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私が介護施設のリーダーとしてダメダメだった点、うまくいっていた点

こんにちわ、アルゴです。

現在私は個人で介護の仕事をしていますが、ほんの2年前までは介護保険の老人ホームの現場介護職兼リーダーをしていました。

時々、自分の書いた著書『介護リーダーの(裏)教科書』や3年分のnoteを振り返って、
「ああ、こんな苦労、よくやっていたよな…😔定年までこれを続けるつもりだったのかな…?自分」
…と思ってしまいます。

2年前に書いた↑の著書では、様々な失敗を活かし、介護リーダーとして働いている人、これからリーダーになる人のために使えるノウハウを書いてきました。

著書やこのnoteでも書いていますが、「本を書いているから私は優れた人間である」という事は決して無いので、失敗談や自分がリーダーとしてうまくいかなかった事もキレイゴトなしで書いています。

読んでくれた方からのDMを読んだりすると、
「みんな本当にまじめで優しい人なんだな…幸せに仕事ができればいいな」と強く思います。

私は施設をやめて独立する道を選びましたが、介護施設の介護職がこの世からいなくなってしまったら、そこで生活している人が困るわけです。

今でも苦労をしながらも前向きに課題に取り組み続けている方たちには頭が下がります。


著書は管理職時代の後半で、反省して改善した結果に重点が置かれています。また、著書はお金を出して読んでもらう以上、極力客観的な視点で書いていました。

今回の記事では、私自身にスポットをあてて、ダメダメリーダーだった頃の過去の私を自己評価してみたいと思います。

今、介護職に限らず管理職として部下を持つすべての人の参考になれば幸いです。


ダメダメだった点① 何でもかんでも引き受けすぎ

Noと言えない人間がダメとかよく言いますけど、半分正解で半分間違いだと私は思います。

何でも「できません」と断りつづけるのもどうかと思いますが、逆に自分のキャパシティを超えて何でもyesと言い続けることは、絶対に駄目です。

私もそうでした。期限内に終わらないなど本当にできないものは断ったりしていましたが、私自身の場合は到底無理だろうと思えることも、
「自分ならできる、終わらせられる!」
「これをやればさらに会社の評価が上がる!」

…というように、イヤイヤではなく前向きに取り組んでいたのでした。

ですが、やはり、人間のキャパシティというものは限界があります。機械にだって容量があります。

引き受けたほぼ100%の仕事を期限までに終わらせてきましたが、自分自身が健康的に楽しく仕事をできる範囲を超えていたのでした。


反面、部下からは
「アルゴさんに頼むとすぐやってくれる。〇〇さん(他部署リーダー)は、こっちが言っても適当に返事をするだけで忘れるし何もしてくれないんですよ」
…というようなことを言われたことがあります。

その時は自分を頼ってくれて嬉しいと思いました。しかしその時の自分はまだ、「リーダーとして嫌われたくない」と気持ちが強く、上司や部下の頼み事は何でもすぐにやってあげなければと意気込んでいたのでした。

もちろん、上司でも部下でもいろいろな相談や依頼をあやむやにするのはよくないです。

しかしそれを全部自分で抱え込むのではなく、
「●●の件だけど、○○リーダーが担当だからそっちにお願いしといたよ!」
というように、話だけ聴いて他の人に作業自体は振り分けていくということが大切だったと思います。


