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「ampule magazine Vol.3」発刊直前Special! Vol.2から『Twitterで話題の3つの成分徹底分析』をお届け!

みなさん、こんにちは!ampuleのやもちゃんです^^
最近新しいメンバーが加わってくれたおかげで、前回私自身が担当した記事からしばらく振りとなってしまいましたが、今回もみなさんのお役に立てる記事をお届けしたいと思いますので、よろしくお願いします!

さて昨年11月に「ampule magazine Vol.2」を発刊し、それに伴いウェビナーも開催させて頂きましたが、実はVol.3の発刊準備も着々と進めているところで、みなさんにお披露目できる日ももう間近となっています!

そこで今回は「ampule magazine Vol.2」のコンテンツの中から、『Twitterで話題の3つの成分を徹底分析』をピックアップしてお伝えします。
これまで日本と韓国の人気の成分や意識の違いなどを取り上げてきましたが、今回の記事では日本にフォーカスをして、Twitterで話題になった成分についての分析結果をまとめていますので、楽しみながら読み進めてくださいね!

また今回Vol.3発刊を記念して、【3月28日(月)~4月3日(日)】の1週間限定でVol.2を一般公開することとなりました!
今だけの期間限定公開となりますので、ぜひ皆さんこの機会に本記事とあわせてVol.2の内容をチェックしてください!

▼Vol.2の公開先はこちら

▼過去の記事が気になるからはこちらからぜひご覧ください^^

美容好きが成分について話題にするのが今のTwitterトレンド

Twitterは以前より“美容オタク”と呼ばれる層の熱が高いSNSとなっていることをご存じの方も多いと思います。美容オタクは流行や雰囲気よりも機能性、コスパ、新奇性を重視する傾向にあり、より良いものを日々追及して発信をしています。
そんな中、成分に着目するユーザーも多く、他では話せないコアな情報交換で盛り上がっているのが、最近のトレンドです。成分インフルエンサーという成分に特化した情報を発信している人も台頭し、この流れはさらに加速するだろうと思われます。
一方でこの現象はTwitterに限られているので、日本人の成分に対するリテラシーは、二極化しつつあるのではと私たちは感じています!

Twitterで注目されている3つの成分とは…?

過去の日韓の美容トレンドのnoteでもご紹介したように、生活者全般の関心度が高い成分はビタミンC、コラーゲン、ヒアルロン酸という3強に集約されているのですが、一方でTwitterに目を向けると今美容好きたちがこぞって話題に上げ、積極的に情報交換している成分があります。
それが、レチノール、ナイアシンアミド、トラネキサム酸です。
これらは認知率ではメジャー成分に劣るものの、Twitterでの注目度は群を抜いています。
実際にTwitter投稿数を分析した図を見て頂くと19年頃から徐々に増え続け、21年には爆発的に増加しているのが一目瞭然ですね!

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なぜこのようなムーブメントが起こっているのでしょうか?
その理由を紐解くため、ひとつひとつの成分ごとに分析を行いました!

【注目成分①】レチノール

レチノールとはエイジングケアが期待できるビタミンAの一種です。
先ほどのグラフを見て頂くと、19年頃から投稿が急増していますが、要因として美容医療の情報交換が活発になったことが考えられます。
この頃、美容医療は一部のセレブに限らず、美容意識の高い一般人も取り入れるようになっていました。しかしコストとリスクが高く、事前の情報収集やカウンセリングは欠かせません。そうした人たちがTwitter上で成分に関する知識を深めていったと考えられます。

20年になるとコロナ禍の巣ごもり生活でスキンケア需要が拡大し、美容医療の需要もホームケアに取り入れる流れが加速していきます。レチノールは「攻めのスキンケア」として定着し、海外コスメの購入の投稿が多くみられたが、「レチノイド反応」と呼ばれる肌トラブルに見舞われる声も相次ぎました。

そんな中で、美容成分に詳しいインフルエンサーが台頭します。店頭で試すことが難しい時勢において、140文字以内に納得感のあるレビューや注意点がまとまった投稿は、瞬く間に人気コンテンツとなりました。

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21年には日本製品も注目を集め、「なめらか本舗 リンクルUV乳液」は9月7日の発売前から成分に対するコストパフォーマンスの高さで話題になりました。

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なめらか本舗 リンクルUV乳液
50g 1,100円(税込)

【注目成分②】ナイアシンアミド

ナイアシンアミドは美白、保湿、シワ改善など様々な効果が期待される成分です。
19年にTwitterで話題になったのはスキンケアというよりダイエット文脈でした。投稿を分析すると、当時ブームになっていた「金森式ダイエット(糖質制限の一種)」の実践者の多くが海外製のナイアシンアミドサプリを購入していたようです。その流れからスキンケア効果も期待できると話題になったことで、成分の知名度がアップしたと考えられます。

スキンケア効果の期待感から、カナダや韓国コスメにもナイアシンアミドが配合されるようになりました。当時は「ナイアシンアミド=海外製」というイメージが強く、成分が話題になっても日本製品の言及は少ないままでした。

流れが変わったのはコロナ禍以降、成分インフルエンサーが台頭してからです。レチノールとセットで「ドラッグストアで買える優秀成分」と語られたことで、日本製品にも目を向けられるようになりました。2021年5月頃には「無印良品 エイジングケア薬用リンクルケアクリームマスク」(発売は4月)がバズり、売り切れ続出のヒットへと繋がっています。

