アキラの「上京物語」第5話

上京する前のアキラ少年の話しを少し。

実は高校を卒業してからすぐに上京したのではなく、
一年間は地元のコンビニでバイトしてお金を貯めてからだったんです。
1995年の3月から1996年の4月までの13ヵ月間、毎月10万円貯金して
トータル130万円も貯めたんですよー!凄くないですか!?
これが親父と兄ちゃんとの約束、大学進学せずにファッションの道へ
進むために東京の専門学校へ行くことに対する条件。
オレが受験して大阪の国公立大学に合格するのが大学に行きたくても
行けなかった親父と兄ちゃんの夢?であり願いだった。

ここからは唯一の自慢。
高校は結構な進学校、1学年約400人で1~10番までは東大、京大、阪大、
早稲田、慶応に行くような子達。上位10%(40人くらい)に入れば地方の
国公立ならどこでも行けるってレベル。
なんとアキラ少年、高2の夏まではこの40人に入ってた!しかも国語は
教科別で堂々2位!!これはマジで快挙だったな。ね、自慢でしょ(笑)

でもね、、、夏休み、図書館で一日8時間毎日勉強、プラス予備校通い。
人生で最も勉強した期間、成績は上がった、順位も。
で、思っちゃった、、、「オレ、何のためにこんなに勉強してるんだろう?
本当に大学に行きたいのかな…」
ぶっちゃけそこから卒業まで全く勉強してません。
親父、兄ちゃんごめん。悪いけどオレ、ファッションやりたいんだ…
反対こそされなかったものの、さとされ、促され、一旦目指していた
建築学科はやめてファッションに近しい美術系の大学に行ったらどうだと。
幸い親戚に大阪芸大出身のおじさんがいるからその人の紹介で美大を目指す
子達が通う予備校に通ってみたらどうだと。

結局進路は決まらないまま京都にある美術系予備校に通うのだった。

次回に続く…



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