海外では通用しない英語資格!?TOEICに対する私の考え方
こんにちは、あきです。今回は海外就職では通用しないTOEICは受ける意味があるのか。というお話です。
日本で最も有用とされる英語資格の一つにTOEIC(Test of English for International Communication)というものがあります。
おそらく英語を勉強したりしている方は一度くらいは耳にしたことはあるかと思います。
日本の企業で英語力を推し量る資格としては提示が必須とも言われる資格で、このTOEICのスコアが高いほど、採用されやすかったり、採用後も優良な待遇を受けれたりします。
しかしよく問題点に挙げられる議論として
「TOEICができても英会話はできない。」
「TOEICは海外の企業では一切通用しない。」
このように取り上げられることもよくあります。
これらについてはどちらも正しいです。
ではTOEICは日本で就職をしないのなら受ける意味はないのかというと私はそうは思いません。
あなたがたとえ将来的に海外に目を向けているとしても高得点を獲得しておくことは大変意味のあることだと私は思います。
理由としては以下の三点があります。
• 基礎、応用力が身につく
• 蓄積学習として超有用
• 権威性を得られる
本稿では海外で有効な様々な英語資格と比較した上で、TOEICを受講すべき理由とその利点を紹介していこうと思います。
1. 英語の資格の色々
英語圏でも特に世界中から外国籍の方々が就労の為に渡航してくる人気の国は
アメリカ、カナダ、オーストラリア、次いでイギリスとその周りのヨーロッパ圏だと言われています。
最近ではアジア諸国のシンガポールや中東のドバイなども就労のために渡航も増えてきました。
正社員雇用を目的とするならその国の学位を取得しておいたほうが就職に優位なので、その国の大学やカレッジ、専門学校を経由して就職にこぎつけるのが一般的な海外就職の順序です。
現地の大学や専門学校へ入学する際の条件として英語資格を求められるのが条件になることが多いのですが、その際に有用な英語資格は国により異なり、また専攻する学部によっては英語の資格以外にも必要な項目があったりもします。
ざっくりですが、
イギリスやヨーロッパ圏で有用なのはCambridge English examsやIELTS
アメリカやカナダの南北アメリカ大陸ではCambridge English examsやTOEFL
オーストラリアはCambridge English examsやIELTS
ケンブリッジ試験は世界でかなり通用し、IELTS、TOEFLが一部で有用性が高いといった感じです。
これらの資格は基本的に「Speaking」「Writing」「Listening」「Reading」の4つのスキルそれぞれの総合点から点数がつけられます。
それに対し、TOEICは「Speaking」「Writing」のパートと
「Listening」「Reading」のパートが別々の試験になっています。
そして日本では主に「Listening」と「Reading」のパートを一般的な審査基準においています。
またTOEICは他の英語資格と比べると世界的にあまり有効な英語資格とは言い難く、実質的には日本国内でのみ有用な英語資格でもあります。
冒頭でもお伝えした通り、TOEICが度々問題に挙げられる理由は
「Listening」「Reading」のパートしか試験対象にないことと、海外ではあまり有用でない資格であることなのですが、
それらの問題点を踏まえた上でもTOEICで「高得点」を取ることは意味のあることです。
日本での就職には大変有用であることは言うまでもないのですが、たとえあなたが海外での就職を目的としているとしてもどこかで試験を受けて「高得点」を取っておいたほうがいいです。
理由は次の項で解説しますが、受けるからには真剣に取り組みましょう。
最もやってはいけないのは中途半端にやることです。
例えば、日本での就職を有利にするためにスコアをあげるべく勉強したとしましょう。
仮に前回よりスコアがあげることができたとしても、850点以下のスコアなら、はっきりいって意味はないです。
