akinona

いわゆるあきのな(@akinona)の文章置き場です。はじめたばっかで右往左往中。 各…

akinona

いわゆるあきのな(@akinona)の文章置き場です。はじめたばっかで右往左往中。 各所に書き散らかしてきた小説、詩などといった文章や写真などなどをまとめてこっちに引っ越しします。ツイッターで書き切れない日記なども。 シェア歓迎です。宜しくお願い致します。

マガジン

  • ぼんやりとした写真たち(無料)

    撮りためた写真をこちらに。NikonのcoolpixW300かiphone8かトイカメラのBonzartlitのどれかで。無料だけど勝手に使ったりしないでね!(解像度低いよ!)

  • 【短編小説集】走れ、ルドヴィカ!レディ・ベートーヴェンの物語

    もしもあの大作曲家が女性だったら、というテーマで書いた短編連作です。 アンソロジー「世界史C」http://f-fumikura.jugem.jp/ にも参加させていただいたものです。 未公開原稿がちょいちょいあるので出せていけたらと思っています。

  • akinona掌編小説集

    短時間で読める小さな小説ばかり集めました。いわゆるショートショート集。お茶のお供にどうぞ。

最近の記事

+7

町が花めく

    • 中編から長編小説紹介用頁

      諸々の掌編や短篇はnoteにおかせて頂いています&合同誌にも出した「走れ!ルドヴィカ」シリーズだけは何故かこちらにあるんですが、さすがに長編のファンタジーな小説を書いたり置いたりするのには向いてないかな、と思い、エブリスタをお借りしています。一覧を作っておいたほうがいいかな、と思ったのでこちらに書き記しておきます。お暇な方は遊びにきてくださいませ! (そしてよく公式コンテストにも参戦するので星をなげていってくれるとちょっぴりうれしいです) 《完結済作品(運が良ければ続きもあ

      • 仕事の休養中にしていたこと

        人生には往々にしてそういうことってあると思うんですが、突然会社に出社できなくなっていました。すっごく美味しかった誕生日ディナーの翌日だったと思います。 人は楽しいことや嬉しいことだけでは、悲しみや疲れや不安を吹き飛ばすことはできない。当たり前のことをすっかり忘れていたようです。 メンタルの先生に診断書を出してもらって突如1ヶ月のお休みですが(世の中には『傷病手当』というのがあるのでそれを使うことにした)まあ最初はちっとも休めるわけもなく、メールボックス無駄にチェックしてしま

        • 万年筆にインクを(2)+詩集について

          万年筆用の無地の一筆箋がまさかブログで役立つとは思いませんでした。(でもこの一筆箋、ガラスペンは拒否する職人肌なのです…) というわけで愛用する品の紹介です。 無印良品のアルミ軸の万年筆にペリカンのコンバーターをつっこんで(ネットで探してたらぴったりだという情報を見つけたのです。自己責任で探してみてね!)pilotの『冬将軍』を詰めています。 この画像だとちっとも伝わりませんが、青くそしてちょっと灰色のかかった落ち着いた色合いです。 能率手帳ユーザーなのであのややベージュ色

        町が花めく

        +7

        マガジン

        • ぼんやりとした写真たち(無料)
          2本
        • 【短編小説集】走れ、ルドヴィカ!レディ・ベートーヴェンの物語
          3本
        • akinona掌編小説集
          3本

        記事

          BASE(小間物屋)はじめました。

          貼り付け方とかわかんなくて小一時間ネット上をさまよったので、説明ページがほしいなと思いました。 以前より少し値上がりしたのは私本人のデザインだし今回は単品出品だしいっかな、みたいな。 送料込みで500円ですが設定これでいいのかしら。 まだ商品がないホヤホヤだけど今後ここで原画販売なども、と夢見つつ設置だけはえいっとすすめたものです。よろしくおねがいします。

          BASE(小間物屋)はじめました。

          にくきもの(節分シーズン限定 ※私怨どころじゃない)

          いつもは80円くらいでスーパーの乾物売り場やおやつ売り場の隅っこで売られてる乾燥大豆があたかも 「わたくし高級食材でしてよ?」 みたいな顔してスーパーの節分コーナーで倍額以上の値段で売られているのを見るたびに、 「このなんか微妙に憎ったらしい気持ちを枕草子風の古語で言えたらどんなに素敵だろう」 ってとても思うんですが、如何せん学生時代の古語が壊滅的だったので、このあたりで勘弁しておいてもらいたい(?)所存です。 あのイソフラボンのかたまりこと乾燥大豆をポリポリ食べるのが(

          にくきもの(節分シーズン限定 ※私怨どころじゃない)

          ぼーっと生きさせて欲しい

          昨年末、流れ星のニュースを見てたんですが、 『流れ星を見つけるコツはぼーっと空を見上げることだ』 とキャスターさんが仰っておりました。 昨今ではボーッと生きていると5歳児が罵ってくるNHK番組が人気なようですが(私も嫌いではないけれど)、ボーッと生きるスキル、というのは人間にとって実は本当に大事なものなのでは、と思っています。 実はちょっと色々悩みすぎて心身一気にこじらせてしまい1ヶ月と2週間会社をお休みして休養している身なのですが(最近ちょっとづつ良くなってきているので多

          ぼーっと生きさせて欲しい

          万年筆にインクを(1)

