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第127回:この危険な恋愛の形はクセになる。(西条陽:わたし、二番目の彼女でいいから。1)

こんにちは、あみのです。
今回の本は、西条陽にしじょうようさんのライトノベル作品『わたし、二番目の彼女でいいから。』(電撃文庫)の第1巻です。

今作では「胸キュン」や「萌え」、「尊い」とは違うちょっと刺激的な高校生の恋愛が楽しめます。読めば読むほど危険度が高まっていく物語。最近読んだラブコメの中でも個人的にはダントツに推したい作品です。

あらすじ

「私も桐島くんのこと、二番目に好き」
俺と早坂さんは互いに一番好きな人がいるのに、二番目同士で付き合っている。確かに俺と早坂さんは恋人だ。一緒に帰って、こっそり逢って、人には言えないことをする。それでも、二番目はやっぱり二番目だから、もし一番好きな人と両想いになれたときは、この関係は解消する。
そんな約束をしていた。はずだったのに――。
「ごめんね。私、バカだから、どんどん好きになっちゃうんだ」
お互いに一番好きな人がいるはずなのに、俺たちはどんどん深みにはまって、歯止めがきかなくて、どうしても、お互いを手放せなくなって‥‥‥。もう取り返しがつかない、100%不健全で不純で危険な、こじれた恋の結末は。

カバーより

感想

ひと味違った恋の形をたくさん見ることができて、とても面白かったです。

お互いの「2番目に好き」同士で付き合っている桐島と早坂さんをはじめ、学校の先生と付き合っている牧や「運命の人」に出会うためになるべく多くの男性と交際することを大切にする酒井と、恋愛にも人それぞれの好みのタイプや考えがあることがよくわかる作品でした。

桐島が1番目に好きなはずの橘さんには許嫁がいて、彼女と付き合えることはないと思ってた…のに、なぜか桐島にはグイグイくる。これまで恋を知らなかった橘さんの猛アタックには妙な色っぽさがあり、頭がクラクラしました。

幼い頃の思い出によって桐島のことが本気で好きな橘さんは、彼に早坂さんに次ぐ「2番目の彼女」というこれまた危険な提案をしてきましたが、桐島はまたまた誰にも言えない新しい関係を始めてしまうのか、早坂さんは橘さんをどう思うのか、更なるドキドキに期待したいシリーズです。

それにしてもミステリー研究会には気になる人との距離を縮める危険な遊びがたくさんあって、ひとつひとつを試しては桐島の心を脳みそをとろけさせる橘さんのアプローチが凄くたまらなかったです。橘さん、めちゃくちゃハマるヒロインだ!

常識なんてどうでもいい。早坂さんと橘さんの恋愛感情は一体どこに向かっていくのでしょうか?2巻も先日発売されたばかりなので、近いうちに読みたいと思います。こういうドロドロで刺激的なラブコメ、私は大好き。

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