イタリアで初めての和食〜Ciblèo Tortelli e Ravioli〜
一人で行った「Trattoria Sabatino」で相席になったSherry
彼女はローマ在住のアメリカ人
月に何度かアート関係の講座を受けにフィレンツェに来ているということで、彼女が「案内したい」と申し出てくれた和食の店へ行くことに
次に彼女がフィレンツェにくるタイミングで日程を調整
帰国まで1週間となったその日、再会と初めてのイタリアの和食を楽しみにお店へ足を運んだ
☆Cibrèo FIRENZE(チブレオ・フィレンツェ)
行くに当たってNovellaにそのことを話ししたら、Cibrèoは有名店で「高いよ?」と言われた 高いってどのくらいなのかがわからないけど、もう帰国前なので奮発しようと思ってはいた Sherryのお気に入りのお店で彼女は何度か利用しているようだったし、せっかく案内してくれると言うので
指定された住所へ向かうと、その一角に「Cibrèo」の文字のある建物が数店舗あり、どれなのかがわからなくてうろついていたところ日本人の女性スタッフが目の前を通ったので訪ねてみたら「Cibrèoはレストランとトラットリア、カフェと和食とイタリアンのフュージョン料理の店がある」とのことで、目的の店舗を教えてもらう
ちなみにCibrèoの創始者・オーナーシェフのファビオ・ピッキ氏は自身の母親から受け継いだフィレンツェ及びトスカーナの伝統に忠実に沿った料理に定評があり、それに加えて和食とのフュージョン料理まで幅広く活躍
書籍もあるがフィレンツェではラジオ番組もあったとか
Sherryは料理番組もあったと言っていたように記憶しているが、聞き違いかもしれない
このファビオ・ピッキ氏は残念ながら2022年に67歳で亡くなっている
☆Ciblèo Tortelli e Ravioli(チブレオ・トルテッリ・エ・ラビオリ)
私がSherryに案内されたのはトスカーナとオリエンタルのフュージョン料理の店「Ciblèo Tortelli e Ravioli」で面白いことに、ここの店名だけ「Cib”r”èo」ではなく「Cib”l”èo」と「RではなくてL」なのだ なんでか知らないけど(笑
店内にはいるとカウンター席とその先にテーブル席があるこじんまりした店内(カウンター8席、テーブル8席)
オープンキッチンなのがなんか日本っぽい
ここはファビオ・ピッキ氏が1988年に京都を訪れた際に夢中になった小さなレストランがあったそうで、ひょっとしたらそこからヒントを得たのかもしれない
Sherryはローマからの列車が少し遅れたのでまだ到着しておらず、暑いし先にカウンターにかけて待つことにした
カウンターにはトレーニング箸&スプーン(木製なのがいいね)、ナフキンとコップがセッティングされていた
◆日本人シェフ「まさるさん」
Sherryが来るまでちょっと手持ち無沙汰だなぁ、と思っていたらキッチン奥から現れた日本人男性 日本人と思っても念のため聞いてみる(と言うのは見た目は日本人だったけどアメリカ人という方がいたので まぁ、そういう方に出会うのは稀だと思うが)
日本の方ですか?
日本人ですよ
ここで急にホッとする(笑
今回、本当に日本語話すことがなかったので日本語で話せる「気楽さ」よ
お名前は「まさる」さん、そういえば、SherryがWhatsAppで「Masaroの近くのカウンターに座ってて」とメッセージくれていたが「Masaro(マサロ)」って「まさる」さんのことだったのか(笑
学生時代に初めてイタリアに訪れた時に「ここだ」と直感で思ったそうで、卒業後に日本で就職したものの数年で退職して、イタリア語もわからないままイタリアに渡りいろんな店で経験を積んだのだとか(まだ20代後半、これから先が楽しみ!)
Cibrèoは一度働いたのち離れていたが、最近になって「シェフが辞めるのでこないか」とオファーを受けて戻ったのだとか
◆暑いときはやっぱり美味しい!
