地域密着型こそ、最強で目指すべき姿
僕は最近、地元の接骨院に通っている。肩を負傷してしまい、腕の良い接骨院を探していたところ、知り合いに接骨院を紹介してもらった。60歳前後と思われる(違ったらごめんなさい)ご夫婦とスタッフ1人で営まれている接骨院。
接骨院に初めて行った日のこと。初診だったため、診察券と保険証を一緒に提出した。
すると、
「おばたくんって〇〇のとこの子か」
「うちの娘と同じ年齢やな」
「仕事は何してんの?」
「ちなみに、高校はどこ?そしたら、▲▲くんって知ってるか?」
質問攻めにあった(笑)。文字に起こすとあれやこれやと聞かれている感じがするが、実際は会話のキャッチボールの中で聞かれた。
関西のノリというか、おっちゃん・おばちゃん特有の雰囲気というか。ご夫婦とも愛想が良く、話していて本当に楽しかった。
電気を当ててもらっている時も、おばちゃんとは他愛もない話をした。息子さんの話やおばちゃんの旅行話など。話しているうちに電気治療も終了。楽しくてあっという間に終わってしまった。
最初行くまではどんな接骨院か不安だった僕も、2回目からは何のためらいもなく行くように。近所のおっちゃんとおばちゃんに会いに行くようなイメージ。身体が完全に治るまでは通おうと思う。
ここからが本題。
僕が通っている接骨院こそ、店舗型ビジネスが目指すべき姿なのではないだろうか。腕が良いのはもちろんのこと、通っていて“楽しい”という感情を覚えさせてくれる場所。そして、勝手に口コミで広まっていく。
ホームページが綺麗なわけでも、SNSを積極的に使っているわけではない。やっているのは患者さんに一生懸命向き合っていることだけ。「治療する」ことだけでなく、「楽しい、会いたい」と思わせる付加価値があるから人が集まってくる。実際に、夕方は人であふれ返っていた。
集客を考えると、安易にSNSや広告に手を出しがち。それらは1つの手段でしかなくて。お客さんの満足度を上げるためには何をするべきなのか、自然と口コミをしてしまう仕掛けをどう作っていくのか。
田舎に帰ってきて、アナログの現場を見れているのは本当に良かったと思う。「DXだ、SNSだ、広告だ」などと言われていても、実際には昔ながらのやり方でやっている事業者さんも多い。潜在的なニーズを持った人たちにどうアプローチしていくかが、今後の僕の課題になってくるだろう。
地域密着型のお店はテレビでも紹介され始めている。どんなサービスだと人気になるのか、お客さんが来店したくなる特徴は何なのか。実体験とメディアを活用して勉強していきたい。
僕たちが普段生活している日常にはたくさんの教材がある、と考えると面白い。どんどん吸収していこう。
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