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心霊スポット紹介 粟田口刑場跡
京都の最恐心霊スポットを三つ挙げるとしたら、何処が最恐だったのかと訊ねられたら、私は真っ先に粟田口刑場跡と言うだろう。
今ではすっかり慰霊碑がある石碑の周辺が雑草に覆われてしまい、誰も足を運ぶことができないほどの状態になってしまった。そのためにわざわざ足を運ぶ心霊系を追求する方の割合は少ない。
そんな粟田口刑場跡を何故私が怖いと感じるかについては後述するまとめのコーナーで紹介するが、霊感がある、霊感がなくても異様な寒気を感じることは間違いのないスポットである。
前置きが長くなったが、粟田口刑場跡に纏わる心霊の怪異譚を簡単に説明しよう。
【粟田口刑場跡の心霊の怪異譚】
・首のない霊が出る
・首だけの霊が出る
・首が外れるランナーが出没する
その他の曰くについては下記リンク先を参考にして頂きたい。
先ずは、粟田口刑場跡で撮影してきた写真をいっきにまとめてアップしていく。
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看板には下記の内容が記載されてある
【粟田口刑場跡】
この地は、東国から都への交通の要衝であり、粟田口に位置しています。ここは、東海道の最後の難所日岡峠につづく高みで、粟田口峠と呼ばれていました。そのために、幾度となく掘り下げが行われてきました。
天文元(1736 )年には、五条坂安祥院住持の木食正禅により、粟田口峠南の木橋が石橋に架け替えられるとともに、切り下げられました。
文化年間には、車道に車石舗装がされ、人馬道には灯籠が建てられました。幕府最後の慶応3(1867)年には、急峻な日岡峠を避け、その北に新道を付け替えました。その結果、この粟田口峠が日岡峠道の最高所となったため、明治以降は粟田口峠が日岡峠と呼ばれています。当町内にある修路碑はその歴史を物語るものです。
また古来、都と郊外の境界に位置するこの地には、公開処刑場が設けられていました。江戸時代には粟田口(日岡)刑場として、この地で磔、獄門、火刑が行われました。刑場を望む山裾には、刑死者の霊を弔い慰め、供養する宗教者によって何基もの供養塔が建てられました。
明治5(1872)年には、この刑場跡地の後ろ山中腹に粟田口解剖所が設けられ、短期間ではありましたが、近代医学の発展に寄与した場所でもあります。
しかし、明治初期の廃仏毀釈や現代にいたる開発によって、供養塔や経王塔などが破壊され、道路側溝の蓋石や石垣石などにされてしまいました。さらに、明治8〜10年にかけての日岡峠切り下げ工事と、昭和6〜8年にかけての京津国道改良工事などによって、景観も一変しました。
そのような中で、日岡擁壁には、旧舗石車石や経王塔がはめ込まれて残され、また当町の南、日ノ岡朝田町には出土した供養塔の断片が名号碑や題目碑として復元されており、当時の歴史を知るよすがとなっています。
【粟田口刑場跡 END】
わかりやすく粟田口刑場跡がどんな場所だったのかの歴史に触れたところで、今ある粟田口刑場跡について紹介しよう。
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因みに階段を上った先には将軍塚へと繋がる道に繋がるのだが、私がはじめて粟田口刑場跡の付近に訪れた際に不思議なことがあった。
【怪談 赤と白のバイク】
将軍塚に向かう道程も心霊スポットのようだ。
トンネルがあると記載されてあるが、私が見る限りでは、付近にトンネルは見当たらないm(_ _;)m
しかしながらも、はじめて夜の粟田口刑場跡に訪れたときに念の為に粟田口刑場跡を紹介する看板の付近にある階段を上り、将軍塚へと続く道までに何かあるかが興味本位で見たくなり懐中電灯で照らしながら散策していたら背後からバイクが走る"ブーン"というエンジン音が聞こえてくると赤と白のライダースーツにヘルメットをつけた二人のバイクに跨るライダーが互いのスピードを競い合うように並走していると、あっという間に私の傍を通り過ぎた。それだけなら走り屋の一種だと考えられる為怖くないのだがおかしいのはバイクが通り過ぎた後のことだ。
階段の上を登れば街灯があまり無い暗い峠道で周辺は廃墟群が目立つ寂しい場所だけに、バイクが付近から離れた後であっても、エンジン音は木霊して聞こえてくるのが普通だ。
ところが、私が見た二台のバイクはブーンと私が居た位置を通り過ぎた際に聞こえてきたエンジン音以外に一切木霊しない。漆黒の闇に包まれる道を突き進むように消えてしまったようにも見えた。
気になり、何処かで停車しているのではなかろうかと思って音が聞こえてきた方向へ向かったが、バイクは見当たらなかった。あのときに、通り過ぎたバイクの行方は未だに良くわかっていない。
【怪談 赤と白のバイク END】
粟田口刑場跡も怖い場所だが、将軍塚へと向かう道も実は怖いという事を理解して頂いてから本題の粟田口刑場跡について触れていこう。
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土木事務所のオレンジ色の柵が目標だ
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恐らく此処が入口だったが
すっかり雑草等に覆われている
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石碑の撮影が難しい
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以上で今の粟田口刑場跡を撮影した画像の紹介になるが、見る限り誰も管理されていないために除草作業が必要なほど草が生い茂り、慰霊碑の前に行くのはまず困難である。遠くから慰霊碑があるのを見て撮影するしかない。