まさるさんといろいろお話ししていたらSherry登場
何度か通っているのでまさるさんとも気さくに会話をするSherry、先日は他のお友達を案内してきたそう Cibrèoにとっては「上客」だな
前回、Sherryと相席になった時も彼女はアルコールは飲まなかったが、私はやっぱり「飲みたい人」、そしてこの日はとても暑くて店までの道も汗だくになったからビールを頼む
やっぱり、暑いとき、最初に飲みたいのは冷えたビール(笑
美味しい〜
そして、気になるメニューをみると確かに「お高め」ではある
丼もの、麺類1つで2000円超え Sherryおすすめは色々楽しめるコースだったが、私はあまりお腹が空いてないので「Ciblèo 風ラーメン」をお願いした
◆すり流し
最初に出てきたのは「すり流し」だ
ほうれん草をすり潰し、出汁でのばしている
ほうれん草だけではなく、バジルが少し入っていたので香りがいい
出汁の入ったものを食すのは1ヶ月近くぶりで胃に染みた〜
出汁はまさるさんのこだわりでちゃんと自分で取っている出汁
すり流しはお通し的に出されたが、こちらの茄子の揚げ浸しはまさるさんのサービスでいただいた
美味しい〜、生姜とミントが添えてあるのがまた良き
◆Ciblèo 風ラーメン
お待ちかねのラーメン
イタリアで和食が初めてなら、ラーメンも初めて
スープは甘めの味噌味、まさるさんの出汁に味噌と麹(だったかな。。。酒粕?)かな トッピングの焼豚も自家製でワカメとネギが添えられている
麺は流石に自家製麺ではなく太めのパスタを使っている(完全な和食というよりフュージョンなので)
太いパスタが食べ応えがあるし、スープもコクがあって残さず全部飲み干した
こちらはSherry選んだコースの「ガスパチョ麺」
一口味見させてもらったが、こちらもおいしかった
確かスープにスイカ果汁も入ってると言っていたような(もう覚えてない)
◆Sherryのコースの丼もの「角煮丼」
実は丼ものが来る前に餃子も出てきたのだが写真を撮り忘れた
餃子は日本で食べるような皮の薄さではなく、ちょっと厚め店名に「Raviori(パスタに詰め物をしたもの)」とあるように「餃子風ラビオリ」って感じ
もちろんおいしかった(3つあるのを1つ分けてもらった)
私はラーメン(すり流しふくむ)のみなので、あとはSherryが自分の料理を味見させてくれた
角煮丼も日本でいただくのとほぼ同じクオリティでおいしかった
Sherryにとっては初めての味で見た目が脂たっぷりに見える角煮が全然脂っこくないことに驚いていた
◆デザート
こちらも私にはついてこないものだが、まさるさんがサービスで出してくれた
パンナコッタにみたらしがかかっていて、これも私には懐かしい味✨
染み入りました
Sherryがおすすめだけあってコースは内容が盛りだくさんだった
私はラーメンとSherryが味見させてくれたり、まさるさんがサービスしてくれたのでコースト同等な内容を楽しませてももらった
確かにちょっと高いのかもしれないけど、材料もイタリアで調達したもので作っている中、これだけのクオリティならうなづける
次回訪れるときはお腹空かせて「コース一択」かな
にしても残念なのは、色々説明してもらったのに時間が経ちすぎてうろ覚え
もし違っていたらごめんなさい、まさるさん
そしてSherryには感謝
「私が紹介したくて連れてきたのだから」とご馳走になってしまった
何より「日本語話したいだろうと思って、まさるを紹介したかった」という気持ちが嬉しかった 逆に日本語で会話してばかりでSherryに申し訳なかったと謝りたい💦
☆おまけ
食後は私のお気に入りのジェラート店「La Carraia」まで暑いけどおしゃべりしながら腹ごなしに歩き、ランチのお礼にジェラートをご馳走する
帰りのバスまでまだ時間があったのでジェラート店近くにあるという、Sherryが利用する図書館へ連れて行ったもらった
◆フィレンツェ英国文化会館
こんなところがあるとは知らなかった
アートの講座に月に何度かローマからフィレンツェへくるSherry、ここは軽シャーセンターもあるみたいだから、ここの講座を受けているのかな
なんか映画に出てきそうな雰囲気
お手洗いもちゃっかり借りて途中までバスで一緒に移動
先にSherryが下車してお別れ
今度はローマで会えるといいなぁ
一人で行ったお店で相席になって知り合ったSherryもこれから長い付き合いのできる友人になるといいな
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