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#料理
アボカドのツナマヨ焼き
事情はこうだ。数日前、支配者宛に宅配便が届いた。
中身は大きなアボカド、全部8個だ。ともに仏法を修めていた仲間からお得な価額で買ったようだ。支配者の友人には農業従事者が多く、旬になると色んな果物が有償で届くのだ。
しかし困ったぜ。この支配領ではアボカドが食卓に出た回数は片手の指で数える。しかもどれも俺がやけくそにミキサーにかけて作った紛い物のワカモレだ。支配者は一回もアボカドを料理したことがな
玉蜀黍の鼓動(ポップ・コーン)
ドーモ、アクズメです。今からポップコーンを作ります。今日はなんとスペシャルゲストが来てくださいました。今僕の隣にいます。大きな拍手で歓迎してさし上げましょう。コーン神、ケツァル・コーン・アトルです!
『ごきげんよう、迷えるベビーコーン達。吾はケツァル・コーン・アトルである』 えーと、ケツァル・コーン・アトルさんは異端コーン神とのイクサで神力を消耗したため、しばらく地球圏に滞在して憩っています。
チャーハン神 炒漢③
一ヶ月前の出来ことだ。閉店ギリギリの時間、店長以外のスタッフは皆帰ってから、高校生らしい少女が店に入って半チャーハンを頼んだ。
「このチャーハンおいしい!おじさんすごいね!」
「ハッハ、わかります?秘訣は自然派やら健康志向やら気にせず油と味覇を使うことですよ」
少女に褒められた店長がいい気になった。しかもまるで思春期男子が妄想したを理想のガールフレンドそのまま具現化したような可愛らしい黒
チャーハン神 炒漢②
「では、厨房を見学させてもらおう」
「えっ、ちょっと困ります!」
店員が気を取り直し、厨房へ歩む炒漢を阻んだ。
「厨房は部外者立ち入り禁止です!」
当然の対応だ。捜査票なし勝手にプライベートエリアに入れば立派な侵入罪である。炒漢は止まり、店員を見つめた。
「何を恐れておる?」「な」「隠れようが無駄だ。空気中に漂っている油煙、コンソメ粉末、味覇の粒子からすべてがわかった。半チャーハンを