなかったウクライナの実情であった。このドキュメンタリーの主人公はNHKのウクライナ人女性ディレクターである。彼女が語る母国、母語とアイデンティティの問題。それらが複雑にからみあう狭間で苦悩する彼女の姿を見て、プーチンが大義名分に使った「ロシア語を話す国民の救済」とか「ロシア語話者が差別されている」などと言う単純なスローガン

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尊厳を守る闘い。北海道だって同じ事態が起きていたかも知れない・・・ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(10)

尊厳を守る闘い。北海道だって同じ事態が起きていたかも知れない・・・ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(10)

(冒頭写真=ロイターは、Sankei.comからの転載)

その時は、私にも答えが出せなかった。でも、今朝の新聞で納得できる記事に出会った。以下、引用したい。出典は、2022年4月14日付朝日新聞 憲法季評
日本が守るべきものは何か 生命と尊厳と 重い問い   松尾 陽 氏

「(中略) そもそもウクライナの人びとがロシアの侵攻に対してどのような姿勢を示すかは、基本的には彼らが決めるべき問題である

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ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(7)

ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(7)

(冒頭写真=ロイターは、Sankei.comからの転載)

「ウクライナからのメッセージ」で書いた、上記のメッセージを長女に送った同僚は、無事にドイツに到着したそうだ。ひとまず安心。会社のドイツ支社が何かと支援するようだ。こんな時グローバルカンパニーはありがたい。仕事も継続して行えそうだとか。これはかなりラッキーなケースだろう。この陰には、たくさんの悲劇や不幸があるのだろうから。実際、次女の同僚は

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戦時下の子供の心 ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(6)

戦時下の子供の心 ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(6)

(冒頭写真=ロイターは、Sankei.comからの転載)

3月4日に100万人の国外脱出者と書いたけど、3日後の今日の数字は150万人を超えていた。そして、またしても救えなかった命の映像を見てしまった。まだ1歳の赤ちゃんだった。砲弾の破片が頭にあたったそうだ。声を上げて泣き崩れる母親の姿には、私も涙を禁じ得なかった。

一方、国内には出産予定の妊婦は8万人以上おり、そのうち1万人余りは、帝王切開

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ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・。(5)

ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・。(5)

(冒頭写真=ロイターは、Sankei.comからの転載)

今日の朝日新聞によれば、ウクライナ人の死者数2,000人、国外に脱出した人が100万人を超えたようだ。普通の日常が送れていたら死ななくてよかった2,000人だ。100万人という難民数は戦後最大だそうだ。子供や乳児を連れた人々の苦悩はいかばかりか・・・・・。

(BBC NEWSより転載)

そして、ロシア軍が押し寄せてくるのを刻一刻と待ち

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ウクライナ支援ー明日は日本かも知れないと思って・・・。 ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(4)

ウクライナ支援ー明日は日本かも知れないと思って・・・。 ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(4)

(冒頭写真=ロイターは、Sankei.comからの転載)

私が思っているほど、日本も捨てたもんじゃないのかな、と思えた日でした。

在日ウクライナ大使館の寄付の呼びかけに、5日間で20億円近い寄付が集まったそうです。楽天の三木谷さんの10億円が大きな割合を占めているとは言え、6万人の人が寄付をしたそうです。私と夫もささやかながら寄付をいたしました。

銀行名: 三菱UFJ銀行/支店名: 広尾支店

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死ななくてもよかった命と生まれてくる命  ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(3)

死ななくてもよかった命と生まれてくる命  ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(3)

(冒頭写真=ロイターは、Sankei.comからの転載)

28日のBBCニュースによると、この日81人の赤ちゃんが地下鉄駅構内、地下シェルターなど、病院以外のところで生まれたそうです。そして、さらに出産予定の妊婦が多数いるとのこと。この中には、十分な処置が得られず亡くなった赤ちゃんもいるとのことです。

つい何日か前までは、普通の日常があり、我が子の到来を心待ちに過ごしていただろうに、あっという

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国のために闘えるか? ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(2)

国のために闘えるか? ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(2)

多くの国民の生命を守るためにロシアの要求に応え、国家の主権を捨てますか?

              それとも、

多くの国民の生命を犠牲にしても国家の主権を守るために、ロシアの要求を拒否しますか?

あなたがゼレンスキー大統領ならどちらを選択しますか?

今朝のニュース番組での問いに、解説者の先生は非常に哲学的な問題で即答はできないと答えていました。ロシアは、ウクライナの中立化と非軍事化、現政

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ウクライナ🇺🇦からのメッセージ

ウクライナ🇺🇦からのメッセージ

(冒頭写真=ロイターは、Sankei.comからの転載)

「あなたとあなたの家族を思っています」への返信)

「あなたのお気遣いに感謝します。明日出国しようと思います。目下家の近くでは、すべての爆発音は止まっています。私たちは無事です。連絡を取り合いましょう!」

これはアメリカにいる長女に届いたウクライナに住む同僚からのメッセージです。これを読んで長女は泣いてしまったそうです。私も同じく泣いて

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「私たちを忘れないで」 ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(1)

「私たちを忘れないで」 ウクライナ🇺🇦の人々に思いを寄せ続けたいー何もできない無力感にさいなまれながらでも・・・(1)

(冒頭写真=ロイターは、Sankei.comからの転載)

今朝のニュース番組で、コメンテイターの1人が語っていた。ウクライナの友人に「自分達が何もできず、無力である」と伝えたところ、その友人は、次のように応えたそうです。(要旨)

「我々のことを忘れないで、声を上げ続けてください。あなたが発信し続けることが我々の支援になるのです」と。

アメリカに住む次女が言っていた。昨日ウクライナの男性同僚が

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