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915 いかに物に囲まれているのか

こんにちは!
管理人の堀脇です。

【いかに物に囲まれているのか】

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僕は田舎に住んでいますが、山の中や自然に溢れている田舎ではありません。

徒歩圏内に大きなスーパーはあるし、開いている時間も夜10時までと大変便利な環境です。
車で少し走らせれば県庁や市役所がある場所まで行けるし、二番目に大きな市町村にもすぐ行ける。

ですので、県全体では田舎かもしれませんが、それでも何の不便もなくむしろありがたい環境で生活しています。

そんな中で日々生活をしていると、いかに物に囲まれ、いかに便利な環境で生活し、いかに周りの環境で自分が左右されているのかという感覚がバグります。

何もかもが当たり前のようにそこに存在し、その当たり前を当たり前のきょうに享受し、当たり前のように生活する。

果たしてそんな環境で失っているものは、何もないのでしょうか。

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この資本主義社会は、より発展を目指し、より成長を掲げ、より働き、より多くのお金を求め、作り、物を手に入れることの喜びが世の中に蔓延していることが当たり前になっています。

世の中がそういう状況の中に、自分の身を置いているのだからそんな感覚が醸成されるのは言うまでもありません。
しかし、大人になった今、自分たちの頭でしっかりと考えて、主体的に物事を捉えた上で、自分なりの答えを出して生きていかなければならないのです。

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つい先日、山の中の大自然溢れる、虫の鳴き声が響き渡り、川のせせらぎが聞こえ、その川に放流された魚を手づかみができる施設に行ってきました。

そのお魚は、そのあとにBBQでいただくことができます。
天気は良好、気温も高くなる中で山から生まれる自然の水の流れを利用して濡れながらお魚を捕まえる。
周りには山の緑と空の青しかなく、子どもたちがはしゃぐ声があります。

炭で火起こしをして、その上で手づかみで取ったお魚を少量のお塩だけ振っていただく。
『いただきます』

このお魚の命を頂戴しましたが、本当に美味しくて美味しくて、本当にただこれだけで全てが足りる感覚になったのです。

本当は、たったそれだけで十分満足できるのです。
しかもこの場合は、【経験】が自分に重なる。

きっとこの先も、あの日あの場所であの暑い中で自然の川の水に触れながらお魚をいただいたことはずっと心に残るでしょう。
他にはない満足感と幸福感を手に入れることができました。

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本来、人という生き物はこういうことではないでしょうか。
普段自分が生活している場所や環境を考えて、ついつい光が煌々とする場所に生きがちですが、そこでの経験や体験は大した価値にはなりません。
己の財産にもきっとならないでしょう。

物をどれだけ手に入れたところで、そんな経験による幸福度なんかたかが知れている。
どこの誰でもそんな経験ができるから、大した幸せではないのです。

でも、僕がした経験はあの日あの時、あの歳の家族と行ったからこそ感じた幸福。
もうこれは他には何も代えられないし、ずっと心に残るのです。

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この話しは、これから先もどこかのタイミングで伝えることが多いと思います。
しかし、過去の自分が『あのブランド物をどこどこで手に入れた』というお話をする機会はありますか?
またそんな話しを聞いて、聞く側は何かワクワクするようなことがあるでしょうか。

振り返ってみると、物を手に入れた経験は話のネタにならないし、そんなことは誰も興味がないし、自分もその時に興奮を忘れているものなのです。

物を手に入れた喜びは、忘れる。
しかも、すぐに。

これは僕を含めて誰にでもあてはまります。
だから、どれだけ物を手に入れたところで満足せずに次から次へと物を求めるのです。
自分の心が、物に飽きていることを知らなければならないのです。

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物に囲まれることが良いとか悪いという話しではなく、どれだけの物に囲まれることが自分にとっての幸せなのか?
という問いかけを、自身にしていくことが大事なのです。

僕はこの問いかけを常に自分にしているので、
『より少ないほうが、楽』という答えが出ています。

自分なりに考えて答えを出し、物が多いと感じるならば手放し、物が少ないと思うならばその余白は残したままにしておく。

どちらかと言えば、より少ないほうが余裕を持っていたほうが、生きる上では圧倒的に楽な場面が多いでしょう。

物を少なくすることは、人生をよりクリアにすること。
生きるために必要な物は、全て持っています。

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(一社)全日本ミニマリスト協会では物から解放されるセッションをしています。
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