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桑島明大(あっきー)|7/28文学フリマ香川出店
2022年4月10日 07:00
さよなら『こころ』 高校国語の教科書から『こころ』が消えた。いつかはその日が来ることを予感していなかったわけではないけれど、私は思い入れのある定番教材のあっけない退場に、少なからずショックを受けている。 この春、国語の教科書が大幅に改訂された。変更の内容はずいぶんまえから議論の的となっていたが、とくに話題をよんだのは、いわゆる「文学的文章」の扱いについてだ。 新学習指導要領の必修科目は
2019年9月15日 07:01
『舞姫』へのブーイング 森鷗外の『舞姫』をお読みになったことはあるだろうか。 一度はあるかもしれない。高校の「現代文」の教科書で。 人によっては内容にうんざりしたかもしれない。うんざりを通りこして怒りをおぼえたかもしれない。主人公・太田豊太郎が最終的にとった「サイテーな」行動に対して。あの「雅文体」とよばれる読みづらい文体にイライラしながら読んだ人も少なくないだろう。 さてこの『舞姫』