理由としては850点以下ではあまり就職に優位に働かないことと、TOEICの試験の性質上、勉強して覚えた内容は一時記憶的な英語力なので、時間が経つと頭から抜け落ちてしまうためです。
そうなってしまうと時間とお金と労力だけを消費した挙句、役に立たないスコアしか残らないからです。
2. TOEICで高得点を取るメリット
TOEICは高得点を獲得してこそ意味があり、恩恵があります。
「高得点」とは990点満点中850点以上のスコアを取得すると言う意味です。
TOEICにおいて850点以上のスコアはしっかり段階踏んで勉強すれば誰でも取れますし、一度獲得しておくとそのあとの海外就職のために資格勉強の際にも色々と役に立つからです。
高得点を取ることで得られるメリットは以下の3つです
• 基礎、応用力が身につく
• 蓄積学習として超有用
• 権威性を得られる
それぞれ順番に見ていきます。
1. 基礎、応用力が身につく
TOEICは「Speaking」と「Writing」はないものの、文法事項、読解力、聞き取りの力など、英語力の基礎を支える部分を測るテストです。
英語力とは文法力と語彙量と言う2つの土台の上に「聞く」「読む」「話す」「書く」と言う4つの要素が積み上げられて成り立ちます。
TOEICで高得点を取るためには土台となる文法や語彙の基礎学習をしっかりとする必要があります。
もちろん問題傾向や出題パターンにも特有なものがあるので、それに対しての対策も必要になってきます。
当たり前なことですが流暢に英語を話す人の背景には実力を裏付ける「確かな英語の基礎力」があるわけです。
基礎が固まってこそ、英語が話せて、高度な文章が書けるようになります。
TOEICは他の英語資格より簡単だからこそ基礎的な部分も凝縮されているので、このTOEICで高得点を取得しておくと他の資格試験に取り組む際の応用力も身につきます。
2. 蓄積学習として超有用
他の記事でも散々同じことを書いていますが、英語力とは蓄積学習と実践練習が合わさって身についていきます。
蓄積学習とは単語や文法の暗記、聞き取り、読み取りの学習なのですが、TOEICで高得点を取るにはこの蓄積学習を膨大に行う必要があります。
実践練習とは蓄積学習で学習した内容を実際に自分自身で文章に起こしたり、英会話で使うことです。
これをセットで行うことで記憶が定着し、自分のスキルに変換されます。
TOEIC用に覚えた文法や単語、出題傾向に合わせた長文読解の方法論などは全て蓄積学習に当たるため、暗記した内容は実際に使わないと時間がたてば忘れていってしまうのですが、TOEICを通して覚えれる英語の知識はとても有用です。
3. 権威性を得られる
高得点である850点以上を一度取得しておくと、日本国内ではそのスコアを提示するだけで「英語ができる人」と評されるようになれます。
資格社会の日本では就職の際はもちろん、海外で得た経験や知識を用いて事業やサービスを始めたりするときにも強い権威性や信頼を得ることができます。
また海外で有用なIELTS、TOEFLなどは日本では認知度が低い為、TOEICで高得点を取得している方が日本人に対しては自分の英語力を示すことのできる指標になります。
おわりに
いかがだったでしょうか?
英語を勉強するならたとえあなたが海外での就職を志しているとしてもTOEICの試験は受けておくことをオススメします。
日本で英語力が必要な企業に就職する場合はもちろん受けておいたほうがいいです。
海外就職に必要な英語資格はそのどれもがTOEICより数段難しいので基礎力を固めるためにも一度受けておきましょう。
ただし、受けるからにはしっかりと対策と勉強をして必ず「高得点」を取りましょう。
• 基礎、応用力が身につく
• 蓄積学習として超有用
• 権威性を得られる
高得点を取ることでこれら3つの利点が得られるからです
自身の英語力を客観的に見つめ直すことのできるいい機会でもありますので、英語力に自信がある方ほど一度受験してみてください。
高得点を取ることができれば、今後の英語学習のモチベーションも向上していくでしょう。
では また別の記事で
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