全ては、一人芝居だった。と言う件。
いつでも日本に帰っていい
という一言のために、どれだけ戦ったか。戦う姿勢を見せたか。
フランス人夫と離婚することになった一連こと。
日本は子供が生まれたら、子供の生活リズムに合わせて家庭が回っていくので、子供が家族の真ん中にいると言えると思う。
フランスはでんっと夫婦がまずあり、子供はそこに連なるものたち。
夜のひと時はとても大事な大人の時間で、子供は親と食卓を共にせず、同じ時間に食事できても、大人の会話に入ることは許されず、黙っていないといけない。
夫婦仲が支障を来たしたときは、まず大優先事項として解決すべきことで、解決できなければ、離婚になる。
離婚が多すぎるわりには、クリスチャンの文化ベースの結婚離婚制度は手続きが面倒すぎるので、パックス=事実婚をされる方多い。
もともとは同性愛者のためのものだそうで、結婚との違いは、
ー永遠の愛を誓わなくて良い。
ー弁護士を雇わなくても別れられる。
クリスチャンの文化と、現代の人間生態がもう噛み合わなくてね。日本もそうだけど、結婚というもの自体が一体なんなんだろうと疑問。
日本は日本で、夫婦の関係は終わっていても、どんだけ仲悪くても、結婚生活を続けてる人はすごく多いと思われる。結婚制度を続けるためだよね。不倫も多いよね。
そこは、フランス人からしたら理解できないところで、なんで別れないんだとなる。
(生物学の観点から、人は2年以上同じ人と一緒にいられないらしいし、すごく納得もできるけど、それさえも超えた一人の人との関係を作りたいと今も思ってるんだけどね。)
フランスの人たちは、そうゆう人としての生態をきっと理解した上で、賢くカップルの存続のための努力を常にしている。
➖カウンセリングを受ける。第三者の介入を躊躇しない。子供にも大人にも心理的なサポートが必要だと思うと割と簡単にプロの手を借りる。
➖二人で外出する、子供抜きの時間を確保する。
➖子供産まれても子供とは一緒に寝ない、おっぱいをあげない。これは、おっぱいの形が崩れるし、母親が母性に目覚めて夫婦間のセックスレスを恐れるためだという。実際わたしの義従姉妹も義姉もそうだった。空きが有れば生後すぐの赤ちゃんから託児所に預けられる。
➖仕事を続ける。外界との接触を保って、魅力を保持する。かつ、いつ別れても経済的にダメージを受けないように備える。
あと、年金!フランスには配偶者控除なんてないから、自分の年金は自分で賄わないといけない。なので自立、でも、年金は給与の80%もらえるから、どんだけ子育て大変でも、給料のほとんどが子供の託児費用に消えていっても、仕事は続けるそうだ。
➖自分が輝けるための時間を確保する。
日本とフランスって、両極端な国だなーと常々思っている。
いいとこ取りできたらいいのにな。
日本の人たちって多分、厳しいことやストレスに対しての耐性がすごく高い国民だと思う。自分に厳しく、だから人にも厳しいんだろうな。
人ってそんなに我慢しなくてもいいんだよ。ってフランスに来てから学んだ。
小さい子供がいたら大変なのはあたりまえだから、人の手借りるのもの。頼れる場所を国も提供してるし、保証もする。
フランスに来た当初は、下の子1歳半で、親戚たちは、いつも大変でしょう、大変でしょう。託児所の申し込みは済んだのか?家政婦の申し込みはしたのか?自分の時間は確保できてるのか?シッターは見つかったか?
といつも尋ねてくれた。わたしは
主婦だから家のことも子供のことも自分でするもんだと思っていたけど。
自分で思うより、ずっと深刻にストレスにやられていた。フランス暮らしも初めてだったし、ストレス認知に鈍感だったし、自分自身を全く無視した状態だった。いわゆるパリ症候群にもかかり、後々まで尾を引いていく。
託児所に子供預けて、週に何度かでも自分の時間ができると、それだけで気が楽になったし、シッターさんにお願いすることもあった。
ここまで書いて、長っ!
また仕切り直す。
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