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無印良品 エイジングケア薬用リンクルケアクリームマスク
80g 1,990円(税込)

【注目成分③】トラネキサム酸

トラネキサム酸は美白効果やシミ・肝斑改善が期待できる成分として知られ、毎年夏になると投稿が増加する傾向にある成分です。
16年頃にはある程度の投稿数が見られるものの、当時の投稿を見ると、ホームケアというより皮膚科で処方してもらう飲み薬という印象だったことがうかがえます。以降、徐々にホームケアとして浸透していきました。

レチノールやナイアシンアミドと異なる特徴として、1つ目は17年頃から著名なインフルエンサーが紹介していた点があげられ、これが幅広い層にまで認知を広げるきっかけとなりました。

2つ目の特徴は、18年頃から成分と合わせて様々な日本製品が投稿されている点で、反対に海外コスメの投稿は少ない傾向にあります。成分の知名度が高まったことで、20年頃には「肌ラボ 白潤プレミアム」が「中身はデパコス級なのにプチプラで買える」とSNSで話題を呼びました。

21年に成分インフルエンサーの発信が一種のトレンドになると、成分+日本製品に関する投稿がさらに増加。日本人の「美白好き」が影響しているとも捉えられますが、トラネキサム酸に関しては日本製品への信頼が高いといえそうですね。

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肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水
170mL オープン価格

成分インフルエンサーに特別インタビュー!

このようにTwitter で盛り上がりを見せる”化粧品成分トレンド”ですが、この流れを引き起こしているのは、美容や成分に関する学びに変革を起こす「成分インフルエンサー=スキンフルエンサー」たちです。
今回はトレンドを動かす、かずのすけさん・mimiさんに行った特別インタビューの一部を最後にお届けしようと思います!

まず1人目はブログ、YouTubeを中心に、美容や化粧品にまつわる化学的な検証・解説を発信している、かずのすけさんです。

「成分偏重に警鐘。本当に大事なのは“勉強して正しいものを見極める力”」

かずのすけさんからのオススメの情報収集方法は、やはり専門家がSNSで発信する情報を追っていくとのこと。
エンタメとして見るだけで知識を吸収できるのがよい点ですが、ただ注意したいポイントとしては、薬機法を軽視して過剰な表現を多用するインフルエンサーやライターなどが発信する記事やSNS、雑誌等もまだまだ沢山あるので、常に情報を疑う姿勢や自分で考えることは怠らないでほしいと仰っていました。

またレチノールやナイアシンアミドなど、この成分ひとつ入っていれば大丈夫、という風潮には違和感を持っているというかずのすけさん。
化粧品で見るべきは単一の美容成分よりも、使用感や刺激感を左右する基剤。いくらいい成分が入っていてもベースとなっている基剤がいい構成で配合されていなければ、刺激になったり、浸透しにくかったりということが起こり得るそうです。
美容成分は多くても1%ほどしか含まれていないことがほとんどですが、実際には残り99%の方がよほど大切なので、どれだけいいと言われる成分が含まれていても、自分に合わないと感じたら使用は控えるなどの注意が必要ですね。

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続いて2人目は独自の美容法を考案し共感を集め、SNS総フォロワー10万人越えのmimiさんです。

「成分をヒントに、自分に合った化粧品選びを。mimiさん流・成分との向き合い方」

mimiさんは最近の成分トレンドについて、薬機法が厳しい日本では効果効能で言えることが限られてしまう中、SNSを通じて成分と効果の認知が上がることで、化粧品会社が取り入れやすくなるメリットがあると語っています。

ただ、成分偏重になることで製品が似通ってしまうというデメリットもあったり、高配合を売りにした製品も増えているけれど、多く入っていれば肌にいいわけでもないため、浸透技術によっては配合が多くなくても効果が感じられるものもあったりするとのことです。
成分から化粧品を探すのはヒントにはなりますが、人の肌は千差万別なので、色々な製品が市場にあることにこそ価値があるし、自分が使った肌感も大事に、アイテム選びをしてほしいと仰っていました。

またこれからの美容業界に対して、美容、特にスキンケア用品は健康に近いところにあるため、薬機法をはじめ、きちんとルールは守ったうえで、市場に色々な製品が出てきてほしいというお声を頂きました。
哲学や理念を持ったブランドと、その考え方ごと、生活者が末永く付き合っていけるような関係が理想的だとmimiさんは考えているとのこと。
トレンドに流されて飛びつくのではなく、新しいジャンルや価値観を切り拓いて、生活者を引っ張っていくような、熱量を持った企業を応援したいと話されていましたが、私たちもまさにそうだなぁととても共感しました。

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最後に

今回は「ampule magazine Vol.2」のコンテンツの中から、『Twitterで話題の3つの成分を徹底分析』をピックアップしてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
なんとなく漠然と感じていたTwitterでの成分トレンドの変遷や、今話題の成分インフルエンサーの方について少しでも理解が深まったようであれば、大変嬉しいです!

個人的には今回のコンテンツを通して、特に成分インフルエンサーの方が、企業が言いにくいことと私たち生活者が本当に知りたいことを、橋渡しをしてわかりやすく伝えてくれていることが印象的で、本当に有難いなと実感しました。
今後もampuleでは最新のトレンドや気になるトピックスについて取り上げていきたいと考えていますので、お楽しみに!リクエストもいつでも受け付けています!

また、Twitter、Instagramでも発信を行っていますので、よろしければフォローしていただけると嬉しいです!

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今日もお読みいただきありがとうございました!


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