アキラの「上京物語」第6話

そんなこんなで、京都にある美術系予備校に通う。
金曜日、学校が終わってから電車に乗り親戚の家がある滋賀県に向かう。
一泊させて貰ってから土曜日にその予備校に通うはずだったのだが、、
親父ごめん。てか今日初めて言うかも、、実際行ったのは最初の2回だけ、
あとは行ったふりして京都の街をフラついたり、お寺で寝たり、、
親父、本当にごめん。この場を借りて謝らせて下さい。

でもあの時通った寺町の古着屋さんで見たヴィンテージのデニム、
ミリタリーアイテム、ボウリングシャツ、ワークウエア、ブーツ、
オールドのスニーカーたちは間違いなくオレの原点だし、親父には
本当に申し訳ないけれど、今となってはあれだけ毎週多くの商品に
触れられたことは不謹慎かもしれないが、財産になった。

段々としかし確実にファッションの道へと歩みだしたアキラ少年、
いつの間にか季節は冬を過ぎ卒業が目前の3月になろうとしていた。

そしてここで遂に!彼らに出会ってしまうのだった!

次回に続く…

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