アキラ

アキラと申します。ファッションオタク・ビジネス歴13年・美容男子。2007年から13年…

アキラ

アキラと申します。ファッションオタク・ビジネス歴13年・美容男子。2007年から13年間アパレル企業を経営して年商9桁まで頑張ったのですが、自分自身は何者でもないことに気が付いて…この度2022年2月22日にオリジナルブランド立ち上げを決意しました!!宜しくお願いいたします。

最近の記事

アキラの「上京物語」第20話

今から23年前の夏。 地元でのロックロールパーティに向けての衣装制作をした。 相当昔のことなのに本当に鮮明に覚えている。 右半身を赤色の天竺で、左半身を同じく赤色のナイロンワッシャーを 使いテッズ風のセットアップを作った。パンツは更に左右で素材を反転し 全体感としてチェッカーフラッグ(市松模様)をイメージした。 ロングJKTにくるぶし丈の細身のPT、そしてインナーまでもが左右で切替 したTシャツだった。まだまだ粗削りなパターンメイキングだったけど、 カッコイイものを作りたいっ

    • アキラの「上京物語」第19話

      1997年、夏。 ロックロールパーティ♫ それに参加する為の衣装とは… 1型目:赤のテッズ風セットアップ(メンズ) 2型目:黒のミニマルスーツ(メンズ) 3型目:水色のノースリーブロングドレス(レディース) これ聞いただけでもヤバくない?超カッケー! テーマを敢えて素材からのアプローチにした。 普通に考えたらスーツには使わない素材「天竺」をメインとして 使用。天竺とはいわゆるTシャツの生地だ。そして艶感を出す為に、 でも出過ぎないようにコンビネーションとしてナイロンワッシャー

      • アキラの「上京物語」第18話

        1997年の夏、今から23年前、アキラ少年は一生懸命ミシンを踏んでいた。 洋服作りの基本を学び持ち前の器用さを活かしてついに自らのオリジナル デザインの「服」を作り始めたのだ! 夏休みに地元で開催されるロックンロールパーティの為の衣装。 元々アメリカ古着からファッションにハマり、50年代のロカビリーやロックンロールスタイルには相当な憧れがあった。というか単純にカッケー!って感じで好きだった。リーゼントもテッズのスーチングもラバーソールもボウリングシャツも何もかも好きだった

        • アキラの「上京物語」第17話

          時は1997年、世紀末がもうすぐそこまで迫っているとも知らず… 1999年7の月のことなんてな~んも考えずに早くも東京生活に慣れてしまい 少しの飽きとちょっとした調子こいてる状態に陥り、一年生の時あんなにも 優等生だったのに…とここでまた自慢話、高校生の時は地元の進学校でバリバリ勉強して良い大学に入れる程の偏差値を誇ったアキラ少年。 文化の授業での勉強は正直めっちゃ簡単だった、筆記試験は嘘じゃなく本当に100点だったって何の話や! 元に戻して、スタ課は二年生になると洋服作りで

        アキラの「上京物語」第20話

          アキラの「上京物語」第16話

          1997年4月、ハタチのアキラ少年は文化服装学院スタ課の二年生だ。 ファッションはNOWHERE系を卒業して少しモード系に。全身黒の コーディネートだけど髪は真っ赤に染めた今で言う韓国マッシュ。 自分で言うのもなんだけど、あと基準ってのがないから証明も出来ない けれど、、、モテた。だってめっちゃ可愛かったもん。 ここでなら言っても良いよね。よくさオシャレになりたい動機として 「モテたい」ってのがあると思うんだけど、オレは何故か一回もそれを 思ったことがないの。自慢でも嫌味で

          アキラの「上京物語」第16話

          アキラの「上京物語」第15話

          毎日更新すると言いつつ…… 前回の8/27からなんと3週間も空いてしまった(泣) 今はまだ誰にも反応もされてないこのアキラの「上京物語」 でも近いうちに絶対大人気連載になるのは確定してるから ってホンマかいっ!(笑泣)、ちゃんと毎日更新しないと楽しみに 待っててくれる読者の方に申し訳ない限り。 ホントマジこんくらいの意気込みで何でもやってかないと この先生き残れないからね!また今日から頑張ります! さて、ハタチになったアキラ少年、4月からは文化服装学院スタイリスト課二年

          アキラの「上京物語」第15話

          アキラの「上京物語」第14話

          文化服装学院のスタイリスト課、通称スタ課での日々、 そして慣れない東京での生活やアルバイトとちょっとだけ恋愛。 見るもの見るもの全て新しくて刺激的で楽しくてワクワクだった ファッションの勉強。勉強だったのかと言われたら怪しいかもだけど 遊びながら熱狂しながら多分ほぼ全部逃さずに吸収してたと思う。 そんなこんなであっという間にピカピカの一年生は過ぎて行き 1997年を迎えていた。二十歳(ハタチ)、成人式だ。 学校の授業で作った黒いフェルトのテーラードジャケットと同素材で パ

          アキラの「上京物語」第14話

          アキラの「上京物語」第13話

          新宿。 1996年はほぼ新宿に居た気がする… もちろん原宿にも相当行ったけれど、生活する場所が基本的に新宿だった。 学校、バイト、飲み会、買物さえも西新宿のバンド屋とか西武新宿線の ガード下、アメリカンブルーバードって言う名前だったんだけど、 そこにあるエスニックテイストのお店でタイダイのTシャツや後染めの M65を買ったり、スケートショップでDCシューズのTシャツ全色買い したり…ってホント今とやってることが変わってない(汗) でも好きだったなぁ、やっぱ田舎から出てきたば

