アキラの「上京物語」第14話

文化服装学院のスタイリスト課、通称スタ課での日々、
そして慣れない東京での生活やアルバイトとちょっとだけ恋愛。

見るもの見るもの全て新しくて刺激的で楽しくてワクワクだった
ファッションの勉強。勉強だったのかと言われたら怪しいかもだけど
遊びながら熱狂しながら多分ほぼ全部逃さずに吸収してたと思う。

そんなこんなであっという間にピカピカの一年生は過ぎて行き
1997年を迎えていた。二十歳(ハタチ)、成人式だ。
学校の授業で作った黒いフェルトのテーラードジャケットと同素材で
パンツを作り、ブルックスブラザーズのボタンダウンシャツに合わせたのは
手編みで作った赤いモヘアのニットタイ。
上京したての頃から考えると久しぶりの一張羅だった!

故郷に錦を飾る、地元に凱旋、、、とは程遠かったけど気分は最高だった。
これが初めてのちゃんとした自らのクリエイションだったからだ!

今思いつた!!

今のオレの知識と技術であのハタチで作ったセットアップを復刻させよう!
もうヤバいくらいのクオリティーに仕上げる自身がある。
あれから23年、、、
頑張って来てよかったなぁ、、、

次回に続く…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?