心霊スポットと噂されるようになり、また距離が離れているにも関わらず、心霊の怪異譚の原因では?と推察されている厨子奥トンネルのことも考えたら綺麗に整備して誰しもが供養に訪れやすい環境にすることがこの地で亡くなった罪人達の弔いになるのではなかろうか。
【怪談 助けてくれ】
※創作ではありません マジです
これははじめて私が夜の撮影を行うために粟田口刑場跡に訪れたときのことだ。
グーグルマップのアプリを頼りに、粟田口刑場跡の慰霊碑がある場所を目指しながら歩道を歩いていくのだが右側に見えるのは植物の茂みしかない。
道を間違えてしまったのか、いや位置的には慰霊碑があるのは此方の筈だとスマホを片手に道を間違えていないかを念入りに調べながら歩いていくと、ふと男性の叫び声が聞こえてきた。それは、右側の茂みがある方向からだった。
"助けが来てくれたのか、助けてくれ"
男性の身なりは時代劇で見るような、頭は髷姿の江戸時代の町人が着ていそうな高級ではないが気軽に販売されているような感じの着物を着ていた。
男性は私の存在に気づくと、複数名の着物姿の人間に取り押さえられると、男性は声を発することも出来ない状態で拘束されると茂みの中へと連れて行かれてしまう。今私が見たのは現実なのか、はたまた錯覚なのか、自信がなかったのでまた改めて明るい時間帯になってから粟田口刑場跡に訪れようと思いその日は後にした。
そして後日。
あのときにみた男性のことがどうしても気になったので14時頃に蹴上駅から徒歩で粟田口刑場跡に向かうとついに粟田口刑場跡に辿り着くことができた。
ここが粟田口刑場跡なのか。
そう思いながら静かに辺りを見回していたら、あのとき私がみた男性が刑場跡の丘にいる。
"やっと助けに来てくれたのか、助けてくれ"
男性は私をみると、再び訴えてきた。
男性の顔は目隠しされ、また身動きが出来ぬよう両腕両足は紐のようなもので縛られていた。
男性の右隣には男性の奥様だろうか。時代劇で見るような明るい色合いが特徴的な着物姿で、奥様は夫が待ち受ける未来がわかっているのか、言葉を発する事ができないほどずっと泣いていた。それは嗚咽が止まらないほどの涙で夫を見ていた。
そんな二人の様子を無情にも男性の左脇に立つ着物姿の刑を執行する男性が持っていた刀で何の躊躇いもなく男性の首を目掛けて勢いよくスパッと切り落とされると、男性の首が一瞬にして下に落ちた。
奥様は泣き声から一瞬にして悲鳴に変わった。
"キャー!!"
刑が終わり、男性の身体は一気に下に崩れていくと一連の様子を呆然と見ていた私と目が合った。その瞬間にあっという間に執行人の男性と奥様だろう女性が消えて、植物が生い茂る丘陵に戻っていた。
残像を見てしまったのか。
そう思いながら、やっと辿り着いた安堵感から何枚か撮影して帰ってくるのだが、その際に道中に赤い帽子が特徴的な地蔵菩薩があるのだが、粟田口刑場跡に向かうまでに挨拶をしたら地蔵菩薩は穏やかな表情で此方を見ていた。
ところが、刑が執行される様子を見てしまったために帰り際に見た地蔵菩薩の顔は怒りに満ちて険しい表情をされていた。
良くないものをみたから、地蔵菩薩の怒りを買ったのかもしれないと思い、両手を合わせ時間をかけて手を合わせもう一度地蔵菩薩の顔を見た。顔は再び穏やかな表情に戻っていた。
因みにこの地蔵菩薩は、粟田口刑場跡とは全く関係がないことが判明している。設置された時代も考察すると地蔵菩薩も刑が執行される様子を見ていた可能性が高いことが言える。
実は撮影時にワラシの手動検知で調べてみたら、赤点滅が出て"臨兵闘者皆陣列在前"と九字切りをした後に今で言う中学生ほどの背丈しかない、背の低い若い男性がワラシに興味津々になり近づくと、九字切りされたので茂みに消えたという事件があった。
此処は今も無念の魂が彷徨っているのだろう。
【怪談 助けてくれ END】
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盛りすぎでは?とも思われかねないが私の実体験である。実は、最初に訪れた際に持っていた座敷わらしのお守りに宿る座敷わらしが発動してしまい、男性が連れて行かれたと同時に私が持つ座敷わらしのお守りによく似た男の子が茂みから現れたり色々なことが起きていた。
だから、来てはいけないと思う理由の一つとしてあげたのは、やっぱり目の前で一瞬にして人が処刑される瞬間を見たら、もう怖いしかない。
男性は果たして本当に罪人だったのか、冤罪で覚えのない罪で捕まり刑が執行されたのならば、男性も男性の家族もあまりにも気の毒だ。訴えが通らず無念がループしている可能性が高いといえる。
死刑制度の撤廃を訴える声が、袴田事件の冤罪を機にニュースに出てくるようになったが、やっぱりね人が人を裁くってことに無理があるわけで、宗教の世界観を押し付けるわけではないけども神のみぞ知る世界の一つなんだと思う。
だからこそ、色々と在り方について考えるべき良い事案ではないかなって考え取り上げてみた。被害者の事を考えたら刑は在るべきだ、色々な考え方があるのは当たり前、だが果たして本当に刑があることで犯罪の抑止効果になっているのだろうか、もう一度改めて考えるべきだろう。
最近は闇バイトがニュースになっているが、社会の闇が新たな犯罪を生み出す温床になっているとしか思えない世の中になっていないだろうか。
最後に刑が執行され亡くなられた15000名にも及ぶ方々のご冥福をお祈りしたい。
END
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