          アキラの「上京物語」第13話

          アキラの「上京物語」第12話

          カラオケ屋さんのバイトは長続きしなかった。 次のバイト先を探さなければ。 今も有るのかなぁ?当時はコンビニにアルバイト求人誌ってのが売ってて、なんて名前だったかな?DUDA(デューダ)だったかな?とにかくわりと分厚めの雑誌にアルバイトの求人がめっちゃいっぱい載ってる。 学校が新宿だったから放課後に通えるように新宿で探す。 条件はピンクモヒカンでも働けて夏は涼しく冬はあったかい、そして自給も高い、そんな都合の良いとこないだろ~ってあったのよそれが。 テレアポのバイト。電話で

          アキラの「上京物語」第12話

          アキラの「上京物語」第11話

          なんだか上京前の地元でのお話が長くなっちゃいましたね。 舞台を東京に戻します。 文化のスタ課に通いながら勿論バイトにも明け暮れた。一番最初は新宿は 歌舞伎町にあるカラオケ屋。ピンクのモヒカンのあか抜けない少年ですよ、若いって素晴らしいとばかりに普通にそのまま制服に着替えてエプロンしていわゆるカラオケ屋さんのお仕事全般やらせてもらった。各部屋にドリンクやらお食事やらを運ぶ、お客さんが帰ったらすぐさま掃除!今のバーニーズくらいのところで客引きもしたなぁ。 中でも衝撃的だった

          アキラの「上京物語」第11話

          アキラの「上京物語」第10話

          上京するまでの充電期間13ヵ月はあっという間に過ぎて行った。 流石に24年前のことなので記憶がところどころ曖昧だけど、多分3月中に 東京での住む家を決め、引っ越し作業も済ませたと思う。 親父とおっきい兄ちゃんと真ん中の兄ちゃんとオレの男4人、オフホワイトのベントレーでと言いたいところだけど、そうじゃない割とオンボロの色だけはオフホワイトのバンに乗り込み、えんやこらえんやこらと練馬区関町西武新宿線武蔵関駅前までやって来た。今思うと兄弟二人分の荷物は驚くほど少なく、それこそあっと

          アキラの「上京物語」第10話

          アキラの「上京物語」第9話

          地元でのバイト生活の間、月に一回は大阪心斎橋にあるセレクトショップ ロンディスに通った。オレの実家からはDOOR TO DOORで3時間以上かかるにも関わらず、楽しみで楽しくて。その当時UNDERCOVERやAPE、Goodenoughを手に入れられるお店自体が全国でも相当限られており、 限定数しか作られない服や小物たちは非常にレアで常に争奪戦が繰り広げられ、ゆえにそれを手にした時の感動は狂気の沙汰かと思う程に熱狂に変わり、まさにある意味狂乱と狂騒のファッションカルチャーであ

          アキラの「上京物語」第9話

          アキラの「上京物語」第8話

          そんなこんなで裏原宿のカリスマ達と出会ってしまい、完璧にファッションにのめり込んで行くアキラ少年、益々東京への憧れが強くなるばかり。 とはいえ高校を卒業してもすぐには上京は出来ない… 親父と兄ちゃんとの約束を果たさなければ! 原付の免許を取り、近くのコンビニまで通う日々が始まった。 シフトは15:00~23:00、休みは週一水曜日だけ。本来ならば辛く退屈な時間だっただろうけど、何故か全く気にならなかった。一年後には憧れの東京に出る!そして夢を叶えるんだ!前向きな思考というも

          アキラの「上京物語」第8話

          アキラの「上京物語」第7話

          1995年の3月。 あるひとつのカルチャーに完璧にヤラレチャッタ… 藤原ヒロシ、JONIO、NIGOの三人によるASAYANという雑誌のページ。 「LAST ORGY 3」に出会う。ラストオージーとは最後の晩餐という意味だ。 それまでもASAYANは見ていた、このページは毎月一回の連載でもう何回も 掲載されていたはずなのに、何故かその月はオレの目に飛び込んで来た! しかも強烈なインパクトと共に!! 高校三年生の少年はGREENDAYとNIRVANAに心酔し、ファッションと

          アキラの「上京物語」第7話

          アキラの「上京物語」第6話

          そんなこんなで、京都にある美術系予備校に通う。 金曜日、学校が終わってから電車に乗り親戚の家がある滋賀県に向かう。 一泊させて貰ってから土曜日にその予備校に通うはずだったのだが、、 親父ごめん。てか今日初めて言うかも、、実際行ったのは最初の2回だけ、 あとは行ったふりして京都の街をフラついたり、お寺で寝たり、、 親父、本当にごめん。この場を借りて謝らせて下さい。 でもあの時通った寺町の古着屋さんで見たヴィンテージのデニム、 ミリタリーアイテム、ボウリングシャツ、ワークウエア

          アキラの「上京物語」第6話

          アキラの「上京物語」第5話

          上京する前のアキラ少年の話しを少し。 実は高校を卒業してからすぐに上京したのではなく、 一年間は地元のコンビニでバイトしてお金を貯めてからだったんです。 1995年の3月から1996年の4月までの13ヵ月間、毎月10万円貯金して トータル130万円も貯めたんですよー!凄くないですか!? これが親父と兄ちゃんとの約束、大学進学せずにファッションの道へ 進むために東京の専門学校へ行くことに対する条件。 オレが受験して大阪の国公立大学に合格するのが大学に行きたくても 行けなかった

          アキラの「上京物語」第5話