          万年筆にインクを詰める前と詰めた後のペンの重さの違いにうっとりする派です。 万年筆沼には何年も足湯状態で浸かってる感じですが、一番長年ずっと愛用しているのはプラチナ万年筆の顔料インク『ブランセピア』です。 水彩で上からモリモリ描いても滲まないのと、謎のニュアンス(インクだまりとか濃さとか)があるのでpilotカスタムカエデ(オイルで手入れすると新品みたいに輝くお気に入りの一本。細字で柔らかくて描きやすい&書きやすいオススメの1本)&カスタム74ミュージックニブ(誕プレでした)

          万年筆にインクを(1)

          【短編小説】走れ、ルドヴィカ! 1809年(39歳)

           革命の気風と共に故郷の町からウィーンにやってきて、今年でもう何年だっただろうか。 「………何やってんのさ、このクソ師匠」 「おや、こんな物騒な日によく大手を振って外を歩いてきたものですね。さすがは天下のモンゴル大王。怖いもの知らずというか、何と言うか」  フランス軍の大砲の音が再び響き渡る。近くに着弾したらしく、すさまじい音と共に窓ガラスに振動が走る。 「あんたこそとうとうボケがはじまったんじゃないの、この腹黒ジジイ。何で逃げてないんだよ。あんたがまだここにいるって聞

          【短編小説】走れ、ルドヴィカ! 1809年(39歳)

          【短編小説】走れ、ルドヴィカ! 1792年(21歳)

           ルドヴィカ・レジーナ・ヴァン・ベートーヴェン。『モーツァルトを超える天才少年!』と言う軽々しい宣伝文句の下、無理矢理デビューさせられてから、かれこれ10年以上の月日が流れていた。 「おい、姉貴、マジかよ……」  楽譜の詰め込まれたトランクを小脇に抱え、いつもの様に足音も騒々しく階下へと降りてくるなり古びたテーブルの上にトランクを投げ出し、背中に愛用のヴィオラを背負ったまま『男物の』服をありったけ詰め込む『姉』を見て 「そりゃ姉貴は女にしちゃあ……色も黒いし、声も野太いし、短

          【短編小説】走れ、ルドヴィカ! 1792年(21歳)

          【短編小説】走れ、ルドヴィカ! 1778年(8歳)

           喜劇が始まったのは、彼女がまだ8歳の頃だった。 「イヤよイヤよイヤよイヤったらイヤッッッ!! 何であたいがそんなコトしなきゃなんないのさっ! このバカ親父!」  故郷のボンからやや離れた都市、冬のケルンのうら寂しい宿屋の一室で、ほろ酔い加減の父親に追い掛け回されながら、黒々としたぼさぼさの髪を振り乱し、太い眉、大きな獅子鼻の周りにソバカスの浮いた背の低い少女が、少女らしさの片鱗も見いだせないアルトのだみ声で叫ぶ。そんな彼女を乱暴にひっ捕まえて、酒臭い息でこの娘の父親が言った

          【短編小説】走れ、ルドヴィカ! 1778年(8歳)

          +7

          【写真】近所のお気に入りの天満宮

          【写真】近所のお気に入りの天満宮

          +7

          【翻訳詩】Bright Star

          どこぞの企画作品用に(こっちの物語エンディングでも使用しました)一部だけめっちゃ適当に訳したやつを全訳&手直ししました(なのでリンク先とちょっと違うやつです)。 今後も引用するかもなので少し手直し。 例によって語感と直感と参考資料と辞書だけで訳した超適当英語なので学術的に引用すると恥をかくやつですので要注意。 ブライト・スター Bright Star J.Kiets Bright star, would I were steadfast as thou art– Not

          【翻訳詩】Bright Star

          あけましておめでとうございます

          年末デビューしたばかりなのでなんか気恥ずかしいご挨拶ですが、今年も宜しくお願いしますね。 年賀絵はこれから準備しよっかな…くらいの鈍行運転! 今年は博文館の日記も買ったので毎日色々書き綴る習慣が復活していくといいなって思います。 書き散らかした小説などの収集はもちろんですが、好きなアイテム(カメラとかトラベラーズノートとか万年筆とかを沼で溺れて死なない程度に嗜んでいます)やオススメアイテムとかツイッターでは書ききれない記事もかけたらなあって思います。 写真置き場にもなるかもし

          あけましておめでとうございます

          【短編小説】ヤン・イルクバールは鳥籠を担ぎ

           ここはミストル・ファトル。南の海の小さな国。美しい王宮に五人の姫君を戴く、常夏の『妖精の島』である。  筋骨隆々にして頭髪は一本残らず剃りあげ、黒檀の様に黒く艶やかに光る肌に、厚ぼったい唇を持った王宮兵卒の大男が「輿がなければ王宮の廊下も一人で歩けない」末の姫君の輿の担い手に抜擢されたのは、今から三日前のことだった。  ヤン・イルクバール。この南の島より遥か南の大陸から迫害を逃れて渡ってきた両親を成人前に亡くし、両親を看取ってくれた気のいい医療所の医師の元で、下働き兼助手

          【短編小説】ヤン・イルクバールは鳥籠を担ぎ

          君はアーサー・ウェイリーを知っているか

          つまり世界最古の(ヤバイ方のクールジャパン要素てんこもりな)『源氏物語』を英訳してうっかり世に解き放ったお方です。 読書日記をつけていたら妙に好評だったのでちょっと詳しく(?)ご紹介いたします。 つまりはいわゆる「源氏物語」なんですが、古語(平安時代)→英語(英国ヴィクトリア朝)→現代語訳(今のジャパン)を経たらとんでもないことになっていた、想像以上に抱腹絶倒ワイルド&フリーな逆輸入版プリンスゲンジのピカレスクストーリーです! 普通の源氏物語に飽きた方も、もう一度再読したい

          君はアーサー・ウェイリーを知っているか