あちらに行ってばかりのばあちゃんは

祖母は祖父が亡くなってから、急に痴呆が進んでしまった。

最初はお財布を始終探していた。まだ70代だというのに、生きがいだった仕事も同時期に失い、彼女にとっての、生きるモチベーション全てを失ってしまったのだろう。

自立した職業婦人は、たまにねだってくる中年甥っ子に美味しいお寿司を奢り、お小遣いをやり、自分を着飾ることはせず、色気だった孫にねだられたらネックレスを買ってやり、その孫の一人暮らしの家を訪れたり、友人たちとのたまの旅行を楽しんでいた。

コツコツと働いた。

若い頃実家の農作業を手伝っていたので恐ろしく身体が頑強で、施設に入ってから現実の世界とあちらの世界を意識朦朧と行き来し始めると、度々病気や、事故を起こしたのに、何度も覚悟してくださいと、医師は家族に伝えてきたのに、

その度に復活した。

ぼやっと、

祖母はなぜ生きるのか。と私は疑問に思った。

人には寿命があるという。なぜ生きている実感もなく手応えもないこの3次元世界に留まるのか。

考えたんだけどね。

高次の世界と絶えずコンタクトして行き来している人間は、この地球の波動をあげてんじゃなかろうか。

とふと思ったんだよね。


どう思います?もし、教えてくださる方がいたらお聞きしたい。



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