国際離婚4 もっと大人になりなさい

占星術家の先生の視点がとても興味深かった。

最初離婚を切り出されたとき、とても穏やかに、話し合った。これまで夫婦としてやってきた情が確かにあり、彼の帰ってくる家はまだ私や子供達のいる場所だった頃だったので、自然なことかもしれない。

これまで何も変わらず、好きなものを買って、好きなことをして暮らせばいい。家賃も生活費も出す。日本に年2回帰国してもいいし、そのためのチケット代は出す、ただ、フランスにいて欲しい。離婚だってしてもしなくてもいい。というものだった。

それが、徐々に二人の間が修羅場に変わり、罵り合い、口を開けば肚の中の真っ黒クロイものを全て吐き出す。どちらが悪い、どちらが正当か、仁義なき、ほんとに、人としての義と情を欠いた争いへと変わっていき、ギスギスした責任のなすりつけ合いになっていった。

夫から、完全人格否定されて精神病と罵られ、家族を壊す、子供達の精神を壊すのは全て私の責任であり、彼は何も悪くない、金のために楽するために僕といた。依存体質の精神疾患。小さい子供のように何もせず、ただしてくれるのを与えてくれるのを待っているだけだ。早く大人になれ。

という言葉を真正面から受け取り、悲しくて悲しくて、悔しくて泣いて暮らした。なぜそんな家族を壊すようなひどい私は生きているのか。


✨今回の本題ここから、

最初に戻ると、

占星術家の先生は、星云々より、まず、旦那さんの私への攻撃を、自分の中の男性性が自分の女性性に対して向けている言葉として考えてみましょう。というコツを教えてくれた。

ほう。これすると、目の前で起きた外側の事象が一瞬で自分の内側にシフトされた。

男性パートナーや、息子という存在は、自分の中の太陽や、男性性を象徴する。私の男性性が私の女性性に言いたいことをパートナーや息子の口を通して伝えてくるのだ。

なので、パートナーや息子さんと問題があるとき、それを自分の中に問題を見出すためには、自分の男性性からのメッセージと捉える。

それは、ひいては、あなたは今これを手放す、これを実行に移すタイミングなのですよ。というエールにもなるのだ。

この時の私の例でいうと、

わたしには長年専業主婦としての負い目があった。フランスでは女性もめっちゃ働く。専業主婦という肩書が辞書に載ってない。ここフランスでは専業主婦は、自分の人生を諦めた、無能な人という烙印を押されてしまう。

フランスにいるからというだけでないのだが、、私は本当は自分の力で、足で、社会に立ちたい。という思いがずーーっと心の中にあったことに気づいた。自分で立ち、社会の一員になりたいのに、自信がなくて立ち上がれない、夫の船に乗り自分で舵は握らず、文句ばかり言っていた。

自分が自分の船の舵を握る時がきたことが今回の離婚の起こりだと思う。結婚してても自分の船に乗り込んで舵取りはできるだろうが、結婚して安定に包まれた中でぬくぬくだった私の場合、ぬくぬくいられる感謝も忘れ、楽な生活に男性性は立ち上がらなかっただろうし、今まで、結婚を解消せずとも舵を取れるチャンスは何度もあったのにね。自分との向き合いを避けてきたからね。

社会に立つ自分は太陽。男性性。

私の思考、もしくは怖がりで慎重で変化を望まない私の女性性に、長年抑圧されてきた、譲ってきた私の中の男性が、

おまえはいつまで依存してんねや。いい加減に自信ないとか、もう、ええねん。大人になって、社会にいっちょ出ていってみなはれ。あんたならできる。子供のためでなく、自分を輝かせるために、生きてみなはれ。

と強烈な破壊パワーとともに私にハナムケの言葉を送ってくれているのだと。納得できたのだ。

往々にして、自分の社会での自分=太陽、が活かせ切れてない人は、特に男性性を象徴する夫や息子に当たりがきつくなりがちなのだそうだ。

私は満たされない自分の太陽を埋めるため、子供の勉強について、子供のためという嘘で心配したり、干渉してきた。夫に対しても感謝と敬意の気持ちを欠いてきた。これは夫からは言われた、子供を壊すこと。にも繋がっていったろう。

そんなこんなで、先生の言葉から、

なるほどな、夫の言葉は私の中の男性性の叫びだったか。とすんごく納得できたのだった。

となると。今度は好きなだけ、男性性の叫びを聞いて、

おまえ、そうやってんな。気持ちはわかった。となった。

ほんで、私が夫に罵った言葉は、私の女性性から男性性への言葉ということも見ていった。女性性は月、素の自分、子供の頃の自分を象徴する。

結婚生活の間ですっかり安定を求めるあまり、不安症になってしまった私の女性性も、本来は、冒険大好きだったことも思い出した。ワクワクすることは探検、ロマン、絵を描いて妄想に明け暮れること、身体の機能を全て使うくらい動かして走り回ること。ここが、私のエネルギーの泉になっている。

私の男女はお互いに冒険が好きだということ、大人になりたい男も、ロマンを追い求めたい女も、お互いが認め合うこと。ロマンがあるから大人になれるんだな私みたいなタイプは、だから認め合おうさ。

って両性の和解が起こっていったのだ。

これを陰陽の統合というのか。


そんなこんなで、占星術からみた男性性女性性が私にさらなる発見をもたらせてくれたのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?