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国際離婚2

では、離婚しましょう、となったとき、

私のフランス語は上級レベルはなく、語学学校では中級をクリアしたレベル。全ての行政手続き、銀行は夫にお任せ状態だった。これから大丈夫か私。

異国で離婚。

え、離婚てどうすんの?え、弁護士ってどうすんの?から始まる。

実務の開始。

実際、弁護士はどう選んだらいいのでしょう。今でも正解はわからない。

ネットで検索したら、キリがないほど弁護士さんのリストが出てくる。ひとりひとりに会うことは不可能。

縁のある弁護士に会うことを祈り、まず友人関係をあたり、そのツテで、友人が付き添ってくれて、予約をとった。

弁護士さんには専門があり、VISA専門、ビジネス専門、相続、労働、家族、離婚など、専門に分かれている。

はじめに行った弁護士は移民専門で、向こうの弁護士とのやり取りにおいて、私にフィードバックがなかったことに不安を感じ、お断りすることにした。

二人目は、パリ在住の日本人弁護士さん。知識が豊富で、国際離婚の専門家なので、とても的確なアドバイスをくれる。しかし、

一回彼女を交えて三者調停を設けた際、興奮状態の夫は調停自体を侮辱するような言葉を吐く。それに動揺した私は連絡のないまま待っていられずに、声をかけてくれた知り合い紹介で、フランス人弁護士に会いに行った。知り合いは最近似たような離婚訴訟で弁護士夫に勝ったばかりだった。

日本人ではナメられるのか。と焦った私はフランス人の口の達者で、自分を正当化するにかけては世界的に得意な民族、フランス人に対抗できるフランス人弁護士にお願いしようと思った。

差し当たって、

フランスの法律はフランス人を守るためのものだから、裁判になったら日本人は絶対不利だ。何かなんでも裁判は回避すべし。

と散々周りに言われた。

日仏カップルは真反対の国民性故か、離婚率がものすごく高い、(フランス人同士も高いが、汗)

フランス人との離婚は泥沼になるということを、知り合いの知り合い程度でみんなが耳にしたことがある。

親戚一同で日本人妻に不利になる嘘の証言をでっち上げて訴える。とか、日本人妻の仕事先に働きかけて仕事を失わせるとか。裁判官にお金を渡すとか、、、

情報の一つ一つが突き刺さり、わたしどうなっていくのかなという不安がつきまとう。

この頃は、余裕なんてあったもんじゃなく、身に起こる全てのことに一喜一憂して、一憂ばかりだったけど、感情の振り幅全開で精神も消耗しきっていた。

夫とは、話をするたびに、人格を全否定され、自分はなんて虫けらのような存在なのかと、縮こまるばかりで、フランス人お得意の、自分は少しも悪くない、悪いのは全て私だという理由をつらつらと言い綴っていくため、いちいち心に響いて、なんて私はひどいやつなんだ。この世から消えたいと思ってしまっていた。

自分の無価値感、無能力感があらゆる方面から湧き出てくる、分かれた後の不安、専業主婦をしてきたため、どう生きていくのか、まだ見ぬ新しい生活への恐れ。

外側からの情報に不安を呼び起こされて、動揺するのは、私の中に自分はどうしたいという思いがなかったからだと、今となっては思う。自分はどのようにこの結婚を終わらせたいか、離婚後夫とはどのような関係になりたいか、まず自分がどうしたいか、どうありたいかの思いがなかった。つまり、自分の目から見た自分の軸で出た思いがなかった。だからこそ、どんなことにもどんな一言にも不安で踊っていた。

でてきた無価値観、夫ほど稼げないという思い込み、無能力感を、並木良和さんの統合ワークで手放し手放しコツコツ手放しを続けてきた。

また、オンライン占星術のコースを申し込み、自分の星を知り、使うというコンセプトのもと、自分という存在を人生初めて掘り下げてゆくことになった。

自分をよく知ること、そういう傾向があること、情熱を感じることを知ることは、どんな状況でもどんな場所でもブレない自分との出会いに繋がっていった。


つづく。









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