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自閉症&不登校児の工作 写真展2

自閉スペクトラム症の息子は、不登校です。学校が怖くて、先生が怖くて、集団活動が怖くて、通学路も歩けません。今は小学校2年生ですが、入学式から1日も登校した事がない筋金入りの不登校児です。

そんな息子のライフワークの一つは工作です。

ほとんどの時間を家で過ごす息子は、心身ともに調子の良い日には、朝起きてから夜寝るまで、ほとんどの時間を一人遊び&工作に費やします。特に今は、ウルトラマンソフビ人形たちとの一人遊びを充実させるための工作に夢中です。

今回は工作作品 写真展 第二弾! いくつか掲載いたします。


ロケット船

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【上】ロケット船本体

【下】発射台

ロケット船は、ロケットでありながらも海の中も進む事ができる優れもの。

発射した後も、発射台から定期的にエネルギーが充填されるので、帰還するまでエネルギーの心配をすることなく、進み続ける事ができるという設定でした。不安感が人一倍強い息子らしい設定です。


ウルトラマンソフビ人形用バイク

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ウルトラマンソフビ人形用のバイク。

人形の大きさにちょうど良いサイズ感で作られたバイク。バランス良く、カッコイイデザインで作れたので息子のお気に入りでした。


バイク用フェリー

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ウルトラマンソフビ人形用バイクを水上でも運べる専用フェリー。

前輪をプリンカップに収納する事で、駐輪が安定しています。また、一緒にウルトラマンソフビ人形も乗船することができ、これでバイクで海も渡れます。


馬車型乗り物

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ウルトラマンソフビ人形たちの乗り物。運転は1名。乗客は8名まで可能。

「これで、みんなで一緒に遠くまで出かけられるね!」と喜んでいました。


ウルトラマン進化系ロボ

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ちょっと写真だと分かりにくいですが、中にウルトラマンソフビ人形がいて、まるでパワードスーツを着ているような状態です。(下の赤い部分が人形の足)

前後、左右をガッチリとホールドして防御力を上げながらも、左右の長細いパックは可動式なので、俊敏さも兼ね揃えた究極の進化系ロボなのだそう。

「強すぎて誰も勝てない〜!」と大盛り上がりでウルトラマンソフビ人形たちと戦いごっこを繰り広げていました。

心のバロメーター

不安が人一倍強い息子は、気分の変動が大きいため、抑うつ状態や躁状態になることもしばしば。抑うつ状態になると、全てに対しての意欲が低下するので、遊んだり、工作したりすることも難しく、ヒドイ時には食欲不振や嘔吐など身体にも影響が出るほどです。また躁状態になると、落ち着きがなくなり、考えがまとまらずにイライラ怒りっぽくなり、工作どころではなくなってしまいます。

そんな息子にとって、工作は心のバロメーター

ただ、好き勝手に遊んでいるようでも、よく見てみると心の状態が分かります。

途中で投げ出してしまう。作りたいものが分からずイライラしている。作っても納得できず遊びで使えない。何も作れずゴミばかり…そんな時は心の調子が悪い時。

作りたいものがすぐに決まる。最後まで作り上げられる。完成したら、遊びで使って楽しめる。何個も何個も続けて作れる。こんな時は心の調子がとても良い時。

工作はただの子どもの遊びと思わずに、心のバロメーターの1つという視点を持ってみてみると、なかなか興味深いものがあります。ぜひオススメです。


前回の作品展はコチラの記事


読んで下さり、ありがとうございます。 私と息子をサポートして下さったら泣いて喜びます。 全て、息子の将来のため、療育や学習、その他の活動資金として使わせて頂きたく思います。応援よろしくお願いいたします。