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国際離婚4 もっと大人になりなさい

占星術家の先生の視点がとても興味深かった。 最初離婚を切り出されたとき、とても穏やかに、話し合った。これまで夫婦としてやってきた情が確かにあり、彼の帰ってくる家はまだ私や子供達のいる場所だった頃だったので、自然なことかもしれない。 これまで何も変わらず、好きなものを買って、好きなことをして暮らせばいい。家賃も生活費も出す。日本に年2回帰国してもいいし、そのためのチケット代は出す、ただ、フランスにいて欲しい。離婚だってしてもしなくてもいい。というものだった。 それが、徐々

    • 国際離婚3 占星術

      離婚に向かうタイミングで、占星術を習い始めた。 この学びが、これほどまで心の支えになるとは思っていなかった。 この先生の占星術の素晴らしいところは、自分をまず知ることから始まり、自分の星をどのように暮らし、人生に活かしていくかを学びを目標としているところだ。 誰もが、この世に生を受けたとき、宇宙からのプレゼントとして、自分の人生の地図を持ってくる。それがひとりひとり違うオリジナルなホロスコープだ。 例えばその人の第一印象はきっちりしてるけど、打ち解けてくるとこんな感じ

      • 国際離婚2

        では、離婚しましょう、となったとき、 私のフランス語は上級レベルはなく、語学学校では中級をクリアしたレベル。全ての行政手続き、銀行は夫にお任せ状態だった。これから大丈夫か私。 異国で離婚。 え、離婚てどうすんの?え、弁護士ってどうすんの?から始まる。 実務の開始。 実際、弁護士はどう選んだらいいのでしょう。今でも正解はわからない。 ネットで検索したら、キリがないほど弁護士さんのリストが出てくる。ひとりひとりに会うことは不可能。 縁のある弁護士に会うことを祈り、ま

        • 国際離婚について

          いろいろと、ほんっとに色々とあった。 この経験が誰かの役に立てばいいなと思って書き始めたノートだけど、離婚については現在進行形すぎて、話の展開がコロコロ変わりすぎて、書けなかった。 なによりも、自分の心。このココロをどれだけ振り回して、乱れたことか。クリアしたと思って余裕でいたことが、後から出てきて、まだ残ってるじゃん。の繰り返し。なんも変わってなかった、と落ち込んで、でも少しずつ変わってるんだよと確信していった。 ほんの爪の先程光が見えてきて、やっとここまで来れた。

        国際離婚4 もっと大人になりなさい

          美しくても、内面がないと空っぽと捉えるフランス、喋りのスキルが必須な社会

          これ、フランスだけじゃないと思うけど。 ここフランスは議論大国で、あーでもない、こーでもない、かーかー、と延々と議論が続く。夕食は3時間にも4時間にも及び、 ノエルとかにはね、昼のアペロ食前酒、昼食、15時とか16時までテーブルにいて、コーヒー、散歩や自由時間、19時に夜アペロ開始、21時夕食。0時解散。 もう、食べるのも飲むのも罰ゲーム的になってくる。 その間中ずっと話し続けられる人たちなのだ。 話が出来ることはとても必要とされる能力で、子供は幼い頃から、親の食事

          美しくても、内面がないと空っぽと捉えるフランス、喋りのスキルが必須な社会

          近所のばあちゃんの不思議

          幼なじみの家は、ばあちゃんがものすごい権力を握っていた。粋なばあちゃんは元芸妓だったらしく、キセルをカンっとしてフーとしていた。らしい。 嫁である幼なじみのお母さんは結構大変だろう。と容易に想像できるほどの気の強さで、物事をハッキリというタイプで、内弁慶のくせにぼやっとしたうちの祖母とはあまり仲も良くなかっただろうな。とも想像がつく。 その近所のばあちゃんは幼なじみの父親である長男を溺愛した。 長男はある時、余命3ヶ月の前立腺癌を宣告された。 嫁であるおばさんは、管理

          近所のばあちゃんの不思議

          あちらに行ってばかりのばあちゃんは

          祖母は祖父が亡くなってから、急に痴呆が進んでしまった。 最初はお財布を始終探していた。まだ70代だというのに、生きがいだった仕事も同時期に失い、彼女にとっての、生きるモチベーション全てを失ってしまったのだろう。 自立した職業婦人は、たまにねだってくる中年甥っ子に美味しいお寿司を奢り、お小遣いをやり、自分を着飾ることはせず、色気だった孫にねだられたらネックレスを買ってやり、その孫の一人暮らしの家を訪れたり、友人たちとのたまの旅行を楽しんでいた。 コツコツと働いた。 若い

