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亜希
2023年8月27日 12:29
少しずつ短くなった蜂蜜を夜に溶かしておやすみをいうすこしずつみじかくなったはちみつをよるにとかしておやすみをいう秋がお散歩しはじめてクーラーが少し寒く感じるようになりましたね。蜂蜜はお日さまのことなのですが、日が短くなってどことなく真夏の陽射しというより、蜂蜜のようなトロリとした甘さが溶けて夜になっていく。夏は中々に蒸し暑く寝苦しかったのにいつのまにか眠ってしまえる夜がきて心地よい
2023年3月14日 18:59
ひと匙を求めて掬う 呼ぶマンマ 幼き口に初めての聲ひとさじをもとめてすくう よぶマンマ おさなきくちにはじめてのこえ亜希夜、クルマで通りかかった道沿いにある 建物が気になった。 こどもが被る麦わら帽子のようだった。円形で、簡素に建てられた建物に 木の十字架が架けられている。いったい何の建物だろう… 教会だろうか?意匠は、忘れられず、 心の片隅にあるのに 場所がどの辺りなのか
2023年3月15日 17:48
波留まり これからもずっとスワンボート漕ぎませんかと 彼は汗ばむなみとまり これからもずっとスワンボートこぎませんかと かれはあせばむ亜希スワンボートが好きだ。ふつうのボートを私は漕げない。以前、妹とボートに乗ったことがあるが、オールで水を切っているだけで、ちっとも前進せず、ひたすらその場をくるくると回転し、「お姉ちゃんっ!!!」と妹にあきれられたことがあった。盥(たらい)に
2023年3月20日 07:17
豆ご飯 ラップに包むドット柄の営みを愛おしく想ふまめごはん らっぷにくるむどっとがらのいとなみをいとおしくおもふ亜希春を感じると私は、村上春樹さんのお名前と小説1Q84のことを思い出す。そして、豆ごはんを炊かなきゃと思うのである。なぜそうなのかと言うと、小説の主人公の名前は青豆さんだから。「青豆」とは変わった名前だなと思って、以来、忘れられなくなった。春は、淡い
2023年3月24日 07:00
くるしいと吐露するきみへ わたしもと伝える指は ハートを染めるくるしいととろするきみへ わたしもとつたえるゆびは ハートをそめる亜希体調が悪いとナーヴァスになってしまうのか眠れないことがある。深夜に誰かと話したくなるが、さっき寝たばかりの家族を起こすわけにもいかず、指でスマートフォンのボタンを探りnoteを開く。いいなと思うnoterさんのアイコン。頁に綴られた嘘のない言葉に
2023年4月17日 01:34
カワウソになりたいと君がつくのは ただ弱い嘘 折れそうな噓かわうそになりたいときみがつくのは ただよわいうそ おれそうなうそ亜希語呂がよさそうなだけで作ってしまった一首。四月についた嘘はなぜか許されるような気がする。きっと不安定な季節と流動的だからだろう。だれも傷つけないような嘘から一世一代の大嘘まで小物なのはさり気なく、流されていってしまいそうだし、大嘘も何とかなってしまう