アキラの「上京物語」第10話

上京するまでの充電期間13ヵ月はあっという間に過ぎて行った。
流石に24年前のことなので記憶がところどころ曖昧だけど、多分3月中に
東京での住む家を決め、引っ越し作業も済ませたと思う。
親父とおっきい兄ちゃんと真ん中の兄ちゃんとオレの男4人、オフホワイトのベントレーでと言いたいところだけど、そうじゃない割とオンボロの色だけはオフホワイトのバンに乗り込み、えんやこらえんやこらと練馬区関町西武新宿線武蔵関駅前までやって来た。今思うと兄弟二人分の荷物は驚くほど少なく、それこそあっという間に作業が終わったのを覚えてる。

一旦地元に戻り、4月1日まで多分人生で一番くらいゆっくり過ごしたんじゃないかなぁ、、

そしていよいよ3月30日ロールスロイスならぬ夜行バスに乗るため実家を
旅立つ時間が近づいて来た。嬉しかったのは一番の親友が何も言わずに迎えに来てくれてバス停まで送ってくれたことだった。家の玄関で行って来ますを行った時の親父とおっきい兄ちゃんの少し寂しそうな表情は今でも覚えてるしこれからもずっと忘れることはない。と書いてたら感傷的になって来る。少し泣いても良いですか…

今日でまだ第10話目のアキラの「上京物語」、もう既に書いて良かったと
感じている。自分の人生において、関わらせていただいた人たち、もの、
事柄、その時の感情、それら全てに、、どう考えても、どの角度から見直しても結局やっぱりとどのつまり心の奥の奥まで自問自答したとしても、、、

「感謝」

しかない。

ありがたい。

だからオレは明日も頑張れる。

次回に続く…

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