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恋をするように仕事をする

編集者をしていた頃の話。

カメラマンと組んで
取材や、出張に行くことも多かった。
そしてカメラマンによって
被写体の表情が違ってくるのを実感していた。

人物を撮るカメラマンは、
相手の自然な表情を引き出す才能が
ある人じゃないと、
上手な写真は撮れない。

でもその才能って、
被写体を好きな気持ちで
撮ることなんじゃないかなぁと思っていた。

なぜかというと、
インタビュー記事を書く編集者は、
インタビュイーのことを好きだと思わないと、
いい記事は書けないから。

インタビューをしている時と、
記事を書いている時は、
男女ともその人に
恋をしているような感覚で書いていた。

どんなにステキな記事を書こうと思っても、
その人のことを内心
「かっこつけちゃって!」
などと思っていたら、褒めようと思っても
お世辞みたいな文章になってしまい、
深みのない記事になってしまう。

だから話を聞いている間に、
自分はこの人が大好きで
話を聞かせてもらっていると思い込む。
その人の魅力を
最大限に引き出すつもりで記事を書く。
そうすると大抵いい記事が書けた。

結局、いくらモノや原稿と向き合っていようと、
仕事も人と人なんだろうね。

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