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セレブに学ぶリアル英語 ☕︎ 大谷翔平

セレブの発言に限らず英語圏の国・地域で日々実際に話され、書かれている文章を見ることは、興味を持続しながら楽しく英語を学べる方法です。普段使われているフレーズと文法をリラックスしながらセレブに学ぶ使えるリアル英語を楽しんでください。


"Before the first year at Major League Baseball, I visited Ichiro's home. Of course, he gave me some technical advise, but he also said, 'You should believe your talents, what you have done, and your potential'. The words became the start for me to change."

「メジャーリーグの最初の年にイチローさんの家を訪れんたんですよ。いくつか技術的なアドバイスも貰って、更に”自分の才能、実績、可能性を信じろ”って言われました。あの言葉が僕を変えてくれましたね。」

* believe 〜 / believe in 〜:どちらも「〜を信じる」ですが、believeは「物事の正しさ、または相手の言っていることを信じる」という意味でbelieve inは「〜の存在・価値・能力を信じる」という意味です。この大谷さんのコメントでは、believe in your talent が正解ですね。(例・I believe what you said. 君の言ったことを信じるよ。I believe in your ability to play baseball. 君の野球の能力を信じるよ。)
became the start for me 〜:僕にとって始まりとなった。この start は動詞ではなく定冠詞 the が付いた名詞であることに気をつけてください。

"I hope students can find one thing to pursue their whole life, be it a sport or studying something."

「学生の皆さんには、スポーツでも勉強でも一生打ち込める何かをひとつ見つけて欲しいです。」

* be it or 〜:〜でも〜でも・〜であっても〜だろうが・・。
studying 〜:動詞+ingの名詞と同じ働きの動名詞ですね。

"I think it's wasteful to limit myself without any reason by saying, 'it's my limit'."

「”もう限界!”って自分で言って理由もなく自分を制限するって勿体無いと思います。」

* wasteful:勿体無い・無駄な。
* limit 〜:動詞:〜を制限する・〜を限る。名詞:制限・限界・限度。
* by saying 〜:〜をする(言う)ことによって。by 動詞+ing 〜動名詞構文です。(例・I made the dog upset by poking it. 犬を突っついて怒らせてしまった。She made a trip by riding the bicycle. 彼女は自転車で (に乗ることで)旅行した。)

"Off the field there wasn't much that I needed to adjust. The only thing differently I can think of is I started making breakfast every day."

「オフでは特に調整の必要はなかったですね。違ったことと言えば毎日朝食を作り始めた事ぐらいですよ。」

* off the field:フィールド外では・オフでは・(野球)以外では。
* thing differently I (can) think of:私が考える(ことができる)唯一の違い。
* start making 〜:"〜をし始める"と言う意味の動詞+ing 動名詞です。不定詞 start to do 〜は行為の開始を意識した表現であるのに対し、動名詞 start…ing はある程度継続する行為を表しますね。(例・I started to play piano. ピアノを弾き始めました。I stopped drinking alcohol. 飲酒をやめました。)

"It was my first time making omelettes this year. I'm pretty confident I've made more omelettes than any other big leaguer this year."

「今年初めてオムレツを作ったんです。今年だけでいえば他のどの大リーガーより多くオムレツを作った自信がありますよ。」

I've made more omelettes than any other big leaguer:この表現で通常意味は通じますが、厳密に書くと I've made more omelettes than any other big leaguer has made omelettes. となりますね。

"I need to evolve. While others are getting better every day, I cannot stay the same."

「進化しないとダメですよ。毎日他の選手が良くなっているのに、自分は同じままじゃダメでしょ。」

* evolve:進化する・発展する。
* while:「~のとき」を表し、when が「~のとき(時点)」を while は「~の間(継続)」を意味します。(例・I saw an UFO when I opened the window. 窓を開けた時にUFOを見た。He knocked my door while I was having dinner. 僕が晩御飯を食べている最中に彼がドアをノックした。)

"I'm not sure if everyone in America loves me, but all I can do is give it my all and play and leave it all on the filed, and hopefully the people that are watching get inspired."

「アメリカ人みんなが僕を愛してくれてるのかどうかは分かりませんが、僕が出来ることって全力でプレイしてありったけをグランドに注いで、ラッキーなことにそんな僕を観て感動してくれたら最高ですね。」

* give it my all:自分の全てを与える・全部出し尽くす。
* get inspired(過去分詞):「(感化)される」と言う意味で受動態動詞の状態を得るとなります。(例・She gets frightened. 彼女は怖がります(怖い状態を得ます)。All applicants get employed. 応募者全員が採用される。)

"I still consider myself far from a complete player, with so many things I must work on."

「まだまだ沢山やらないといけないことが山積みで、自分では完璧な選手にはかなり程遠いと思ってますよ。」

* consider 〜:〜と考える・〜と考慮する。
* far from 〜:〜より遥かに。
* must 〜:〜しないといけない・〜であるべき。同義語の have to が客観的で義務的であるのに対し、must は主観的で強制の意味合いが強くなります。強さの順で言うと must(するべき) > have to(しないといけない) > should(した方が良い) になります。この大谷さんのコメントでは彼の意気込みを感じますね。

"I want to see how my best pitch fares against one of the best hitters."

「最高の打者に対して、自分の最高の投球がどう対抗するのか見てみたい。」

* fare against 〜:〜に対してどうなる・〜に対してどうする。

"In Major League Baseball, many games are played consecutively. So if I don't take naps, I won't be able to recover in time. I make sure to get a good amount of sleep at night, and in addition to that, I take naps during day."

「メジャーリーグでは多くの試合が連続して行われます。だから昼寝しないと回復が間に合わないんです。夜はしっかりと睡眠をとり、日中も昼寝は欠かしませんよ。」

* be able to 〜:〜が出来る。can は能力的に出来ることを表現するのに対し、be able to は可能性として出来ることを表現します。2つのもう1つの違いは can はモノやコトが主語の場合、be able to は基本的に人や生き物が主語の場合に使われると言うことです。(例・He was able to lift 30kg bag. 彼は30kgのバッグを持ち上げることが出来ました。That can't be harmful for you. それは君には有害ではないよ。)
もう1つのルールとして will、may、mightの助動詞の後には be able to しか使えません。(例・She will be able to play guitar. 彼女はギターが弾けるようになるでしょう。You might be able to skip the exam next week. 来週のテストはパスできるかも知れません。)

"I think the most important thing is sleep."

「睡眠が一番大事だと思います。」

* sleep:(動詞)眠る・(名詞)眠り・睡眠。
この他に説明が必要な方はメッセージをお願いします。


全文意訳翻訳:Akiみのっち

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日本語で英語を理解しようとする時、意訳(本意が反映された訳文)で理解することはとても大切であると思います。単体の単語や語彙の意味を的確に知ることも大事ですが、特に会話文の場合「如何に忠実に翻訳されているか」よりも「本意が反映された翻訳であるか」がより重要だと思います。その場合、文章全体あるいは前後の言い回しであえて特定の単語の翻訳が見当たらない事があります。

オンライン翻訳機が翻訳を上手く処理してくれる場合でも、特に会話文・コメント文など口頭による文章の翻訳は、それを言った本人の性格や状況も踏まえて翻訳される方がより文章の本意を伝えやすい、と確信します。

最後まで読んでいただき、有難うございます。それでは Have a good week!