アキラの「上京物語」第16話

1997年4月、ハタチのアキラ少年は文化服装学院スタ課の二年生だ。
ファッションはNOWHERE系を卒業して少しモード系に。全身黒の
コーディネートだけど髪は真っ赤に染めた今で言う韓国マッシュ。
自分で言うのもなんだけど、あと基準ってのがないから証明も出来ない
けれど、、、モテた。だってめっちゃ可愛かったもん。

ここでなら言っても良いよね。よくさオシャレになりたい動機として
「モテたい」ってのがあると思うんだけど、オレは何故か一回もそれを
思ったことがないの。自慢でも嫌味でもなんでもないよ。オレにとって
今もそうだけどファッションは自己表現の手段だったり、様々なTPOで
出会う人たちに対するマナーとかなの。そういう意味ではかなり真面目に
ファッションと向き合っている方だと思う。もちろんモテたいって思ってる人たちが不純とも思わないし否定的には全く捉えてないよ。
ただオレの拘りとしてやっぱファッションは「美しい」ものだから…

本当のモテキがこの後訪れるとも知らずに、のほほんと生きてたなぁ。
超優等生だったアキラ少年の学業に暗雲が立ち込め始めたのもこの頃。

さてさて物語はどんどんダークサイドへと向かって行きます、、、

次回に続く…

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