ツメを切った
ねこの
そして
わたしの
わたしが
ねこのツメを切って
ねこが
わたしのツメを切った
ねこは
わたしが切ってるとき
あばれていた
だいぶ
わたしは
切ってもらってるとき
あばれなかった
ぜんぜん
わたしは
大人だからさ
と、勝ち誇った
えっへん
ねこは
鼻であしらってきた
軽く
ふんっ
ねこは
水を飲みにいく
ぴちゃちゃ
びっちゃん
わたしは
ねこに
あやまった
ごめんね
大人げなかった
勝ち誇ったり
もうしないよ
ホントすみません
でもねこは
もうすっかり
忘れていた
なんのこと？
いま
ねこは
わたしの
ひざの上
小さな
寝息
すーすーすー
立てている
ねこは
わたしのツメを
切るのが上手
とっても
