ロンドンの地下鉄で大合唱!
昨日電車に乗っていた時のこと、
外国人と思われるおじさんが優先席に座って大声で電話していました。
外国の方が多い地域に住んでいる人なら、一度はこういう場面に出くわしたことことあるんじゃないでしょうか?
席は満席、つり革につかまる人もちらほら、
他の人は誰1人喋ってすらいない静かな車内。
もちろん彼の大きな声での通話は響き渡ります。
みんな、視線は自ずと彼の方へ。
みんな、ちょっとばかり、むっとした顔。
(あからさまに眉間にシワ寄ってる人も。)
こんな場面に出くわして、ふと僕は思い出したんです。
ロンドンの地下鉄で起こった
とんでもない光景のことを。
今日は、そのエピソード。
【今日のまとめを先に】
✅ロンドンの地下鉄で大合唱!
✅文化の違いを目の当たりにして、世界が広がった。
ロンドンの地下鉄で大合唱
ロンドンで働きはじめて1週間くらい経った時のことだったと思います。
僕ははじめての海外生活にまだまだ慣れてはいなかったけれど、徐々にロンドンでの暮らしが僕の日常なんだと実感してきた頃でした。
地中深くに筒のようにくり抜かれたそのカタチから、人々に「TUBE(チューブ)」という愛称で親しまれるロンドンの地下鉄に乗って職場に行き、18時ぴったりに仕事が終えると、またTUBEに乗って家に帰ります。
そんな日常。
そんなある日、
帰りの電車で事件は起きます。
僕は車両の扉のすぐ横に立っていました。
電車が駅で止まり、扉が開くと、スーツを着た1人の恰幅の良い黒人のおじさんが乗ってきます。手にはスーツケース、耳にはイヤホン。
彼はどこかの席に座るでもなく、扉のすぐそばで外を向いて立ち止まります。(つまり、僕の目の前!)
地下鉄の扉が彼の鼻先スレスレで閉まると、
車両はまた次の駅へと走り出しました。
するとどうでしょう、
扉に顔がつきそうなほどの距離に直立するその黒人のおじさん、
突然、足踏みを始めます。
白いイヤホンの目立つ頭でリズムを刻みながら。
そして次の瞬間、
” Buddy, you're a boy, make a big noise~! "
大声で歌いだすんです!!笑
Queenの「We Will Rock You」です。
車内にいた誰もが、彼を見ます。
( え、なにこの人!? )
そりゃ、変な人来たと思いますよね。
僕なんかその車内で一番近い位置にいましたから、
もう勘弁してくれよって感じです。
ここまでだったら、日本の電車の中でも、もしそんな変なおじさんが来たら同じ反応だと思います。
ところが、車内
次第に様子が変わってくるんです。
物珍しそうに見ていた20歳くらいの男の子たちがニヤニヤしながらスマホを取り出して動画撮り始めたんですよ!
日本じゃありえなくないですか?
うわー、品のない若者ってだなー、なんて思いました。
でも、さらに様子が変わってくるんです。
最初の「We will, we will rock you ~」というあのフレーズが終わったあたりから、
その若者たちに便乗するようにして、
動画取り出す人が何人もでてくるんです!
しかも年齢性別関係なく。
さらにだれが始めたのか知らないですけど、
手拍子まで始まったんです。
「ズンズンチャッ、ズンズンチャッ、」
あの手拍子です。
あっという間に車内はお祭り騒ぎ。
おいおい、まじか(笑)。
そして、しまいには
周りにいた全員で大合唱!!笑
もうそこには不快な顔をしている人なんて一人もいません。
あんなに勘弁してくれと思っていた自分さえ、笑顔。
そして曲の終わり、
「We will, we will rock you!!」
とみんなで叫ぶと、
扉が開いて、そのおじさんは颯爽と降車していきました(笑)。
あまりのタイミングの良さ、玄人感に、
「さては、これこの人いつもやってるな?(笑)」
とおそらくみんな思ったはず。
とにかく足早に電車をあとにするおじさんに向けて歓声。
まるでQueenのライブを生で見たかのごとくです。
こんなこと、今まで経験したことありませんでした。
まさに僕がロンドンで受けた洗礼といえるかもしれません。
文化の違いを目の当たりにして、
世界がひろがった瞬間でした。
まあ、後にも先にも同じことは起こりませんでしたけどね(笑)。
以上、ロンドンの地下鉄で大合唱というエピソードでした。
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