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アルセーヌ・ルパンとノルマンディーの三角地帯の謎『ジュール・ヴェルヌの暗号 』を読んで⑤

Akiko Nishimoto lit.link(リットリンク)

みなさん、こんにちは!

今日も、『ジュール・ヴェルヌの暗号 -レンヌ=ル=シャトーの謎と秘密結社-』(以下、『ジュール・ヴェルヌの暗号』)に収められている「ヴェルヌとアルセーヌ・ルパンの秘密」の章をご紹介しながら、『カリオストロ伯爵夫人』の続きからみていきたいと思います。

『カリオストロ伯爵夫人』のあらすじについては以下をご覧ください↓

前回の記事では、『カリオストロ伯爵夫人』に登場する”7本枝の燭台”の謎について書きました。

『カリオストロ伯爵夫人』には、ノルマンディーにある7つの修道院が登場するんですが、この7つの修道院の1つに、「フェカン修道院」があります。

ノルマンデーにある7つの修道院

このフェカン修道院、正式名称は、Holy Trinity Abbey(Abbatiale de la Sainte Trinité)と呼ばれているようなんですが、なんとこの修道院の地下聖堂の扉には薔薇十字の署名が見られ、海を流れて奇跡的にここに辿り着いたというキリストの血の聖遺物が保管されている!らしい。

7つの修道院の中でもミステリアス感満載な修道院!

フェカンに行ったら、この修道院も是非訪れてみたいですね。

フェカン修道院

『カリオストロ伯爵夫人』で、ルパンは、木箱の底に刻まれたラテン語の各単語の最初の文字からなる”Alcor”から、大熊座と修道院の配列の一致に気づきます。

私、前回の記事の最後に、レイラインについて、もし書けそうだったら書くとお知らせしていたんですが、この7つの修道院の配列が大熊座の星配列と一致している、というだけではなく、何らかのレイラインでもあるのではないか⁉と思っていたのです。

それで、色々地図を見ながら、7つの修道院あたりを調べたのですが・・・わからなかった😲(爆)💦

調べても答えが出そうになかったので、一旦保留にしておきます。

意外なところからヒントがやってくるかもしれませんし・・・。

で、『ジュール・ヴェルヌの暗号』の著者が、ラカサンという人がアルセーヌ・ルパンについて言ったことを引用しているんですが・・・↓

「ルパンが介入する事件の多くは、歴史的枠組みの中に位置づけられている」とし、以下の物語を挙げています。

『カリオストロ伯爵夫人』の7本枝の燭台、『奇岩城』の秘密、『金三角』におけるフランスの黄金、『813』におけるアルザス・ロレーヌ地方の返還、『緑の目の令嬢』の古代ローマ遺跡。

また、著者曰く、ルパンの重要な事件の大部分は、ノルマンディーの中でもとりわけ、ル・アーブル&ルーアン&ディエップという三角地帯の中で起こるが、これは偶然ではなく、また作者ルブラン氏がノルマンディー出身で土地勘があるからというわけでもなく、この三角地帯は、「財宝の絡んだ歴史的に謎の地」であるからだ、と述べています。

歴史と財宝が絡んだ物語が多く登場する”ノルマンディーの三角地帯”

確かに、この三角地帯で起こる事件は、”歴史と財宝が絡んでいる”ストーリーが描かれていますね。

そして、そのストーリーとは、『カリオストロ伯爵夫人』と『奇岩城』、『遅かりしシャーロック・ホームズ』、『バール・イ・ヴァ荘』ですね。

次回は、これらの物語の謎を探っていきたいと思います!











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