ダメダメだった点② 適度に愚痴を吐き出せなかった、ストレス解消ができなかった

どんな仕事でもストレスがあるもの。愚痴を吐き出すということは、ときには大切だったりします。

でも当時の私は、
「愚痴なんてはいても何の生産性もない。それだったら現状の課題をどう解決するかを考えていたほうがいい」
とクソまじめに考えていたのでした。

たしかに愚痴ばかりはいて何もしないような人は問題です。Twitterで介護職のツイートを見ていると、90%以上が愚痴です。

でもそういったネガティブなことほど、「いいね」や「リツイート」が多かったりします。

たしかに共感できる事って、自分のストレスも緩和されたみたいで嬉しいですもんね。

適度にそういうふうに不満を吐き出すことは大切だったのだと思います。

「自分は不平不満も言わず、清らかなリーダーでありたい」
そんな考えは、自分の精神が崩壊すると同時に消え去りました。


また、仕事ばかりでストレスの解消をしなかったですね。

休日は仕事を完全に忘れて何か別のことに打ち込むべきでした。


ダメダメだった点③ 一つの作業に時間をかけすぎ、クオリティを求めすぎ

ダメダメ理由①とも少しかぶるのですが、本来の管理職の仕事や、別途引き受けてしまった仕事に対し、完璧なクオリティを求めて取り組むのでした。

とくに私は文章に関してはこだわりがあり、会議の議事録なんかは少しでも列が乱れているのは嫌でした。

イベントのポスターにしても、文字の大きさ・書体・イラストのチョイス・色など、こだわりすぎて時間ばかりがすぎていきます。

当然、残業をしても終わらず、最終的に家に持ち帰って休日にやることになります。だから休日にストレス発散もできなかったのですね。


とくに一番時間をかけすぎたのは、シフト表の作成です。

当時も施設が買ってくれないだけで勤務表自動作成というソフトはありました。今はチャットGPTなどをうまく駆使すればそういった機能も個人で使用できるようになります。

しかし当時は自分や他のリーダーも、全部エクセル上でシフト表を作っていたのでした。

入居施設系のシフト表の作成をやった事がある人ならわかると思いますが、『日勤』『早番』『遅番』『夜勤』などがあり、『遅番』の次は『早番』がNGだったり、『夜勤』の次は『早番』がNGだったりと条件が多いのです。

また、出来上がったシフト表に対して部下が、
「💢えー、ワタシ、来月、こんなに遅番いっぱいあるのー;;」
「💢うわ、夜勤の相方、あの人なの;;」

と不満足な表情を浮かべるので、より気を使います。

それでも、希望休はルールの範囲内ですがスタッフすべての希望を叶え、一度もそれを落とすことはありませんでした。


でもシフト表はどれだけ時間をかけて練り上げても、職員の体調不良や怪我、家庭の都合、突然の退職などで一気に変わってしまします。

自分の部署がどれだけ平和であっても、他の部署が欠員だとそっちに応援をまわすように指示されました。

どうせ何らかの変更があることを考えれば、そこまで完璧なシフト表を作る必要はなかったのだと今は思います。

しかしこれは私の性格なので、きっと今同じ立場になっても同じことをしてしまうでしょう。

「無理なことは無理」
・・と割り切って、7〜8割くらいの出来で作業を終わらせる方が、多忙なリーダーにむいているのかもしれません。

うまくいっていた点① 人間関係が良好に保てた

介護の仕事をして20年くらいになりますが、現場平社員〜管理職を通して、誰かと仲が悪くなったりして仕事に支障をきたすことはありませんでした。

たしかに新卒で経理の仕事をしていた頃や、介護職になりたての頃は上司から注意されたりしてヘコむこともありますが、仕事が板についてからは人間関係で大きく悩むことはなくなりました。

個人で介護をしている今はほぼゼロです。


このように書くと、

「😩たまたま良い人ばかりいる施設だったんじゃないか!?」
「😩運が良かっただけでしょ!」

…と思われるかもしれません。

しかし、そんなことはないと思います。

過去のnoteでも書いてきましたが、執拗に新人の粗探しをしてくるお局おばちゃんとかどこの施設にでもいますしね(笑

それに私自身が、複数の施設や部署で働いてきたので、それらすべての場所で良い人間ばかりだったという事はあり得ません。


これだけははっきり言い切ります。

人間関係が悪い・・・と感じるのは、自分自身の問題です。

人は変えられないので、自分自身の心や態度を変えるしかないのです。そうすると、他人が自分に接する態度は面白いように変わっていきます。


施設で働いていた最後の5〜6年くらいの間でも、施設内異動、部署異動などがありましたが、いずれも良好な関係が保てていました。


うまくいっていた点② 若い頃から貯蓄・投資し続けていた

これは介護リーダーの仕事とは特別関係ないかもしれませんが、リーダーをやっている時とその後の生き方自身に関係はあります。

管理職というのは苦労する反面、収入も多いです。

世間的に低月給と言われる介護職でありながら、最終的に私は手取り30万は超えていましたし、残業が多い月は40万を超えることもありました。(サービス残業も多くありましたが…)

生活費は月15万〜20万くらいで変動していたのです、安定して月に10万以上はプラスになっていた状況です。家計簿も1円単位でつけていました。


そのプラスになった分を、私は投資にまわしていました。

投資といっても、デイトレーダーのようなものではなく、つみたてのインデックス投資が主です。2018年からはつみたてNISA制度ができ、来年2024年からは新NISAがはじまりますね。

コロナ等の要因で下がったり、反動で高騰したり、いろいろな要因がありますが大きくプラスになっています。

(2年くらい前のの記事で取り上げましたので、興味がある方はご覧ください)
↓↓↓

そうやって将来のために堅実に貯蓄・投資をし続けるとどうなるか??

20代ではじめれば、50代には働かなくてよくなります。

金額や投資時期もよりますし、私のように月7〜8万も投資にまわしていたらもっと早くFIREを達成できるでしょう。


私は、負担であった介護管理職を辞められて、きままに個人事業をしているのもそのおかげです。

個人事業からの収入は妥協することなく、きちんと当てにしていますが、いざそれが駄目になっても収入は大丈夫という安心感があるから続けられるのです。

なので、この記事を見ている方が若い方であればあるほど、投資はやっておくべきだと私は思います。


サポートですか・・・。人にお願いするまえに、自分が常に努力しなくては。