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つくったものたち

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展覧会や、つくったものに関する記事です
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記事一覧

Valto、閉店しました

Valto、閉店しました

10月12日をもって、四条大宮でひっそりとやっていた喫茶店Valtoを閉めました。

biotope tiny coffee shop時代からの系譜もあり、自分個人としては「Valtoを閉めた」というより「喫茶店をやめた」という感覚が強いです。
そう思うと5年という、決して短くない期間向き合ってきたものとお別れするというのは少し寂しいけれど、不思議と晴々とした気持ちもあって、やめるにはちょうどいい

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エッセイZINE『流星になりたい』を作りました

エッセイZINE『流星になりたい』を作りました

エッセイZINEできました。
2024年の春の終わりから夏にかけてのエッセイをまとめたZINEです。noteに掲載したエッセイもいくつか収録しています。

『流星になりたい』

・団地ミステリー
・うみをこえて
・あたらしい星
・愛情のタンク
・道標と墓標
・二日目のピザ
・流星になりたい
・わかりましたです
・花咲くに驚け
・安国寺での日々
・Kちゃんのこと
・死にたがりの健康論
・夏生まれの男

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LIFE ON THE TABLE #1

LIFE ON THE TABLE #1

中谷登さん / イノダコーヒのボルセナ

 2023年3月26日、天気はあいにくの雨。京都は2日前に桜の満開宣言が出て、どこもかしこもピンク色だ。この雨で桜が散ってしまうかもね。そんな話を前日に、店でお客さんとしていた。ろくに花見をする間も無く散ってしまったらどうしよう。なんとなく些末な用事に追い立てられている私の生活の中で、花見の予定など入る余地がなかった。毎日、桜の木の下を通り過ぎる。ほんの数

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2023年1月の日記を紙で読めるよう、コンビニプリントにしてみました。

MCPDYQJF4Y

1/11の16:00頃までプリントできます。写真4枚、8810文字、真ん中で折れば冊子になる仕様です。
紙派の方はよかったら…🫶

毎月一月分ずつ紙にできたら良いなと思っています。

「遠い呼び声の彼方へ」を終えて

「遠い呼び声の彼方へ」を終えて

4/16(日)から始まった展示「遠い呼び声の彼方へ」が終了しました。8日間という短い会期でしたが、たくさんの方にご高覧いただきました。お越しくださった皆さま、気にかけてくださっていた皆さま、ありがとうございました。

来てくださった方のうちのお一人が、死を間際にするとこの感覚ってよく分かる、と仰られて、その言葉が自分の中でこだまし続けています。

会場に持って行った書籍・うみをのぞむもたくさんの方

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個展「遠い呼び声の彼方へ」のお知らせ

個展「遠い呼び声の彼方へ」のお知らせ

2023年4月16日(日)〜4月23日(日)の8日間、京都のGallery G-77にて個展を開催します。

文章を混じえた展示や作品はいくつか開催・発表してきましたが、写真作品の展示は約2年ぶりです。今回の展示は、2年前に開催した展覧会”すべての見えない光”から主題を引き継いだ形の展示になります。8日間という短い会期ではありますが、ご高覧いただけると幸いです。
KYOTOGRAPHIEを見て回ら

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エッセイ「うみをのぞむ」より

エッセイ「うみをのぞむ」より

2019 Fukui

消えゆく記憶の中で、チラチラと燃えている炎がある。
福井県までドライブしていた。店を始める前に休暇をとって、どこかへ行こうということで、レンタカーを借りて北へと向かう。三条通から名神高速に入り、途中で北陸自動車道へ。数枚のCDを車内に持ち込み、順番に聴く。いくつかのサービスエリアで休憩し、気がついたらもう、福井県に到着している。
福井県は思ったよりも近かった。急に決まった旅

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展覧会「すべての見えない光」

展覧会「すべての見えない光」

2023年の4月にはこのシリーズの主題を引き継いだ、”遠い呼び声の彼方へ”という展示を開催します。

作品写真はこちらから。

書籍「うみをのぞむ」

書籍「うみをのぞむ」

エッセイが約20本と、写真が44点。トレペブックカバー付き。そっと撫でると題字とちいさな鯨が浮かび上がる仕様です。

わたしが見た夢とわたしたちが見た夢、空から死が降ってきた朝のこと、沖縄から京都まで海を渡った青年、西陣の空襲、見知らぬ海岸で焚き火をした日のこと、などなど書きました。 



2022年12月には京都・Photolabo hibiさんにて、刊行記念展を開催しました。



ノン

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