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アメリカ人の「素晴らしい!」を日本人は信じていいのか問題


昔からよく聞く日本の偉人の逸話を思い浮かべてください

こんな逸話聞いたことありませんか:
「日本ではぱっとしなかった人が、(アメリカに渡り)、アメリカ人の前でちょっとした特技を披露したら、”great” や ”wonderful! ”などいった、「最上の誉め言葉」をもって誉められ、その結果、その道に邁進していく。」という話。

バイリンガルな私は、こういう話を聞くたびに、「いや、アメリカ人は軽い気持ちで言っただけなんでは…?」というモヤモヤを覚えてきました。

この「よく聞く逸話」の中で ”great!” などと言って誉めたアメリカ人の真意やいかに?!

可能性1)言葉通り「マジで素晴らしい!」と思って褒めている。
可能性2)その場において適切な定型文をただ言っているだけ。

可能性2)は例えばこういうこと:
レストランで食事後にウェイターさんから
「How was the dinner? (お食事はいかがでしたか?)」
と聞かれたら
「Great! It was delicious. (素晴らしかった。美味しかったよ!)」
と、反射的に応えます。
それと同じノリで、目の前の日本人に対して”Great”と、発言している可能性も、大いにあるということです。

実は、Great というのは、文脈によってかなり強度が違う。これについては書けば長くなるので次回以降書こうと思います。が、例えば上記のように定型文的な応答で使うこともあれば、"Alexander the Great" のように「偉大な」という意味で使うこともあります。

さて、例の逸話の中で「賞賛」を受けた日本人は、(誉められ慣れないので)
「うわーこんなに誉められたのはじめてだ!よしこれを頑張るぞ。(決意)」
と、マジでその道に進んで行ったりします!

異文化間勘違いの光と影

こういう話を見聞きするたびに、バイリンガルな私は「か、勘違いでは・・」と思っていました。でも、これに関しては口をつぐんできました。

なぜって、この異文化間勘違いは、いい方向に働いているから。
特技を誉められたことがない人が、自信をつけたのですから、いい話です!
逆に、この話を聞いて、「いや、勘違いっしょ」なんて、言ったら、めちゃくちゃネガティブな人じゃないですか・・。そう思われたくないじゃないですか。

異文化間では「勘違い」が必ずある。それがマイナスに働くこともあるけれど、いい方向に働くことも多い!
例えば、ふつーの白人青年が、日本人から見たらすごいイケメンに見えたり、ふつーの日本人のおじさんが、アメリカ人の青年から見たら、仙人とか空手マスターに見えたり。

いい方向に働いている勘違いは指摘するのも野暮な気がして、私はノーコメントを通しています。でも、こっそり、言いたくて。

うひひ。

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Love & Peace Alice

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