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          フランスで差別をうける

          フランスには移民がどんどん入ってきている。アフリカ系、モロッコやアルジェリアなどの北アフリカ系、いわゆるアラブ。東ヨーロッパ。アジア。 来てみて気付いたが、ヨーロッパには根強い有色人種への差別が根底にある。 元夫は本人は全く無自覚だか、無意識のところでやはり、白人が優れていると思っている節があった。 それを言うと、全力で否定するので、本当に無自覚で、自分に限ってありえないと思っているのだろう。 わたしも差別を受けたことがある。道端で罵倒されたり、意地悪されたり、オーダ

          フランスで差別をうける

          現代のフランス貴族

          わたしが現在住んでいる地区は世界遺産に登録されている。 ここは、13世紀の昔からある主要な街だった。 娘が通うこの地区の私立学校にはジイさんもばあさんも通ったからという理由で、由緒正しき家柄の子も多く通う。 すべての貴族ではないようだが、苗字にde とかdu がつくと貴族だとわかったり、する。 娘のクラスメイトにもdu de の子たちが多い。 親も子供もやたらとオシャレな服着てるもんな。キメてるもんな。貴族も多いけど、ブルジョワも多い地区が故にか、キメキメな人たちが

          現代のフランス貴族

          フランス人に見習う生き方1

          元夫やその大家族の人たちから学んだことはたくさんあった。 大家族は、入り乱れていた。これが最初の印象。 北京で知り合った夫と共にフランスに旅行に行ったのは、付き合い始めて2ヶ月頃だった。 もしかしたらすぐに別れるかもしれないし、こんなチャンスはないと、フランスに帰省する彼にくっついて、いったことのなかったフランスに降り立った。 ナポレオンや王侯貴族、ブルジョア所有だった、アンティークの書物を扱かう本屋さんを、彼の祖父が築き、裕福な一族だった。 彼のお父さんの兄さん、

          フランス人に見習う生き方1

          自分と向き合うってどういうこと?

          自分との対話、自分は全てを知っているから、自分と対話して引き出していく。ということ。 ふんふん。頭ではわかる。でもいまいち肚のなかに落ちてゆかない。 私は、いつそうなってもおかしくない状態が長く続いた末離婚を切り出されてから、それまで自分とも、夫とも向き合うことを完全に避けていたオノレに気付いた。いや、気づいていたけど、、 そして向き合うことに覚悟を決めた。 完全に避けていた向き合いというのは。夫婦間にある違和感、鬱々と密やかに、しかしでーーーんと横たわっている、隠れ

          自分と向き合うってどういうこと?

          外出禁止でインナーチャイルドと向き合う

          子供とこんなにガッツリ一緒にいたら、いや、誰と一緒にいてもだと思うけど、特に子供、パートナー。 今まで向き合わなくてすんだ、置き去りにしてきた子供の自分と向き合っている人が多いんだろうなと思う。 私もまさに。 インナーチャイルドとか、親からのマインドコントロールとか、でてくる。自分や子供にダメ出しするたびに出てくる。 最初の二週目くらいまでは、なんとか乗り切れるさみたいなテンションもあり、楽しみながら過ぎていき、のちやる気をうしなってゆくんだけど、 子供の兄妹げんか

          外出禁止でインナーチャイルドと向き合う

          全ては、一人芝居だった。と言う件。

          いつでも日本に帰っていい という一言のために、どれだけ戦ったか。戦う姿勢を見せたか。 フランス人夫と離婚することになった一連こと。 日本は子供が生まれたら、子供の生活リズムに合わせて家庭が回っていくので、子供が家族の真ん中にいると言えると思う。 フランスはでんっと夫婦がまずあり、子供はそこに連なるものたち。 夜のひと時はとても大事な大人の時間で、子供は親と食卓を共にせず、同じ時間に食事できても、大人の会話に入ることは許されず、黙っていないといけない。 夫婦仲が支障

          全ては、一人芝居だった。と言う件。